生活費を節約する方法は?3つのポイントを解説!

2021年02月25日

生活費を節約して貯金額を増やしたいけれど、どこから着手していいか分からないという方も多いのではないでしょうか。節約は「とりあえずお金を使わなければいい」というものではありません。今回は、生活費を節約する3つのポイントをご紹介します。

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生活費の節約を始める前に、まずはどれくらい節約するかの目標を立てましょう。

節約すると決めても、目標がないとなかなかうまくいきません。 「なんでもいいから削る」となってしまうと、過度に厳しい節約を行ってしまい、長続きしなくなりやすいのです。

節約金額の決め方として、毎月の貯金額から逆算をする、という方法があります。 現在の貯金残高を確認した上で、これから毎月どの程度貯金していくかを決め、その額を達成するためにどの程度生活費を節約しなければいけないかを逆算する、というやり方です。

節約金額の目安がわからないという方は、この方法で決めて見ると良いかもしれません。

30代共働き夫婦の平均貯金額は約250万円

30代の共働き世帯における平均貯金額は、約250万円と言われています。

また、貯金のほかに金融資産(株など)として250万円程度を保有しているというデータがあり、これらを合わせた500万円が30代共働き家庭の平均的な資産、ということになります。

状況は家庭ごとに異なりますが、同じ年代の方は、この金額をひとつの参考にしてみてください。

子どもひとりが大学まで行くなら1,000万円以上必要

子どもひとりが大学を卒業するまでにかかる学費は、最低でも1,000万円程度を見積もっておきましょう。

小学校から大学まで公立学校に通ったとしても、学校に支払う学費だけで700万円近くかかります。私立の学校に通えば学費はより高くなります。

もし習い事や塾などに通わせた場合は、さらにその分の費用を考えておかなければなりません。

もちろん、1,000万円近い金額が一気に必要になるわけではなく、10~15年ほどかけて貯めていくことになります。

教育資金の貯め方については、こちらの「子どもの教育資金の貯め方は?幼稚園~大学までに必要な教育費も解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

ライフプランから逆算して必要な金額を割り出す

必要なお金は、思い描くライフプランによって大きく異なります。

子どもは何人いるか、自分や配偶者は何歳まで働けるか、老後の資産としてどれくらい必要かなどを考え、まずは退職するまでに貯めておきたい金額を設定しましょう。

次に、その金額から現在の貯金額を差し引き、退職時までの残り年数で割ります。さらに出た金額を12で割ってください。 こうして算出される金額が、毎月貯金したい金額、ということになります。

このように、一度将来にわたっての収入や支出をある程度考えたうえで、月にいくら程度貯金していくかを検討してみてください。

その結果、現在の月貯金額がライフプランで算出できた金額よりも多かった場合は、いいペースで貯金ができている、ということになります。

不慮のトラブルが起きた場合などを想定し、ある程度の余裕を持った計画を立てることが大切です。

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生活費を節約する際に特に重要視したい項目が、『固定費』です。光熱費や家賃など、固定費は毎月一定の金額が発生する費用のことを指します。

毎月かかる費用なので、固定費が少しでも安くなれば、生活費を大きく節約できます。

ここでは固定費の節約ポイントを見ていきましょう。

家賃・住宅ローンを見直す

家にかかるお金は、生活費のなかでも大きな割合を占めています。

「家賃が高い」と感じている場合、建物の大家さんやオーナーさんに交渉することを検討しましょう。

しかし、ただ「家賃を下げてください」と言うだけでは交渉できません。周りの同条件のマンションより家賃が高かったり、入居時より明らかに物件が劣化しているなど、価格を下げてもらえるだけの材料を整える必要があります。

もし家賃が下がりそうにない場合は、引っ越しをするのも選択肢のひとつです。引っ越し時に初期費用はかかるものの、長い目で見ると支出額を減らすことにつながるかもしれません。

また、持ち家などで住宅ローンを組んでいる場合は、繰り上げ返済を行うことで、長期的にかかる利子額を節約することができます。まとまった費用が貯まり少し余裕があれば、なるべく早い段階で返済してしまうことがおすすめです。

また、「住宅借入金等特別控除」という、住宅ローンを利用している人向けの制度があります。条件に合えば所得控除で税金が安くなるため、ぜひ活用しましょう。

水道光熱費を減らす

水道光熱費は固定費の中でも節約しやすい項目です。 ここでは、電気・ガス・水道それぞれの節約方法についてご紹介します。

電気代の節約

電気代の節約の基本は、「使っていないものは電源をオフにする」です。

使っていない部屋の電気を消す、テレビやパソコンなどは使うときのみ電源を入れるなど、「今使っているもの」以外は基本的に電気・電源を落としてしまいましょう。

夏も冬も活躍するエアコンですが、設定温度によって電気代が大きく変わります。温度を1℃変えるだけで、電気代は10~13%も変動するのです。

環境省が推奨している設定温度は、夏場の冷房が「28度」、冬場の暖房は「20度」となっています。この数値を意識して、過度に温度を上下させないよう気をつけましょう。

もし電気をこまめに消したり、エアコンの設定温度を意識しても電気代が下がらない場合は、電力会社の見直しがおすすめです。

2016年の電力自由化により、今では誰でも自由に電力会社を選べるようになりました。自由化によって電力会社がたくさん誕生しました。自分の生活にあわせて電気を使えるプランが見つかるかもしれません。

電気代は、機器の電力使用量と契約しているプランの単価をかけて計算されます。そのため、日々の節約を頑張らなくても、電力会社やプランを見直すだけで簡単に電気代を下げられる可能性を秘めているのです。

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ガス代の節約

ガスを節約するためのポイントは、主に3点です。

  • お湯の温度を上げすぎない
  • お湯を節水する
  • ガス調理の時間と火力に気をつける

ガス給湯式では、お湯を沸かすためにガスを使っています。お湯の温度が上がるほど水を温めなければいけないため、より多くのガスを使用することになります。

また、お湯をたくさん使おうとするとまた新しく水を温める必要があり、そこでガスを消費してしまいます。お湯はなるべく節水を心がけましょう。

ガスコンロは、文字通りガスを使って火を灯しています。調理時にガスコンロを使えば使うほど、ガス代は高くなっていくため、調理時間や火力に気をつけて使用してください。

ガスも2017年に自由化され、ガス会社を選択できるようになりました。マンションでは決められたガス会社しか選べないこともありますが、自分で決められる場合は複数の会社を比較することをおすすめします。

ガス代の節約については、こちらの「ガス代を節約しよう!誰でもできる節約ノウハウをポイント別に解説」でより詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

水道代の節約

水道代を節約するポイントはシンプルで、水を出しっぱなしにしないことです。

水道代には上水道使用料金と下水道使用料金があります。 上水道使用料は蛇口をひねって出てくる水をどれだけ使ったか、下水道使用料は排水口などから水をどれだけ捨てたかで算出されます。

公共下水道につながっていない家庭の場合、下水道使用料金はかかりませんが、多くの都市部では公共下水道が整備されており、下水道使用料金も請求されています。

洗い物や風呂場、トイレなど、水回りは基本的に上水道・下水道のどちらも使っていますので、水を使えば使うだけ料金が高くなるのです。そのため、まずは「水をあまり使わないようにする」というのが、水道代節約の基本なのです。

蛇口が緩んでいて少しずつ水が漏れ出しているような場合でも、水道料金は加算されていきます。ちょっとの締め忘れでも、積み上がれば大きな金額になるので、蛇口はしっかりと閉めましょう。

水道代の節約方法は、こちらの「水道代を節約するお手軽テクニック!場所ごとにご紹介」で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。

通信費を節約する

携帯電話やインターネットの通信費も、毎月かかる費用として無視できない存在です。

まずは携帯電話のプランを見直しましょう。最初に契約したプランから一度も変更していない場合、もしかすると実際の利用実態とプランの内容に差があるかもしれません。

通話量やデータ通信量が少なく、必要以上に料金を支払っているケースが多々あります。まずは現在の利用状況を確認し、安いプランに変更できそうなら切り替えましょう。

プランの変更ではあまり安くならない場合、格安SIMへ切り替えるという選択肢もあります。大手キャリアと比べて、格安SIMはとてもリーズナブルです。キャリアメールは使えなくなりますが、電話番号は引き継げます。

インターネットの通信費も、節約できる可能性を秘めています。

自宅にインターネットの固定回線を引いている場合にまず確認してほしいのが、オプションです。契約する際に付けたものの、全く使っておらず、無駄に費用だけ支払っている人が多くいます。不要なものはすぐに解除するようにしましょう。

また、固定回線をやめてモバイルルーターに変更することもおすすめです。速度は固定回線の方が安定しているものの、料金はモバイルルーターの方が安くなる場合が多いです。持ち運びもできるので、使い方によっては利便性も向上するでしょう。

通信費の節約については、こちらの「通信費の節約方法を4つご紹介!スマホもネットも賢く使おう」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

保険料を見直す

万が一に備えて加入する保険ですが、必要以上に手厚いプランに入っていないでしょうか?

「何かあったら怖いから、念のため保障内容が充実したプランにしよう」と思って契約したものの、月々の保険料が高すぎて毎月のやりくりに苦しんでいる家庭があります。

安いプランに加入すればいいというわけではありませんが、本当に必要かどうかを再度見直すことをおすすめします。もし過度な内容のものに入っているなら、プラン変更を考えましょう。

もし複数の保険に入っている場合、補償内容に重複がないどうかも、確認したいポイントです。事故が起きたとき、加入しているAとBの2つの保険で補償対象となっていても、必ず両方から保険金や共済金が出るというわけではありません。

内容が重複していると無駄な保険料を支払うことになりかねないので、一度チェックしてみてください。

習い事を取捨選択する

お子さんに習い事を複数させている場合、子どもの特性や興味に合わせて、少し数を絞ってもいいかもしれません。

数を減らすことで、一つひとつの習い事に向き合う時間が増え、より上達速度が増す可能性もあります。家計状態と子どもの状況に合わせてどのように進めていくかを検討し直してみてください。

お小遣いの金額を検討する

夫婦のお小遣いの金額も改善の余地があるかもしれません。

新生銀行が2020年に行った調査によると、男性会社員の毎月のお小遣いは平均39,419円、女性会社員は平均33,854円でした。

金額の決め方は収入や家庭の事情によってそれぞれですが、もし何か基準がほしいということであれば、この数字を参考にしてみてください。

お小遣いをあまり大きく減らしすぎると、日々の仕事のモチベーション低下につながり、節約自体が苦になってしまうこともあります。段階を踏んで少しずつ減額するなど工夫が必要です。

「共働きなのに上手く貯金ができない」というご夫婦は、ぜひこちらの「共働きなのに貯金ができない理由とは?貯金ができるようになる方法や節約方法をご紹介」を参考にしてみてください。

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食費は自分でコントロールしやすく、生活費を節約する上では必ず見直したいところです。 ここでは食費の節約方法を見ていきましょう。

食材はまとめ買いをしよう

まずは買い出しについてです。

特売品を目当てに、スーパーを車で数軒ハシゴしている場合、実は損をしている可能性があります。車を走らせるとガソリン代がかかるため、食費は節約できても、トータルで見れば逆に高くなることもあるからです。

また、買い物に行く回数が多い方も要注意です。スーパーに行けばおトクな商品に出会えるチャンスがあるわけですが、行くたびに余分なものを買ってしまうリスクにもさらされます。

食材の買い出しは、なるべく1か所に、そして1週間に1度など、まとめ買いすることをおすすめします。

冷蔵庫の中のもので作れるレシピを考えるクセを

食費の節約で最も気を付けたいのは、フードロスが増えることです。 野菜の皮やヘタ、種など、ある程度食べない部分が出てしまうのは仕方ありませんが、丸ごと腐らせてしまうようなことは避けたいところ。

冷蔵庫の中の食材でどんな料理ができるか考えて、賞味期限が近いものから消費していくクセをつけましょう。

作り置きのお惣菜を活用

週末など時間のあるときにまとめてお惣菜を作っておいて冷凍保存するのも、節約生活ではおすすめです。

時間がないときはコンビニ弁当やスーパーの惣菜を買って済ませてしまう人もいますが、出来合いのものは自炊よりも割高になることが多いです。あらかじめ冷凍して保存したストックがあれば、これらの無駄な出費を防いで節約につなげることができます。

冷凍期間があまりにも長引くと品質が落ちてしまうため、作った日や保存期限の目安を容器に書いて保存するのがおすすめです。

弁当手作りは節約になるのか考える

「お弁当は手作りの方が安い」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。

お弁当は品数が多くなるため、色々と作って盛り合わせるのはとても大変です。お弁当の中身によっては、500円程度のコンビニ弁当や軽食にしたほうが、食材費・水道光熱費の面からみて安上がりになるケースもあります。

前日の残りものや作り置き、冷凍食品などの力を借りればコストを下げることが可能です。お弁当を作るときは、本当に安くなっているかどうか意識しましょう。

外食・出前は月に1度程度までに

外食や出前は普段と違った気分を味わうことができ、非常にいいものではあります。 しかし、自炊に比べると外食のほうがコストがかかってしまうケースがほとんどです。

節約を考えるのであれば、誕生日などの特別な日以外での外食はなるべく避けたほうがいいでしょう。

ただ、節約ばかりしていると息が詰まるので、たまの息抜きも必要であることは間違いありません。回数を減らして、上手に外食も利用していきましょう。

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ポイントの活用は、生活費の節約に効果的です。

クレジットカードやQR決済など、キャッシュレス決済で精算すれば、金額に応じてポイントが貯まります。

同じ金額を支払うなら、ポイントが貯まる方がもちろんおトクなので、現金ではなくポイントがもらえる方法で支払うことをおすすめします。

今や公共料金や光熱費などもクレジットカードで支払えます。これまで口座振替などで支払っていた人は、支払い方法を変更するだけでおトクになるかもしれません。

支払い方法を一度変更するだけで、毎月ポイントが貯まっていきます。早く始めることに越したことはないので、生活費を節約したいなら、今すぐにでも見直しましょう。

ポイントの上手な貯め方については、こちらの「ポイントの上手な貯め方とは?おトクに貯めるコツや注意点を解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

今回は生活費の節約について解説しました。

生活費を見直して節約できると、毎月の支出が減って気持ちに余裕が生まれます。まずは節約効果の大きい固定費から手をつけて、家計をスリムにしましょう。

固定費のなかでも特に取り組みやすいものが光熱費です。これから生活費の節約に取り組もうと考えている方は、電気代やガス代の見直しから始めてみませんか?

電力会社の選び方については、こちらの「電力会社・電気料金の選び方とは?プランや比較方法を解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

(出典:りそな銀行|30代の平均貯金額はいくら?貯金なしから1,000万円到達はできる?)
(出典:文部科学省|平成30年度子供の学習費調査の結果について)
(出典:日本政策金融公庫|令和元年度「教育費負担の実態調査結果」)
(出典:COOL CHOICE|みんなで節電アクション!)
(出典:環境省|業務部門の対策メニュー詳細(空調設定温度・湿度の適正化))
(出典:新生銀行|2020年サラリーマンのお小遣い調査)

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