パソコンの電気代は意外と安い?相場や節電のコツをご紹介

2021年05月06日

今回はパソコンの電気代について解説します。電気代の相場や計算方法、電気代を抑える効果的な方法までご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

パソコンの電気代はイメージよりも安い

パソコンにはどのくらいの電気代がかかっているか知っていますか?

「なんとなく高そう…」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は、パソコンの電気代はそれほど高いものではありません

たとえば、一般的な「デスクトップパソコン」と「ノートパソコン」の場合、それぞれの電気代は以下の通りです。(電力単価27円、1日3時間起動と仮定した場合)

【デスクトップパソコンの電気代】

  • メーカー:富士通
  • モデル名:ESPRIMO G5010/E
  • 最大消費電力:約81W
  • 1ヶ月(30日)あたりの電気代:196.83円

【ノートパソコンの電気代】

  • メーカー:富士通
  • モデル名:LIFEBOOK THシリーズ TH77/E3
  • 最大消費電力:約74W
  • 1ヶ月(30日)あたりの電気代:179.82円

1ヶ月毎日3時間使ったとしても、パソコンの電気代は200円にも満たない計算です。

しかも、上記は最大構成(付属パーツなどをすべてつけた状態)の消費電力で計算しているため、実際にはこの金額よりも安くなります。

このようにパソコンの電気代は比較的安価ですが、さらに節約を意識すればもっと安く抑えることも可能です。

このあと自分のパソコンの電気代を計算する方法や具体的な節約術をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

(出典:富士通|デスクトップパソコン(PC) ESPRIMO G5010/E 仕様)

(出典:富士通|LIFEBOOK THシリーズ)

パソコンの電気代の計算方法

EG_059_3.jpg

それではパソコンの電気代を計算する方法をご紹介します。

下記の3つのステップで算出しましょう。

  • 1.
    パソコンの消費電力を知る
  • 2.
    1時間あたりの消費電力(kWh)を計算する
  • 3.
    自分の電力単価(円/kWh)を確認する

1. まずはパソコンの消費電力を知る

電気代を計算する上で最初に必要な情報は、パソコンの消費電力(W)です。

パソコンの消費電力は、メーカーサイトや説明書から探しましょう。

メーカーが消費電力を公表していない機種や自作パソコンの場合は、消費電力を推測できるソフトや、電化製品の消費電力を測定できる市販のワットチェッカーなどを使えば確認できます。

2. 1時間あたりの消費電力(kWh)を計算する

消費電力(W)を把握できたなら、単位を「kWh」へ変換しましょう。

調べた消費電力(W)を1,000で割ればkWhに変換できます

たとえば消費電力が300Wであれば、

300(W)÷ 1,000 = 0.3(kWh)

となります。

3. 自分の電力単価(円/kWh)を確認する

次に必要な情報は、自分が電力会社と契約している「電力単価(円/kWh)」です。

先ほど「1kWh=27円」で計算しましたが、実際の電力単価は家庭によって異なります。

電力単価は、電力会社のホームページや月々の請求書から簡単に確認できますので、チェックしてみてください。

実際に計算してみよう

必要な情報が揃ったら、実際に計算してみましょう。

パソコンの電気代は、以下の計算式で求められます。

「消費電力(kWh)×電力単価(円/kWh)=パソコンの1時間の電気代(円)」

たとえばパソコンの消費電力が0.1kWh、電力単価が28円/kWhであれば、1時間あたりの電気代は、

「0.1(kWh)×28(円/kWh)=2.8(円)」

となります。

毎日3時間、1ヶ月(30日)使ったとすれば、

「2.8(1時間あたりの電気代)×3(時間)×30(日数)=252円(1ヶ月の電気代)」

です。

上記の例のように、自分のパソコンの消費電力や使用時間を当てはめて、1ヶ月の電気代を計算してみてください。

【関連記事】電気使用量と電気代の関係って?一般的な電気代の相場や節約方法もあわせて解説

パソコンの電気代を抑えるコツ

EG_059_2.jpg

自分のパソコンの電気代は、想像よりも高かったでしょうか?それとも低かったでしょうか?

どちらの場合でも、工夫次第でより安くできるかもしれません。

ここから電気代を抑える方法を見ていきましょう。

画面の明るさを抑える

今すぐにできる手軽な節電方法が、「画面の明るさを抑えること」です。

マイクロソフトの調査によれば、画面輝度を100%から40%に落とすだけで、消費電力をおよそ23%も減らすことができます。

作業効率が悪くならない程度に、できるだけ明るさを落とすように意識しましょう。

明るさの設定方法は、パソコンやOSによって大きく異なります。

基本的には、右クリック等で入れる各種設定画面から、ディスプレイ設定やバッテリー設定の画面を開き、明るさを調節します。

モニターによっては側面のボタン等で簡単に明るさを変更できるものもあるので、まずはそちらから確認してみましょう。

(出典:Microsoft|節電しながら賢く PC を使うには?)

こまめに掃除をする

長い間パソコンを掃除せずに放置しているとファンに汚れが付着し、冷却効率が落ちます。

冷却効率が落ちると常にファンが全力で稼働しようとするため、電気代も自然と跳ね上がってしまいます。

冷却効率の低下は電気代だけでなく、パソコン本体にも影響が及びます。

熱はパソコンの大敵であり、各パーツに大きな負担をかけてしまうため、故障の原因にもなりかねません。

1ヶ月に1度はエアダスターを使うなど、小まめなメンテナンスを心がけましょう。

節電やバッテリー節約モードを活用する

パソコンに「節電モード」や「バッテリー節約モード」が搭載されている場合、積極的に活用しましょう。

パソコンによっては、OSの電源設定などから節電用プランやバッテリー節約用のモードを選べます。

性能が制限されるなどのデメリットもありますが、省エネの観点から見ると有益な機能です。

重い処理をしないときだけ節電モードへ変更するなど、少しでも電気代を下げられるように習慣づけましょう。

「スリープ」と「つけなおし」を使い分ける

パソコンは「起動」と「電源オフ(シャットダウン)」の際にもっとも電力を消費します。

そのため、短時間で起動とシャットダウンを繰り返すよりも、ときにはスリープでわずかな電力を消費し続けた方が良い場面も出てきます。

どちらの方が省エネになるのかは昔から議論されてきましたが、マイクロソフトの調査では、

  • 90分以内につけなおすならスリープ
  • それ以上中断するならシャットダウン(つけなおし)

が良いという結果が出ています。

もちろん消費電力は機種やOSによって差がありますが、ひとつの目安として上記を基準に使い分けても良いでしょう。

(出典:Microsoft|ちょっと離席、休憩の時にも賢く節電するには?)

新しいパソコンに買い替える

世界的に環境問題への注目が集まっているなか、他の多くの家電同様に、パソコンも省エネ性能が向上しています。

たとえばパソコンの「頭脳」であるCPUを、2011年発売の「Intel Core i5-2500」と2019年発売の「Intel Core i5-9500」で比較すると、結果は以下の通りです。

【Intel Core i5-2500】

  • ベース周波数:3.30 GHz
  • ターボ周波数:3.70 GHz
  • コア数:4コア
  • 消費電力(TDP):95W

【Intel Core i5-9500】

  • ベース周波数:3.00 GHz
  • ターボ周波数:4.40 GHz
  • コア数:6コア
  • 消費電力(TDP):65W

コア数が1.5倍になるなど大幅なパワーアップがありながら、消費電力は30Wも低下しています。

CPU以外のパーツも同様に省電力化が進んでおり、新しいパソコンほど、高性能かつ省電力になっています。

もし古いパソコンを長く使っているのであれば、電気代の観点からも買い替えを検討してみましょう。

(出典:インテル|Core™ i5-2500 プロセッサー (6M キャッシュ、最大 3.70 GHz) 製品仕様)

(出典:インテル|Core™ i5-9500 プロセッサー (9M キャッシュ、最大 4.40 GHz) 製品仕様)

思い切って電力会社を切り替える

上述の通り、パソコンの電気代は消費電力だけでなく電力単価によっても大きく左右されます。

パソコン側での節電が難しい場合、電力単価を下げることで電気代を抑えることができます。

単価そのものを下げることができれば、パソコン以外の電気代をカットすることも可能です。

2016年の電力自由化により、各家庭は自分の好きな電力会社を選べるようになりました。

今ではさまざまな電力会社から特色あるプランが提供されています。

『エバーグリーン』の公式ホームページはコチラ

電気代を抑えて楽しいパソコンライフを

パソコンはそこまで電気代がかからないアイテムですが、それでもスリープ機能を活用したり、画面の明るさを落とすことで、さらに電気代を節約できます。

毎月の家計を少しでも改善したいとお考えの方は、ぜひ検討してみてください。

『エバーグリーン』の公式ホームページはコチラ

一覧に戻る

エバーグリーンは「グリーンがもっと当たり前の社会」を目指し、CO2フリーな電気を提供しています。詳しくはこちらのページをご覧ください。