床暖房の電気代は高い?エアコンとの比較や節約方法も紹介

ライフスタイル
2021年2月25日

この記事では、床暖房の電気代の相場をご紹介します。また、エアコンの電気代との比較や、床暖房の電気代を節約する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

床暖房の電気代はタイプ別で変わる

EG_013_2.jpg

エアコンや電気ヒーターなどの暖房器具で部屋を暖めていても、寒い時期はどうしても足元が冷えるものです。そんなときに重宝するのが、足元をすばやく暖めてくれる床暖房です。

冷え性の方でも快適に過ごせる床暖房ですが、どれだけの電気代がかかるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

実は、床暖房の電気代は製品のタイプによって大きく異なります。

床暖房のタイプを大きく分けると、「電気式」と「温水循環式」の2種類があります。

電気式はその名の通り電気を熱源としており、温水循環式はガスや灯油、重油、ヒートポンプ(電気)が熱源です。

下の例のように、熱源の種類によってそれぞれ特徴が異なります。

  • 電気式:熱源機不要ですぐに設置可能
  • ガスエンジンタイプ:すばやく暖かくなる
  • ヒートポンプ式:排ガスが出ないので環境に優しい

どのタイプを選ぶかによって、電気代などのランニングコストも変わるため、これから床暖房を導入したいと考えている方は、この記事を参考にして、自宅にぴったりな床暖房を選んでください。

すでに床暖房を使用していて、ほかの暖房器具とのコスト比較や節約を検討中の方は、現在使っている床暖房のタイプをあらかじめチェックしておきましょう。

床暖房の電気代は、ひと月平均いくら?

EG_013_3.jpg

それぞれのタイプ毎に、床暖房にかかるひと月あたりの電気代を計算してみましょう。

人気の床暖房を手掛ける『Panasonic』のWEBカタログに記載されている製品情報を参考に、各タイプの電気代目安をご紹介します。

なお、毎月の電気代は、契約している電気料金プランや住んでいる地域、暖房の使用時間・日数で左右されます。

ここで紹介している電気代は、下記の条件で計算したものです。

  • 室温約20℃で30日運転
  • 1日8時間連続使用
  • 電力量料金は27円/kWh(税込み)

電気ヒーター式床暖房の電気代目安

まずは、『Panasonic』の電気式床暖房を例に挙げて、ひと月あたりの電気代目安をご紹介します。

部屋の大きさ Youほっと100Vタイプ フリーほっと100Vタイプ
6畳 約2,000円~4,300円 約1,800円~3,900円
8畳 約2,500円~5,400円 約2,800円~6,100円
10畳 約3,100円~6,800円 約3,300円~7,300円
12畳 約3,800円~8,500円 約3,900円~8,500円
16畳 約5,200円~11,500円 約5,200円~11,500円

(出典:Panasonic|2022 木質床材・玄関框・床暖房・階段・手すり WEBカタログ)

熱源が電気である電気ヒーター式は、ガスエンジンなどの熱源機がなくても設置できるため、安い初期費用で床暖房の導入が可能です。

しかし、熱源は電気に限られるため、契約している電力プランによっては、電気代が高くなることも考えられます。ランニングコストは割高と言えるでしょう。

温水式床暖房の電気代目安

続いて、同じく『Panasonic』の温水循環式床暖房の製品情報を参考に、ひと月あたりの電気代目安をご紹介します。

なお熱源が「石油ボイラー」の場合は、稼働させるために灯油が必要なため、灯油代金が含まれています。灯油単価は94円/リットル(税込み)です。

商品名 フリーほっと温すいW You温すい
熱源 ヒートポンプ 石油ボイラー ヒートポンプ 石油ボイラ
8畳 約2,800円 約3,900円 約2,800円 約3,900円
10畳 約3,900円 約4,900円 約3,900円 約4,900円
12畳 約4,900円 約6,100円 約4,900円 約6,100円
16畳 約6,500円 約8,200円 約6,500円 約8,200円

(出典:Panasonic|2022 木質床材・玄関框・床暖房・階段・手すり WEBカタログ)

電気式は料金に幅があるものの、平均額で比較してみると、温水循環式のヒートポンプ熱源が安いことが分かります。

ただし、温水循環式の床暖房はランニングコストが安い反面、設置費用が高いというデメリットがあるため要注意です。

これから床暖房の設置を検討している方は、製品カタログなどを参考にして、設置費用とランニングコストをリサーチしましょう。

床暖房とエアコンの電気代はどちらが安い?

EG_013_4.jpg

床暖房を使っている方のなかには、「エアコンと床暖房、どちらがお得なんだろう?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

どちらも身近な暖房器具ですが、せっかくならできるだけ電気代が安い暖房器具を選びたいところです。

そこでこの項目では、『Panasonic』の人気エアコン「ナノイーX」を例に挙げて、エアコンのひと月あたりの電気代をご紹介します。

床暖房を使うか、エアコンの暖房機能を使うかで悩んでいる方は、比較の参考にしてみてください。

なお、各製品は床暖房と同じく、下の条件で計算しています。

  • 1日8時間連続使用
  • 暖房で30日運転
  • 電力量料金は31円/kWh(税込み)
型番 部屋の大きさ ひと月あたりの電気代
CS-222DLX 6~7畳 約780円~11,980円(105W〜1,610W)
CS-282DLX 8~10畳 約780円~14,780円(105W~1,980W)
CS-402DLX2 11~14畳 約820円~29,760円(110W〜4,000W)

(出典:Panasonic|住宅設備用エアコン総合カタログ(2022/秋))

エアコンの消費電力は設定する温度や運転モードで左右されます。使い方によってはひと月で10,000円以上の電気代となるため、床暖房のほうがお得でしょう。

特に、リビングのように大きな部屋は暖める空間が広いため、エアコンで部屋全体をくまなく暖めるには、よりたくさんの電力が必要になります。

大きな部屋で暖房を使うときもしっかり節約したいという方は、部屋全体をすばやく効率的に暖められる床暖房がぴったりです。

床暖房の電気代を抑える2つの方法

エアコンと比べて床暖房のほうが低コストでも、長時間運転していると電気代が高くなることがあります。

とはいえ、寒い時期はなるべく1日中床暖房を使いたいものです。

電気代節約のために暖房の使用を我慢すると、自分や家族が風邪をひいてしまう可能性もあります。

そこでここでは、快適に暖房を使いながら、電気代を安く抑える節約方法をご紹介します。

他の暖房器具とあわせて使う

暖房器具は種類によって暖め方が異なります。

そのため、床暖房以外にも用途に合わせた暖房器具を使わないと部屋がうまく暖まらず、寒さを感じたり余計な電気代がかかったりするのです。

きちんと部屋を暖めて電気代を抑えたいなら、床暖房と他の暖房器具を併用することをおすすめします。

リビングや寝室など広い空間全体を暖めたい場合は、エアコンがおすすめです。

温度や風力の設定は控えめにして床暖房と併用すれば、安い電気代ですばやく部屋全体を暖めることができます。

短時間だけ暖まりたい場合は、床暖房を使うよりもカーボンヒーターやオイルヒーターを使ったほうが安く済みます。

床暖房は立ち上がり時に多くの電力を使うため、電源のオンオフを繰り返すと逆に高額な電気代になってしまうからです。

また、床暖房はスイッチを切ってからも暖かさが続くのが特徴です。

出かける前や就寝前などは30分早く電源をオフにして、床暖房の余熱と他の暖房家電を併用して暖まると省エネになります。

窓の断熱対策をする

暖房器具を効果的に使いたいのなら、窓の断熱対策も欠かさず行っておきましょう。

窓から冷気が入り込むと体感温度が下がり、寒さを感じて床暖房の設定温度を上げてしまいます。

温度を上げすぎると無駄な電気代となるため、しっかり断熱対策をして余計な電気代がかからないようにしましょう。

断熱対策と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、カーテンやブラインドを閉めるだけでも断熱対策になります。

カーテンを厚めの生地にしたり、断熱向けのカーテンにするとさらに効果的です。

熱の逃げ道となる窓の数が多かったり、大きな窓から冷気が入り込んでいる場合は、窓に直接貼り付ける断熱シートや、断熱フィルムを取り入れるのも良いでしょう。

冷気は天井よりも床に溜まるため、大きな窓の下半分に貼るだけでも断熱効果を実感できます。

電力会社を見直してみる

EG_013_5.jpg

床暖房の電気代をより効果的に抑える方法として、電気料金プランの見直しも選択肢のひとつです。

床暖房を長時間つけっぱなしにしていたり、リビングとキッチンなど複数の部屋で使用している場合は、電気使用量の多さが原因で電気代が高くなる可能性があります。

自分の生活スタイルに合った料金プランを選ぶことができれば、床暖房だけでなく、家全体の電気代が大幅に下がる可能性があります。ぜひ検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

電気代を節約して床暖房を賢く使おう

この記事では、床暖房やエアコンの電気代を徹底比較し、床暖房の電気代を節約する方法をご紹介しました。

寒い時期は毎日使う床暖房だからこそ、電気代を抑えてお得に使いたいものです。

この記事でご紹介した節約方法を参考にして、安い電気代でぽかぽか暖まってくださいね。

床暖房にかかる電気代をとことん節約したいという方は、新電力への乗り換えも検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典:Panasonic|2022 木質床材・玄関框・床暖房・階段・手すり WEBカタログ)
(出典:Panasonic|住宅設備用エアコン総合カタログ(2022/秋))

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

電気のご契約は
こちらをご覧ください

社会環境を脅かす気候変動の改善を促す脱炭素社会の実現に向けた取り組みについて、一緒に考えてみませんか

詳しく見る