バイオエタノールとは?メリット・デメリットや日本の現状を解説

2024年07月31日

近年、「バイオエタノール」の活用が期待されています。ニュースなどで見聞きしたことがある人もいるかもしれませんが、バイオエタノールとはどのような物質なのでしょうか。今回は、バイオエタノールの概要やメリット・デメリットなどについて解説します。バイオエタノールの特徴を理解して、エコな暮らしを目指しましょう。

バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビなどの生物資源(バイオマス)から生産されるエタノールです。

再生可能燃料ともいわれ、作物の糖を発酵させてつくります。

また、バイオマスからつくられる燃料をバイオ燃料といいます。

バイオマスは植物以外にも、家畜の糞尿や下水汚泥、廃食用油など多岐にわたります。

つまり、バイオエタノールはバイオ燃料の一種として位置づけられ、作物の糖質原料を利用して生産される燃料を表しているのです。

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近年、バイオエタノールの需要は高まりつつあります。

バイオエタノールを使用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

さっそく確認していきましょう。

温室効果ガスの増加を抑制し、地球温暖化を防ぐ

バイオエタノールは、石油など化石燃料の代替として注目されています。

バイオエタノールを燃やすとガソリンと同様に二酸化炭素(CO₂)が発生しますが、植物が吸収したCO₂の再放出と考えられるため、温室効果ガスとは見なされません。

つまり、バイオエタノールを使用しても大気中のCO₂が増加しないので、地球温暖化の防止につながります。

地球環境を守る再生可能燃料として期待されているのです。

ガソリン消費量を減少させ、原油高の高騰を緩和する

自動車用燃料になるバイオエタノールが使用されることで、ガソリンの消費量を減らすことができます。

埋蔵量に限りのある石油燃料の高騰が緩和されるなど、経済効果も期待できるでしょう。

バイオエタノールを自動車用燃料として利用する取り組みは、ブラジルやアメリカなどを中心に世界各国で行われています。

化石燃料への依存から脱却し、再生可能なエネルギーの実用化が求められているのです。

地球環境にやさしく、経済効果も期待できるバイオエタノールですが、使用するデメリットはあるのでしょうか。

考えられる問題点について確認していきましょう。

原料となる作物を育てるため、森林破壊につながる

バイオエタノールを増産するためには、農業生産に加えて新たな農地を開拓する必要があります。

そのため、森林が伐採され、野生生物の減少や気候変動を促進する恐れがあるのです。

より良い地球環境を見据えたエネルギー生産が、地球にとっては大きな負担となり得るかもしれません。

先進国がバイオエタノールを安易に輸入すれば、資源の豊かな国が失われる可能性があることも視野に入れる必要があるでしょう。

食料生産と競合し、物価が高騰する恐れがある

バイオエタノールはトウモロコシやサトウキビなどを原料としてつくられますが、これらは人間の食料や家畜の餌にもなる作物です。

そのため、飢餓に苦しむ人々が多く存在する中で、食料になるものを燃料にして良いものかという問題も挙げられています。

バイオエタノールの生産が増えると、食料となる作物の量が減少し、物価が高騰する恐れもあります。

作物生産と食料生産の競合を防ぎ、需要と供給のバランスを図りながらバイオエタノールを生産することが大切です。

日本でもバイオエタノールをガソリンの代替として利用する取り組みが行われていますが、その大半は輸入したバイオエタノールです。

ただし、国産のバイオエタノールの生産拡大に向けて、経済産業省や農林水産省、環境省が製造実証事業を開始しています。

また、2023年4月に施行された「エネルギー供給構造高度化法」の第3次告示では、石油精製事業者を対象に、バイオエタノールを原油換算で年間50万㎘導入することなどが示されました。

今後は世界各国の動向を注視しつつ、日本でのバイオエタノール実用が急がれることでしょう。

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日本のバイオエタノール利用率は、まだまだ低いと言えます。

そのため、私たちは別の方法を模索しながら地球環境に配慮した生活を送る必要があります。

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今回は、バイオエタノールの概要やメリット・デメリットなどについて解説してきました。

バイオエタノールはバイオ燃料の一種であり、主にガソリンの代替として利用されています。

地球温暖化を防ぎ、原油高の高騰を緩和するなどのメリットがあるバイオエタノールですが、森林伐採や食料生産との競合を招く恐れもあります。

日本ではまだバイオエタノールの実用化が進んでいませんが、今後ますます世界中で活躍するエネルギー源となるでしょう。

現在、日本に住む私たちがバイオエタノールを利用して地球環境を守ることは難しいかもしれません。

一方、電力会社を見直して無駄な電力を抑えるなど、エコな暮らしを模索することはできます。

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(出典) 経済産業省|SAF及びバイオエタノールの現状と今後の展開について

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