電気ポットの電気代は1ヶ月いくら?つけっぱなしと再沸騰の比較も解説

ライフスタイル
2021年2月26日

いつでも温かいお湯が使えて便利な電気ポット。でも、毎日使うものだからこそ『電気代って実際いくらかかっているんだろう?』と気になったことはありませんか?特に保温機能を使っていると、つけっぱなしで電気代が高額になっているのでは…と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。 この記事では、電気ポットの電気代の相場をご紹介します。また、やかんや電気ケトルとのコストの比較や、電気代を節約する方法も解説しています。ぜひ参考にしてください。

目次

電気ポットの電気代イメージ

電気ポットの電気代は、メーカーや機種の性能(省エネ機能)、そして容量によって異なります。

ここでは、代表的なメーカーである「象印」「タイガー」の最新モデル(魔法瓶機能付き)を例に、具体的な電気代を比較してみましょう。

容量・項目 象印
優湯生(CV-WB)
タイガー
とく子さん(PIM-H)
2.2Lサイズの場合
年間電気代 約5,200円
(168kWh/年)
約6,900円
(221kWh/年)
1ヶ月あたり 約430円 約570円
3.0Lサイズの場合
年間電気代 約6,400円
(205kWh/年)
約7,900円
(255kWh/年)
1ヶ月あたり 約530円 約660円

※日本電機工業会自主基準および電力料金目安単価31円/kWh(税込)にて算出。
※1ヶ月は年間電気代を12で割って算出。

このデータから、電気ポットの電気代の目安は、省エネ性能の高い機種であれば1ヶ月あたり約430円〜660円、1日あたりに換算すると約14円〜22円ほどであることが分かります。

容量(2.2Lと3.0L)で電気代は大きく変わらない

「大きいサイズを買うと電気代が高くなるのでは?」と心配される方も多いですが、上記の表を見ると、容量が2.2Lから3.0Lに増えても、電気代の差は1ヶ月あたり100円程度しかありません。

沸かす水の量が増えればその分電力を使いますが、保温にかかるコストはそこまで大きく変わらないためです。
そのため、頻繁に給水するのが手間に感じる場合は、電気代を気にしすぎずに大きい容量(3.0Lや4.0Lなど)を選んでも問題ないでしょう。

「電気代を節約するために、使わない時はこまめにプラグを抜いている」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はこれ、使っている電気ポットの性能によっては、かえって電気代が高くなる(損をする)可能性があります。

先ほど紹介した「象印」や「タイガー」の最新機種(魔法瓶タイプ)を例に、「何時間使わないなら、プラグを抜いた方が安いのか」という判断ラインを解説します。

【結論】魔法瓶(VE)タイプなら「つけっぱなし」が正解

結論から言うと、現在主流の「魔法瓶(VE)タイプ」を使っている場合、数日家を空ける時以外は、プラグを挿したまま(保温状態)の方がお得です。

なぜなら、一度冷めた水を沸かし直すには、保温し続けるよりもずっと大きなパワー(電気代)が必要だからです。

機種タイプ プラグを抜く目安(お得になる境界線)
魔法瓶(VE)タイプ
(象印 優湯生 / タイガー とく子さんなど)
基本はつけっぱなしでOK
(沸かし直す電気代が高いため、頻繁に抜くと損)
一般的な電気ポット
(断熱材なし・プラスチック製・古い機種)
4〜5時間以上使わないなら
抜いた方がお得

なぜ「こまめにオフ」が逆効果なのか?

わかりやすく言うと、「再沸騰は短距離走(全力疾走)」「保温は立ち話(リラックス)」のようなものです。

象印「CV-WB22」のような高性能機種は、魔法瓶構造でお湯が冷めにくいため、保温中(立ち話)はほとんど体力(電気)を使いません。
計算すると、保温1時間あたりの電気代はわずか0.1円以下です。

一方で、冷めた水を再沸騰(全力疾走)させるには、1回あたり約5円〜7円の電気代がかかります。

💡 どっちがお得かの計算イメージ

  • 再沸騰させる電気代:約6円
  • 保温し続ける電気代:1時間で約0.1円

つまり、「約60時間(丸2日半)」保温し続けて、ようやく再沸騰1回分の電気代と同じになります。
そのため、数時間の外出や就寝時くらいであれば、プラグを抜かずに保温しておいた方が、手間もなく電気代も安く済みます。

※JEMA自主基準の年間消費電力量から、湯沸かし・再沸騰エネルギーを除いて試算。

電気ポットとよく比較されるのが、電気ケトルです。

電気ケトルの電気代は、消費電力に電力単価を掛け合わせることで求められます。

【電気ケトルの電気代】 消費電力 × 電力単価

電気ケトルの消費電力は1,200Wほどのものが多いので、1時間あたりの消費電力を1.2kWhと仮定し、1kWhあたりの電力単価を31円として計算してみましょう。

そうすると、電気ケトルの電気代は1時間あたり37.2円となります。

しかし、電気ケトルと電気ポットは使い方が異なるので、シンプルに比べることはできません。

電気ケトルの場合、1回の使用は数分間であり、1日に複数回使用しても1日あたりの電気代は電気ポットよりも安いです。

保温機能が搭載されている電気ケトルの場合は、保温に使用する電力を加味すると、電気ポットの方が節約に効果的でしょう。

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電気を使用せずに、やかんでお湯を沸かそうとすると、ガス代はどのくらいかかるのでしょうか。

都市ガスかプロパンガスかによっても異なりますが、やかんのガス代は、1Lあたり約3〜4円とされています。

電気ケトルと同じく、やかんも保温機能はありません。

1時間沸かしっぱなしにするということもないので、電気ポットと比べるとやかんの方がコストは安くなるでしょう

【関連記事】プロパンガス代を節約する10個の方法!今すぐ試して出費を減らそう

ここまで電気ポットの電気代について確認してきましたが、ここでは電気ポットのメリットとデメリットを見ておきましょう。

電気ポットのメリット

電気ポットのメリットは、保温ができる点でしょう。一度お湯を沸かして保温しておけば、好きなタイミングですぐにお湯を使えます。家族の多い家庭や普段からお湯を頻繁に使う方にはとても便利なアイテムです。

また、温度調節ができるのもポイントです。料理や飲み物に合わせて、最適な温度のお湯を使えます。

電気ポットのデメリット

電気ポットのデメリットは、本体が重く、移動させにくいことです。また場所も取るため、設置スペースを考える必要があります。

保温するために電気代がかかる点も、デメリットの一つです。先ほど触れた通り、頻繁にお湯を使わないのであれば、電気ケトルでその都度お湯を沸かした方が安上がりです。

節約イメージ

機種の性能にもよりますが、電気ポットは使い方を少し工夫するだけで電気代を節約できます。

ここでは、最新の電気ポット事情に合わせた節約方法を7つご紹介します。

  • 保温設定温度を低くする(98℃→90℃など)
  • 「節電タイマー」を活用する
  • 魔法瓶(省エネ)モードを活用する
  • 満タンにせず、必要な量だけ沸かす
  • 季節に合わせて電気ケトルと使い分ける
  • 数日使わない時だけプラグを抜く
  • 省エネ機能に優れた電気ポットに買い替える

それぞれ詳しく見ていきましょう。

保温設定温度を低くする

電気ポットの機種によっては、保温温度を「98℃・90℃・80℃」などの段階で設定できます。

設定温度が高いほど、その温度をキープするために多くの電力を使います。
例えば、カップラーメンを作らないのであれば98℃は必要ありません。お茶やコーヒーなら90℃、赤ちゃんのミルク用なら70℃など、用途に合わせてできるだけ低い温度に設定するのが節約のコツです。

「節電タイマー」を活用する

就寝時や外出時など、決まった時間にお湯を使わないことが分かっている場合は、「節電タイマー(6〜10時間タイマー)」を活用しましょう。

タイマーをセットするとヒーターへの通電が切れ、設定時間の直前に合わせて沸かし直してくれます。
手動でプラグを抜くと沸かし直しのタイミング管理が大変ですが、タイマーなら自動で管理してくれるため、無駄な保温電気代を確実にカットできます。

省エネモードを活用する

省エネタイプの電気ポットには、操作パネルに「まほうびん」「省エネ保温」といった機能が付いていることが多いです。

これを選択すると、ヒーターへの通電を切り、魔法瓶の断熱性能だけで温度を保つモードになります。
時間が経つと温度は徐々に下がりますが、電気代はかかりません。
「数時間は使わないけれど、完全に冷めるのは困る」というシーンでは、プラグを抜く代わりにこのモードにしておくと便利です。

満タンにせず、必要な量だけ沸かす

電気ポットで最も電気を使うのは「水を沸騰させる時」です。
水量が多ければ多いほど、沸騰までに時間がかかり、電気代も高くなります。

例えば、朝にコーヒーを2杯飲むだけなら、満タン(2L〜3L)まで入れずに、必要な分(500ml〜1L)だけ水を入れて沸かすようにしましょう。これだけで沸騰にかかるコストを大幅に削減できます。

季節に合わせて電気ケトルと使い分ける

季節に合わせて使い方を見直すのも、賢い節約術です。

例えば、温かい飲み物を飲む機会が減る夏場は、保温機能をオフにして、必要な時に必要な分だけ沸かす「電気ケトル」を使うのがおすすめです。
夏の間だけ電気ポットを片付けることで、保温にかかる電気代をまるっと節約できます。

数日使わない時だけプラグを抜く

前述の通り、魔法瓶タイプは保温性能が高いため、頻繁にプラグを抜くのは逆効果です。
しかし、「旅行で2〜3日家を空ける」といった長期間使わない場合は、さすがにプラグを抜いた方が節約になります。

「丸1日以上絶対に使わない」というタイミングが、プラグを抜く判断ラインだと覚えておきましょう。

省エネ機能に優れた電気ポットに買い替える

もし現在使っている電気ポットが「本体が熱くなる(断熱性がない)」タイプや「10年以上前の古い機種」であるなら、買い替えが最も効果的な節約方法です。

最新の電気ポットは、昔のポットに比べて断熱性能が劇的に進化しています。
本体価格はかかりますが、毎月の電気代が安くなるため、長く使えばトータルコストでお得になる可能性が高いです。

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上記の節約方法を実践するだけでも電気代を抑えることができます。

しかしもっと大きな効果を出したいという人には、電力会社の切り替えがおすすめです。

電力自由化がスタートしてから、今ではさまざまな電力会社が登場し、各社それぞれに特徴があります。

たとえば、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員である新電力『エバーグリーン』は、シンプルな通常プランに加えて、ユニークなプランが揃っています。

中でも特におすすめなのが、月々の基本料金が0円の「スマートゼロプランです。

スマートゼロプランの特徴

  • ポイント1:毎月の「基本料金」が0円
    スマートゼロプランの大きな特徴は、毎月の「基本料金」がないことです。お支払いは、実際に使った電気の量に応じて計算されるため、使用量が少ない月でも固定費に悩まされることがありません。
  • ポイント2:料金単価は一律!電気の使用量が多くても安心
    電気の使用量によって料金単価が変動しない、フラットな料金設定も魅力です。使用量が増えても単価が上がる心配がないため、料金の計算がとても簡単。夏場・冬場など電気を多く使う月でも安心です。
  • ポイント3:Amazonギフトカード5,000円分をプレゼント!
    新規でご契約いただいたお客さまには、特典としてAmazonギフトカード5,000円分をプレゼントしています。暮らしに嬉しい、おトクな特典です。

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お申し込みがWEBから5分程度で完了できることも好評です。

エバーグリーンについてもう少し知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

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電気ポットは、やかんや電気ケトルに比べるとコストがかかりやすいという特徴があります。

電気代を節約するためには、長時間保温せずに必要なときに再沸騰させたり、設定温度を用途に合わせて低くしたりするなどの工夫が大切です。

また、電気ポットの使い方だけでなく、電力会社の切り替えも節約に効果があります。

まずは電気ポットの使い方を見直して、電力会社の切り替えも検討しながら、電気代の節約を実現しましょう。

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エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

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    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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