kVAとは?kWとの違いを知って電気代の節約に役立てよう

2024年04月10日

電気の単位でたびたび見かける「kVA」。値の意味やkWとの違いがいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか?この記事では、kVAやkWなどの電気の単位について分かりやすく解説します。きちんと理解して毎月の電気代節約に役立てましょう。

「kVA(キロボルトアンペア)」と「kW(キロワット)」は、それぞれ「VA(ボルトアンペア)」と「W(ワット)」という電気の単位に、1,000倍を意味する「k(キロ)」という接頭語がついたものになります。

日常生活に馴染みのある単位に「kg」や「km」がありますが、

1kg = 1,000g
1km = 1,000m

であるのと同じように、

1kVA = 1,000VA
1kW = 1,000W

となります。

これを踏まえたうえで、 それぞれの単位を詳しく見ていきましょう。

kVAの「V(ボルト)」「A(アンペア)」って?

kVAのVA(ボルトアンペア)は、「V(ボルト) × A(アンペア)」を意味します。

「V」や「A」は聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に私たちの生活にも深い関わりのある単位です。

まずは、kVAを構成する「V」と「A」についてご紹介します。

V(ボルト)
電気を押し出す力(電圧)を表す単位です。
一般家庭で使用している電圧は国によって異なりますが、日本では100Vが基準となっています。
一方、海外では220Vや240Vなど、日本の倍以上の電圧が標準という国も。ひとつの国の中で異なる電圧が使用されているケースも珍しくありません。
普段使っている電化製品を変圧器なしで海外で使用してしまうと、電圧の高さに機器が耐えられず故障してしまう可能性があるので気を付けましょう。

A(アンペア)
電気が流れる量(電流)を表す単位です。
電力会社と契約する際に30A・40Aなどのアンペア数を決めることがありますが、これは一度に使用できる電気の量を表わしています。
家電の同時使用などにより契約アンペア数を超える電流が流れると、ブレーカーが落ちて停電する仕組みになっています。

kVA:電源から送り出される電力

それでは、本題である「kVA」という単位について見ていきましょう。

kVAとは「皮相(ひそう)電力」を表す単位で、電圧(V)と電流(A)を掛け合わせて算出されます

皮相電力という言葉を初めて聞く方も多いかもしれませんが、簡単に言えば「私たちが電力会社から受け取る電力の総量」のことです。

皮相電力には、実際に電化製品などで消費される電力だけでなく、消費されない電力も含まれます。そのため、「見かけの電力」と呼ばれることもあります(「皮相」とは“うわべ”を意味する言葉です)。

kW:電化製品が実際に消費する電力

続いて、「kW」について見ていきましょう。

前述の通り、電力会社から供給される電気には、実際に電化製品で「消費される電力」と「消費されない電力」があります。

このうち、実際に消費される電力のことを「有効電力」と呼び、「kW」の単位を付けて表わします

家電の取扱説明書などでよく見かける「消費電力」は、有効電力のことを指す場合が多いです。

なお、皮相電力のうち、電化製品で消費されない電力のことは「無効電力」と呼びます。消費はされないものの、安定的な電気供給に欠かせない電圧調整などの役目を果たしています。

皮相電力(kVA)と有効電力(kW)が分かれば、電化製品がどれだけ電力を有効に使えているのかを知ることができます

皮相電力(kVA)に対する有効電力(kW)の割合を「力率」と言い、次の式で表わします。

力率 = 有効電力(kW) / 皮相電力(kVA)

力率が最大値の1.0に近い(kVAとkWの差が少ない)電化製品ほど、供給された電力を効率良く使えていることになります

例えば、白熱照明器具の場合、電力会社から供給される電力すべてを器具で消費するので力率は1.0です。

一方で、洗濯機や冷蔵庫の力率は0.7~0.8、掃除機の力率は0.6~0.75ほどとなります。

(出典:Panasonic|力率(りきりつ)とは)

EG_389_2.jpg

電気代の節約に役立つ知識として、「kWh(キロワットアワー)」という単位についてもご紹介します。

「kWh」は、電気料金の検針票や電力会社のプラン表などで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

電気料金の計算に使用される重要な単位なので、具体的な電気代の計算方法とあわせてぜひ覚えておきましょう。

「kWh」は電力量の単位

「kWh」とは、電力量を表す単位です。

電力(kW)に、使用時間(h:アワー)を掛け合わせることで求められます。

電力量(kWh) = 電力(kW) × 使用時間(h)

電化製品にかかる電気代の計算方法

それでは、電力量を用いて電気代を計算する方法を見ていきましょう。

一般的に、電気代は次の計算式で求められます。

【電気代の計算方法】
電気代 = 電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)

例として、消費電力が1.2kWのセラミックファンヒーターを1日6時間使用した場合にかかる電気代を計算してみましょう。

まずは、消費電力に使用時間を掛けて、セラミックファンヒーターの消費電力量を算出します。

<消費電力量>
1.2(kW) × 6(h) = 7.2(kWh)

次に、求めた消費電力量に電気料金単価を掛けて電気代を算出します。ここでは、目安単価(31円/kWh)を用いて計算します。

<電気代>
7.2(kWh) × 31(円/kWh) = 223.2(円)

電気代の計算方法を知っていれば、「この家電ってどれくらい電気代がかかっているんだろう?」と思ったときにパッと電気代を算出できるようになります

電気代の節約に役立つ知識としてぜひ覚えておきましょう。

電気料金の節約に役立つ単位の知識とあわせて、効果的に電気代を削減する方法についても知っておきましょう。

電気代を節約するにはさまざまな方法がありますが、ここでは、比較的大きな節約効果が見込める方法を3つご紹介します。

  • 家電の使い方を見直す
  • ライフスタイルに合うプランに変更する
  • 省エネ家電に買い換える

それぞれ見ていきましょう。

家電の使い方を見直す

普段使っている家電は、使い方を少し工夫するだけで電気代の削減が見込めるケースが多くあります。

家電の使い方を見直す際には、電気代がかさみやすい家電(エアコン・冷蔵庫・洗濯乾燥機など)から優先的に節電対策に取り組むと、成果が出やすいのでおすすめです。

例えば、夏・冬に欠かせない家電であるエアコンは、次のような方法で節電できます。

【エアコンの節電方法】

  • 設定温度を見直す
  • 扇風機やサーキュレーターと併用する
  • フィルターを定期的に掃除する
  • 「省エネモード」「節電モード」を活用する

夏場の冷房の設定温度を27℃から28℃にした場合、年間で電気代を約940円節約できます(※1)。

同様に、冬場の暖房の設定温度を21℃から20℃にすると、節約額は年間で約1,650円になります(※1)。

エアコンの設定温度を見直すだけでも、1年間で約2,600円の電気代を削減可能です。無理のない範囲でかまわないので、ぜひ日頃から節電に取り組んでみましょう。

電気代が高い家電の節約方法については、こちらの「電気代の高い家電ランキング10選|今日からすぐに取り組める節電方法もご紹介」で詳しく解説しています。

※1:消費電力2.2kWhのエアコンを1日9時間使用した場合(夏場の外気温:31℃、冬場の外気温:6℃)

(出典:経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト|家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約​)

ライフスタイルに合うプランに変更する

家族のライフスタイルに合わせてプランを見直すのも、電気代の節約につながります。

例えば、「日中は仕事で忙しいから、夜の間に家事を済ませることが多い」という家庭の場合、夜間の電気代が安くなるプランに変更すれば、電気代を簡単に削減できます。

また、電力会社によっては、歩いた分だけ電気代が割引されるといった、おトクでユニークなプランがある場合も。

家族のライフスタイルやニーズに合うプランを選んで、毎月の電気代を節約しましょう。

省エネ家電に買い換える

しばらく買い替えていない家電については、最新の省エネ機種へ買い替えることも検討してみましょう。

新しい機種と比べると古い機種は省エネ性能が低いため、余計な電力を消費する分、電気代がかさみやすくなってしまいます。

経済産業省資源エネルギー庁によれば、省エネ機種に買い替えることによって、冷蔵庫は約40~47%、テレビは約42%の省エネを実現できます

また、照明器具についても、一般電球からLEDに替えるだけで消費電力を約86%も削減可能です。

買い替える費用はかかるものの、長期的に見てランニングコストを大きく減らせるので、ぜひ省エネ性能に優れた機種への買い替えも検討してみてください。

(出典:経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト|家庭向け省エネ関連情報 機器の買換で省エネ節約​)

EG_389_3.jpg

月々の電気代を節約するには、普段からコツコツと節電対策に取り組むのが大切です。

しかし、日々の生活の中で節電を意識し続けるのはなかなか難しいもの。

そのような場合におすすめなのが、電力会社の切り替えです。

電力会社の切り替えによって料金が安くなれば、特に節電を意識して生活しなくても、電気代を安く抑えられる可能性があります。

また、一度電力会社を切り替えれば節電効果はその後もずっと続くため、長期的に見て家計の負担を大幅に減らせるのも大きなメリットです。

電気代を削減することで、レジャーや貯蓄などに回すお金を増やせるのも嬉しいポイントです。

無理なく手軽に電気代を節約したい方は、ぜひこの機会に電力会社の切り替えを検討してみましょう。

電力会社を切り替えたいものの、「どの電力会社を選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。

そのような場合は、ぜひ『エバーグリーン』をチェックしてみてください。

エバーグリーンは、東証プライム市場に上場している「イーレックスグループ」の一員です。

20年以上に渡って培ってきた豊富な経験とノウハウを活かし、皆さまに安定的に電気をお届けしています

電力供給エリアは日本全国(沖縄・一部離島を除く)のため、地方にお住まいの方や、引っ越し先で新たに電力会社を探している方にもおすすめです。

ここからは、エバーグリーンの特徴やメリットを詳しく見ていきましょう。

環境に優しいエコな電気をお届け

イーレックスグループは再生可能エネルギーのリーディングカンパニーとして、全国で5ヶ所のバイオマス発電所を運営し、環境に配慮した電気の普及に積極的に取り組んでいます。

グループの一員であるエバーグリーンでも、再生可能エネルギー実質100%で発電された「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。

そのため、エバーグリーンに切り替えるだけで、家庭での電力使用によるCO₂排出量は実質ゼロになります。

この機会に、環境に優しいエバーグリーンの電気を選んでみませんか?

エコな電気におトクをプラスしたプランも

エバーグリーンでは、エコな電気におトクをプラスしたプランもご用意しています。

家計の負担軽減に役立つので、家族のニーズやライフスタイルなどにあわせて選んでみましょう。

【エバーグリーンのおトクなプラン】

<あるく・おトク・でんき>
歩数に応じて毎月の電気代が割引されるプラン。普段からよく歩く方や、ウォーキングを習慣付けたい方などにおすすめです。節約も健康管理も楽しみながらできるのが◎。

<保険でんき>
個人賠償責任保険と電気がセットになったおトクなプラン。電気料金を支払うだけで、家族みんなの「もしも」にしっかりと備えられます。全国的に広がる自転車保険の加入義務化にも対応可能。

各プランの詳細については、ぜひエバーグリーンのホームページでチェックしてみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

充実の各種サービスも要チェック

毎日の暮らしに欠かせない電気に、便利・安心をプラスする各種サービスも提供しています。

<LINEで電気料金お知らせ>
毎月の電気代のお知らせをLINEで手軽に受け取れます。いつでも・どこでも簡単にチェックできるので、月々の電気代を把握しやすくなるのがメリットです。
サービスにお申し込みいただいた場合、毎月の電気料金から50円(年間600円)を割引いたします

<でんきレスキュー>
「電気がつかない」「最近ブレーカーがよく落ちる」などの電気トラブルが発生した際にご利用いただける、無料の駆け付けサービスです。お電話1本でご自宅にお伺いして点検・応急処置を実施します。

また、エバーグリーンでは電気の供給だけでなく、都市ガスプランの提供(※1)や太陽光電力の買取(※2)も行っています。

いずれも電気とセットでおトクになるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

※1:エバーグリーンの電気を利用しているお客さまが対象
※2:卒FITを迎えるお客さまが対象

Webから5分で簡単申し込み

エバーグリーンへの切り替えは、Webから5分ほどで簡単にお申し込みいただけます

お申し込みの際には、現在の電気のご契約内容が確認できるもの(検針票)をお手元にご用意ください。

なお、現在ご契約中の電力会社からの切り替え手続きはエバーグリーンが行うため、お客さまから電力会社へご連絡いただく必要はありません。

エバーグリーンに切り替えて、家計の電気代負担を無理なく減らしましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

電気の単位を正しく知ることで、電力会社の契約プランの内容をきちんと把握したり、電気代を計算したりするときに役立ちます。

月々の電気代を抑えるには、家電の使い方を見直すなどの方法がありますが、電気代を根本から見直して手間なく節約したいなら、電力会社の切り替えもおすすめです。

エコな電気をお届けしているエバーグリーンなら、電気代の節約だけでなく、地球環境に優しい生活も同時に実現できるのが嬉しいポイントです。

お客さまのニーズに合わせたプランや、便利でおトクな各種サービスもご利用いただけますので、ぜひ切り替え先の候補のひとつとして検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

一覧に戻る

エバーグリーンは「グリーンがもっと当たり前の社会」を目指し、CO2フリーな電気を提供しています。詳しくはこちらのページをご覧ください。