電力会社の電気代はどう計算されている?
電気代の計算方法は契約しているプランによって異なります。 ここでは、電気料金プランの主な種類や電気料金の内訳について見ていきましょう。
電気料金プランの主な種類
電気料金のプランにはいろんな種類がありますが、主なタイプは下の3つです。
・基本料金+使った分だけ
・夜間料金がおトクになるプラン
・オール電化向けプラン
基本料金+使った分だけ
「従量電灯B」、「従量電灯C」などと呼ばれている契約プランです。
あらかじめ決められた基本料金に加えて、使った電気量に単価をかけた「電力量料金」が請求されます。単価は時間や曜日によって変わることはなく一定です。
もっとも一般的なプランなので、特に意識していない場合はこのプランに加入している可能性が高いでしょう。
夜間料金がおトクになるプラン
料金の内訳は、基本的にスタンダードプランと同じ考え方ですが、夜の時間帯の電力量単価が安く設定されています。 日中は家にいない人や夜に電気をよく使う場合などにおすすめですが、日中の料金は割高に設定されているので注意が必要です。
オール電化向けプラン
深夜や土日など、電気があまり使われない時間帯の単価が安く設定されています。安くなる時間帯や時期はプランによりさまざまです。
燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金について
電気代には、基本料金や電力量単価に加えて、「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれているのが一般的です。
燃料費調整額は、原油価格などの変動を受けて調整される金額で、燃料費が上がれば加算、下がれば減算となります。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生エネルギー(風力、地熱、太陽光、バイオマスなどによる発電)を電気会社が買い取るための費用の一部を利用者に負担してもらうための金額です。
これらはいずれも、各料金に電気使用量をかけて請求されます。
電気代の計算方法
続いて、電気代の計算方法を確認しましょう。
電気代は、下の計算式を使って求めます。
【電気代の計算式】
電力消費量 (kWh)× 電力量単価
電子レンジを例にして計算してみましょう。
条件は下のように仮定します。
・電子レンジの消費電力が1,000W
・料理を12分間温める
・電力量単価は27円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)
まずは電力消費量(kWh)を求めます。計算方法は下の通りです。
1000W × (12分 / 60分) = 200Wh
続いて、単位を「Wh」から「kWh」に変換するために1,000で割ると、電力消費量 (kWh)が出ます。
200Wh ÷ 1,000 = 0.2kWh
この電力消費量に対して、電力量単価の27円をかけると計算は完了です。
0.2kWh × 27円 = 5.4円
1,000Wの電子レンジで12分間温めた場合の電気代は5.4円ということになります。
家電製品の消費電力は、製品の裏や側面に貼ってあるシールなどに記載されています。一度身の回りにある家電製品をチェックしてみてください。
電力量単価は契約しているプランによって決まっています。先ほどご紹介したように電気のプランはさまざまなタイプがあるため、自分の契約しているプランの単価を確認しましょう。
すべての家電製品の消費電力を確認するのは大変ですが、これらを概算しておくことで、どの家電製品がどれほど電気を使っているかを把握でき、今後の電気代節約につなげることができます。
家電製品の電気代を見直すポイント
家電製品の電気代を見直すには、いくつかのポイントがあります。ここでは3つのポイントをご紹介します。
エアコンの温度設定を見直す
エアコンの電気代は一定ではなく、設定温度によって大きく変わります。
環境省の発表によると、冷房を1度上げると消費電力は約13%、暖房を1度下げると約10%の節電になるのです。
エアコンの設定温度は必要以上に高くまたは低く設定しがちですが、電気代に大きく影響するため、適切な温度にするよう心がけましょう。
環境省では、夏の室内気温を28度、冬の室内気温を20度程度に調整するよう呼び掛けています。この数値を目安に温度を調節してみてください。
また、もしエアコンに自動運転機能がついているなら、積極的に活用することをお勧めします。自動運転は、電気代がかからないように効率よく稼働する機能だからです。
待機電力を減らす
コンセントプラグが繋がっている機器には、待機電力と呼ばれるものが発生しています。 これは、リモコンなどで電源がオンになったときに反応できるようにするために流れている微量の電力です。
一つひとつの待機電力は大きくありませんが、家電製品が多くなればなるほど、それなりの量になります。普段あまり使わないのにコンセントが差さっているような家電製品があれば、抜いておきましょう。
古い家電は買い換える
時代の進化に合わせて家電製品の省エネ化も進んでいます。新製品に買い替えると大幅に消費電力が低下し、電気代が安く抑えられるかもしれません。
特に10年以上使い続けているような家電をお持ちの場合は、最新のものに変えるだけ大きな節約ができる可能性があります。環境省のデータによれば、現在の冷蔵庫は10年前のものと比較して、40%以上も省エネになっているのです。
長年使って調子が悪くなっている家電があれば、ぜひ買い替えを検討してみてください。
電力会社を切り替えると電気代が安くなる可能性も
電気の使い方だけでは、電気代を抑えられる幅に限りがあります。 そこで考えたいのが、電力会社の切り替えです。
はじめにご紹介したとおり、時間帯によって単価が安くなるプランやオール電化向けのものなど、電気プランにはさまざまな種類があります。
そのため自宅の電気使用の状況を考えて、最適なものを検討することが重要です。
今ではさまざまな電力会社があるため、ぜひ比較検討してみてください。
電力会社はエバーグリーンがおすすめ
「電力会社が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」という方にぜひおすすめしたいのが、『エバーグリーン』です。ここでは『エバーグリーン』が提供しているプランについてご紹介します。
ユニークなオリジナルプランも
『エバーグリーン』が提供しているプランの中には、ほかには見られないユニークなものがあります。
プレミアムポイントプラン
「プレミアムポイントプラン」は、電気料金に応じてTポイントやdポイントが貯まるプランです。契約年数に応じてポイント還元率が1%から最大3%まで上がっていきます。
CO₂フリープラン
「CO₂フリープラン」では、電気を使っても二酸化炭素の排出量がゼロになります。
現在の日本では、火力発電によっておよそ8割の電力を確保しています。 火力発電以外の電力供給は、水力・原子力・再生可能エネルギー(太陽光・地熱・風力・バイオマスなど)がそれぞれ担っています。
地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素の排出量を低減するため、日本でも火力中心の発電から再生可能エネルギーの技術開発に注力されるようになってきています。
環境問題が深刻化している今だからこそ、ぜひ目を向けてほしいプランです。
「CO₂フリープラン」の詳細は『エバーグリーン』の公式HPへ
保険でんき
「保険でんき」は、電気契約と保険契約を一緒にした、新しいタイプのプランです。
電気と個人賠償責任補償がセットになっており、自転車の事故やペットのトラブルなど、日常生活で賠償責任を負ったときに補償が受けられます。
一般的に、電気と保険はそれぞれ毎月料金を支払いますが、このプランでは電気代の支払いだけで済みます。
家電製品の使い方や電力会社を見直して電気代を安くしよう
電気代の節約で最も効果が大きいのは、電力会社やプランの見直しです。これまで検討したことがなかったという方は、電気代が下がる余地が大いにあります。電力会社をいくつか調べて、自分に合った電力会社・プランを探してみてください。
かしこく電気代を節約して、家計を楽にしましょう。
(出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)
(出典:COOL CHOICE|みんなで節電アクション!)
(出典:COOL CHOICE|省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」)
(出典:環境省|業務部門の対策メニュー詳細(空調設定温度・湿度の適正化))
(出典:資源エネルギー庁|エネルギー白書2020)