こたつの電気代は1ヶ月いくら?エアコンとの比較やつけっぱなしの料金も解説

ライフスタイル
2021年3月10日

今回はこたつの電気代の相場をご紹介します。また、エアコンとの電気代の比較や、電気代を節約する方法も解説しているので、ぜひご覧ください。

目次

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「こたつを使いたいけれど、月の電気代がどれくらい高くなるか心配…」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、人気家具店「ニトリ」で販売されている代表的な2つのこたつ(標準的な石英管ヒーターと、省エネなフラットヒーター)を例に、実際の電気代を計算してみました。

結論から言うと、こたつの電気代は「1ヶ月毎日使っても約600円〜1,300円」ほどです。

【算出条件】

  • 電気料金単価:31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
  • 1日の使用時間:8時間
  • 1ヶ月の使用日数:30日

【期間別】こたつの電気代早見表

ヒーターの種類や「強・弱」の設定によって電気代は変わります。ご自宅のこたつのタイプに近い方を参考にしてください。

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ヒーターの種類 設定 1時間 1日
(8時間)
1ヶ月
(30日)
①標準タイプ
(石英管ヒーター)
約2.5円 約20円 約595円
約5.3円 約42円 約1,265円
②省エネタイプ
(フラットヒーター)
約2.5円 約20円 約595円
約4.5円 約36円 約1,079円

※参考製品:ニトリ「リビングこたつ(フロットC 105)」「フラットヒーター付きリビングこたつ(フロットR105)」
※実際の電気代は使用環境や電力会社との契約内容により異なります。

表を見るとわかる通り、「弱」運転であれば、どちらのタイプでも1ヶ月約600円程度で済みます。

また、最新の「フラットヒーター(省エネタイプ)」は、「強」で運転した際の消費電力が抑えられているのが特徴です。「強」で1ヶ月使い続けた場合、標準タイプと比較して月額約200円近く安くなります。

これからこたつを購入される方は、本体価格だけでなく、ヒーターの種類にも注目してみると良いでしょう。

「朝起きたら、こたつがつけっぱなしだった…」
「ペットのために、外出中も弱でつけておきたい」

そんな時、一番気になるのは電気代ですよね。うっかり消し忘れてしまった場合、請求額はどれくらい跳ね上がるのでしょうか?

先ほどのニトリの標準タイプ(石英管ヒーター)を例に、24時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算してみました。

丸1日(24時間)つけっぱなしでも約60円〜130円

設定 24時間
(1日)
720時間
(1ヶ月連続)
約60円 約1,786円
約127円 約3,794円

※ニトリ「リビングこたつ(フロットC 105)」を使用した場合の概算。
※電気料金単価31円/kWhで計算。

意外かもしれませんが、「弱」であれば丸1日つけっぱなしにしても約60円で済みます。これは缶コーヒー1本分よりも安い金額です。

もし1ヶ月間(30日間)、24時間ずっと「弱」でつけっぱなしにしたとしても、電気代は約1,800円程度。エアコンを24時間つけっぱなしにするよりも、はるかに安く抑えられます。

電気代よりも怖い「火災」や「脱水症状」のリスク

電気代の面ではダメージの少ない「こたつのつけっぱなし」ですが、安全面では大きなリスクがあります。たとえ電気代が安くても、以下の理由から推奨はできません。

⚠️ つけっぱなしの3つの危険性

  • 火災のリスク
    こたつ布団がヒーター部分に接触したり、こたつの中に衣類を押し込んだりすると、過熱して火災につながる恐れがあります。
  • 脱水症状・低温やけど
    こたつで寝てしまうと、体温が上がりすぎて脱水症状を起こしたり、長時間熱に触れることで低温やけどを負ったりする危険があります。
  • ヒーターの寿命が縮む
    長時間稼働させ続けるとヒーターユニットに負荷がかかり、故障の原因になります。

ペットのために使いたい場合は?

猫や犬などのペットのために暖房をつけておきたい場合は、こたつを「最弱」にするか、留守番専用の「ペット用こたつ」「ホットカーペット」の使用を検討しましょう。

また、最近のこたつには「3時間で自動OFF」になるタイマー機能付きのコードや、人感センサー付きの製品もあります。うっかり消し忘れが心配な方は、こうした機能を持つ製品への買い替えや、市販のタイマーコンセントの活用がおすすめです。

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こたつは「電気代が安い」と言われますが、他の暖房器具と比べると具体的にどれくらいの差があるのでしょうか?

代表的な暖房器具(エアコン、ホットカーペット、電気毛布、セラミックファンヒーター)の最新モデルをピックアップし、1時間あたりの電気代を比較ランキングにしました。

【安い順】暖房器具の電気代ランキング

結論から言うと、こたつは「電気毛布」に次いで2番目に電気代が安い暖房器具です。

順位 暖房器具 1時間の
電気代
こたつ(弱)
との差
1位 電気毛布
(強運転)
約1.6円 さらに安い
2位 こたつ
(石英管・弱)
約2.5円 基準
3位 ホットカーペット
(2畳用・中)
約7.1円 約2.8倍
4位 エアコン
(6畳用・暖房定格)
約14.6円 約5.8倍
5位 セラミック
ファンヒーター

(ターボ運転)
約37.2円 約14.9倍

※算出条件:電気料金単価31円/kWh
※参考製品:椙山紡織「電気掛敷兼用毛布(NA-013K)」、ニトリ「リビングこたつ(フロットC 105)」、Panasonic「ホットカーペット(DC-2NK)」、三菱電機「霧ヶ峰(MSZ-GE2225)」、アイリスオーヤマ「セラミックファンヒーター(ACH-LW12A-B)」

【比較1】ホットカーペットとの併用は「こたつの3倍」に注意

こたつの敷き布団代わりに「ホットカーペット」を併用する方も多いですが、実はホットカーペットの方が電気代は高いです。

2畳用のホットカーペット(中設定)の電気代は1時間あたり約7.1円。こたつ(弱:約2.5円)と併用すると、合計で1時間あたり約10円近くかかります。節約を重視するなら、ホットカーペットは切って「断熱性の高いラグ」を敷くのがおすすめです。

【比較2】エアコンはこたつの約6倍!使い分けがカギ

エアコン(暖房)の電気代は、こたつの約6倍です。「部屋全体を暖める」能力はエアコンにしかありませんが、足元を暖める効率はこたつが圧倒的です。

「帰宅直後はエアコンで部屋を暖め、ある程度暖まったらエアコンを消してこたつに入る」という使い分けをすることで、冬の電気代を大幅に節約できます。

【関連記事】エアコンの電気代を安くしたい!暖房・冷房・除湿の違いと、節約方法を伝授!

【比較3】一人暮らしなら「こたつ」か「電気毛布」

一人暮らしで「とにかく電気代を安くしたい」という場合は、ランキング1位の電気毛布(1時間あたり約1.6円)も強力な選択肢です。ただし、電気毛布は「寝具」であり、食事や作業をするスペースとしてはこたつの方が快適性は上でしょう。

逆に注意したいのが、手軽に買えるセラミックファンヒーターです。電気代はこたつの約15倍(1時間で約37円)にもなるため、長時間つけっぱなしにするメイン暖房としては不向きです。

こたつと椅子が置かれた暖かい冬の部屋。省エネ暖房としてのこたつ利用をイメージした写真。

一口に「こたつ」と言っても、裏側に付いているヒーターユニットには主に3つの種類があります。

「とにかく電気代を安くしたい」「電気代がかかっても、すぐに暖まりたい」など、目的によって選ぶべきヒーターは異なります。それぞれの特徴と電気代の違いを比較してみましょう。

主要3大ヒーターの比較表

種類 電気代の目安
(1時間・強)
暖まる速さ 特徴
フラット
ヒーター
安い
(約4.5円)
遅い
【省エネ重視】
面積が広く薄型で、こたつの中が広々使える。じんわり暖めるタイプ。
石英管
ヒーター
普通
(約5.3円)
普通
【コスパ重視】
最も一般的で本体価格が安い。遠赤外線効果で体の芯から暖まる。
ハロゲン
ヒーター
やや高い
(約5.6円)
速い
【速暖重視】
スイッチを入れてすぐに暖まる。寿命が長く、ファンで熱を拡散する。

※参考製品:ニトリ「フラットヒーターこたつ」「リビングこたつ(石英管)」「北欧風ダイニングこたつ(ハロゲン)」

1. 電気代を抑えるなら「フラットヒーター」

ヒーター自体が薄く、面積が広いのが特徴です。消費電力が低いため電気代は最も安くなりますが、パワーは控えめ。「じんわりとした暖かさ」を好む方におすすめです。

2. すぐに暖まりたいなら「ハロゲンヒーター」

帰宅してすぐに手足を温めたい場合は、速暖性に優れたハロゲンヒーターが最適です。電気代は石英管よりわずかに高くなりますが、スイッチONですぐに暖かくなる快適性は抜群です。

3. 安く購入するなら「石英管ヒーター」

昔ながらのスタンダードなタイプです。こたつ本体の価格が安いため、導入コストを抑えたい方に適しています。遠赤外線効果が高く、一度暖まれば冷めにくいのもメリットです。

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そもそも電気代が安いこたつですが、さらに電気代を抑える方法があります。

ここではこたつの電気代を節約する方法をご紹介します。

  • 設定温度を調節する
  • 点けっぱなしにしない
  • 断熱シートなど、熱が逃げない工夫をする
  • 思い切って電力会社を切り替える

設定温度を調節する

こたつの電気代を節約するためには、設定温度を適切に調節することが効果的です。

こたつには「強」や「弱」などの温度設定があり、必要に応じて変更することで無駄なエネルギー消費を抑えられます。

例えば、室内が十分暖かい場合や毛布を併用する場合は「弱」に設定するだけで十分な暖かさを感じられます。

設定温度を意識せず使用している場合は、ぜひ状況に応じて調節してみてください。

点けっぱなしにしない

電気代の節約においてもっとも大切なのは、不要なときにこたつを点けっぱなしにしないことです。

一度電源を切ると温度が下がるのがイヤで、ついついこたつを点けっぱなしにしている方も多いのではないでしょうか?

長時間こたつから離れる際には必ず電源をオフにしたり、切り忘れがないようにタイマー機能を積極的に使うなど、節電を心がけましょう。

【関連記事】待機電力の電気代はどれくらい?待機電力が多い家電製品や節約方法も紹介

断熱シートなど、熱が逃げない工夫をする

市販されているこたつ用の断熱シートなどを用いて、こたつ内部から熱が逃げにくくするのも効果的です。

部屋が暖まったあとの暖房と同様に、内部が暖まった状態のこたつは消費電力が下がります。

床からの冷気を内部に入れず、内部の熱をできるだけ放出しないように工夫することが、こたつの消費電力を削減する秘訣です。

安価に販売されている専用の断熱シートがおすすめですが、手持ちの毛布などを床に引くだけでも一定の効果が見込めます。

思い切って電力会社を切り替える

上述の通り、こたつは電気代の安い家電なので、こたつ単体の節電ではそれほど大きな節約効果は期待できません。

そのため、もし目に見えて家庭の電気代を下げたいのなら、思い切って電力会社を切り替えるのもおすすめです。

電力会社を見直して電気料金そのものが下がれば、家庭全体の電気代がグッと安くなるかもしれません。

「電力会社の切り替え」と聞くと、少し面倒な印象を受ける方もいるでしょう。

しかし、WEBから5分で申し込みが完了する会社もあり、難しいものではありません。

今ではたくさんの会社が電力事業に取り組んでおり、それぞれの会社が独自の魅力的なプランを提供しています。

たとえば新電力エバーグリーンには、月々の基本料金が0円の「スマートゼロプランがあります。

スマートゼロプランの特徴

  • ポイント1:毎月の「基本料金」が0円
    スマートゼロプランの大きな特徴は、毎月の「基本料金」がないことです。お支払いは、実際に使った電気の量に応じて計算されるため、使用量が少ない月でも固定費に悩まされることがありません。
  • ポイント2:料金単価は一律!電気の使用量が多くても安心
    電気の使用量によって料金単価が変動しない、フラットな料金設定も魅力です。使用量が増えても単価が上がる心配がないため、料金の計算がとても簡単。夏場・冬場など電気を多く使う月でも安心です。
  • ポイント3:Amazonギフトカード5,000円分をプレゼント!
    新規でご契約いただいたお客さまには、特典としてAmazonギフトカード5,000円分をプレゼントしています。暮らしに嬉しい、おトクな特典です。

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エバーグリーンは、東証プライム市場上場の『イーレックスグループ』の一員で、電力事業20年以上の実績があります。

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ公式ホームページをご覧ください。

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先ほどこたつの電気代をご紹介しましたが、自分の使っているこたつの電気代が知りたいという方もいると思います。

ここではこたつの電気代を計算する方法を見ていきましょう。

こたつの消費電力量を確認する

こたつの電気代を計算する際に最初に行うべきことは、こたつの消費電力量の確認です。

消費電力は説明書やメーカーのホームページでチェックできます。「1時間当たり〇W(Wh)」などと記載されていますので、確認してみてください。

機種によっては、1時間当たりやスイッチごとの消費電力は書いておらず、こたつ全体の消費電力(600Wなど)しか記載されていないことがあります。

その場合は、そのままこたつ全体の消費電力を用いて計算しますが、実際の電気代は算出される金額より安くなると覚えておきましょう。

こたつは常にフルパワーで稼働しているわけではなく、ある程度暖まったあとは自然と消費電力も下がるためです。

自分の契約している「電力単価(kWh)」をチェック

こたつの消費電力を確認できたなら、次は自分が電力会社と契約している「電力単価(kWh)」をチェックしましょう。

先ほどの例では1kWh=31円で計算しましたが、実際の電力単価は家庭ごとに異なります。

自分の電力単価は、契約している電力会社の公式ページや月々の請求書から簡単に確認可能です。

実際に計算してみよう

こたつの消費電力と自分の電力単価が把握できれば、実際に計算してみましょう。

1ヶ月分の電気代が知りたい場合は、以下の計算式で求められます。

「自分の月々の使用時間(h)×こたつの1時間当たりの消費電力(W)÷1000(キロワットへの変換)×電力単価(kWh)」

たとえば、1時間あたり150Wの電力を消費するこたつを、毎日3時間×30日(90時間)使う場合、電力単価31円/kWhとすると、電気代は以下の通りです。

90(h)×150(W)÷1,000(キロワットへの変換)×31(円/kWh)= 418.5(円)

毎日3時間使っても約420円になる計算です。

毎日6時間使ったとしても以下の通りで、1,000円にも達しません。

180(h)×150(W)÷1,000(キロワットへの変換)×31(円/kWh)=837(円)

この結果を見ると、こたつは非常にコストパフォーマンスの良い暖房器具だということがわかります。

この記事では、こたつの電気代の相場や計算方法、電気代節約のためのポイントについてご紹介しました。

こたつの電気代は1時間当たり数円ほどと非常に安く、家計にそれほど影響を与えません。

もし家庭の電気代に不満があるのなら、ほかの家電や電力会社との契約プラン自体に問題がある可能性が高いです。

電力会社の切り替えなど、大きな効果の期待できる対策を試してみてはいかがでしょうか。

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