新電力とは
新電力とは、2000年から段階的にスタートした「電力の小売全面自由化(電力の自由化)」によって、新たに参入した電気事業者のことを言います。
電力の自由化以前は、東京電力や関西電力など各地域の電力会社が市場を独占していました。
しかし自由化されたことによって電気事業にさまざまな企業が参加できるようになり、企業ごとに特徴あるサービスを打ち出しています。
電気代やおトクなサービスなどの競争が積極的に行われ、魅力的なサービスが数多く登場しており、ユーザー側の選択肢が広がったのも大きな変化です。
電力自由化の目的のひとつは、電気料金を最大限抑制することです。
さまざまな新電力から自分に合った電力会社を選べるようになり、これまでよりも電気代の節約を実現しやすくなっています。
【関連記事】電力自由化とは?メリット・デメリットから電力会社選びのポイントまでご紹介
新電力のデメリットに注意
新電力について概要を理解したところで、まずはデメリットからチェックしていきましょう。
新電力のデメリットは以下の通りです。
【新電力のデメリット】
- 電力会社やプランを見極める必要あり
- 電力会社によっては違約金が発生する
- マンションやアパートによっては契約できない場合もある
- 倒産するリスクがないとは言えない
電力会社やプランを見極める必要あり
新電力といわれる電力会社は数多くあり、提供しているプランや電気代、サービスなどもさまざまです。
自分に合ったプランを選んだり、電気代を節約したりするためには、自分で電力会社やプランを検討する必要があります。
電力会社のホームページに電気料金シミュレーションが用意されていたり、電気料金比較サイトがあったりするものの、自分で比較・検討するには時間と手間がかかるのが難点です。
使用状況に合わないプランを選んでしまうと逆に高くなってしまうこともあるので、検討は慎重に行わなければいけません。
電力会社によっては違約金が発生する
新電力に切り替えることによって、電気代の節約を期待できます。
ただし、現在契約している電力会社を解約したり、切り替え先の電力会社と契約したりするなど、手続きが必要です。
電力会社によっては、解約に違約金がかかる場合もあります。
契約期間までの日数が多く残っていると、高額な解約金がかかるかもしれません。
無駄なコストがかからないように、切り替えのタイミングを見極めなくてはいけません。
マンションやアパートによっては契約できない場合もある
マンション・アパートによっては、電力会社を自由に選択できない場合もあります。
個人で切り替えができないこともあるので、事前に住んでいるマンション・アパートのルールを確認しましょう。
倒産するリスクがないとは言えない
新電力は民間企業であり、他の企業と同じように倒産するリスクがあります。
また倒産ではなく、電気事業から撤退する可能性もあるでしょう。
倒産した場合は、大手電力会社が次の電力会社と契約するまで電力の供給を継続してくれるものの、新たな電力会社と契約を結ぶ手間がかかります。
リスクを避けるためには、より安心できる電力会社を選ぶことが大切です。
新電力にはメリットも多い
新電力のデメリットをまず解説しましたが、メリットも多くあります。
電気代の節約や環境への貢献などを実現できるので、一度切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
新電力のメリットは、以下の3つです。
【新電力のメリット】
- 電気代が安くなる
- セット割引やポイントサービスがおトク
- 環境保全に貢献できる
ひとつずつ見ていきましょう。
電気代が安くなる
新電力が数多く参入したことによって、電気料金の価格競争が起き、電気代の値下げが行われたり、おトクなプランが誕生しています。
大手電力会社よりも電気代が安くなることが多く、おトクなサービスを活用すれば、さらに節約できることもあるでしょう。
自分に合った新電力を選ぶことによって、大幅に電気代を抑えることが可能です。
セット割引やポイントサービスがおトク
電力事業には、通信会社や旅行会社など、様々な業種の企業が参入しています。
そのような会社で水道やガス、インターネット通信などと電気をセットで利用すれば、割引を受けられる場合もあり、電気代とあわせて他の生活費も節約可能です。
また、ポイントサービスを提供している電力会社もあります。
さまざまなお店で使えるポイントが電気代の支払いによって貯まるので、普段のショッピングがおトクになるのが魅力です。
セット割引やポイントサービスの有無や内容をチェックして、よりおトクな新電力を選んでみましょう。
【関連記事】電気代の支払いでTポイントがたまる?エバーグリーンのプレミアムポイントプランを詳しく解説
環境保全に貢献できる
新電力の魅力は経済的な部分だけではありません。
昨今の環境問題を考慮し、様々な企業が環境に配慮したプランを出しています。
二酸化炭素が排出されない再生可能エネルギーを使ったプランなど、契約を通じて環境保全に貢献できるのが特徴です。
電気代を節約できる場合もあるので、少しでも環境に配慮したいという方は、新電力のエネルギー構成やプランを詳しくチェックしてみましょう。
【関連記事】地球温暖化防止のためにできること|身近な対策から取り組もう
新電力に切り替える際によくある質問
大手電力会社と新電力会社を比べたときに、以下のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
- 電気の品質は下がる?
- 停電するリスクは高くなる?
- 値上がりの可能性はある?
3つの疑問を解決して、正しく新電力を理解していきましょう。
電気の品質は下がる?
大手の電力会社に比べて、電気の品質が下がるかもしれないと不安な方も多いのではないでしょうか。
実際は、大手の電力会社も新電力も取り扱っている電気は共通であり、電気の品質は変わりません。
電気の品質を気にすることなく、電気代やプランなどで比較・検討して選ぶことができます。
停電するリスクは高くなる?
電気の品質と同じく、停電するリスクもこれまでと変わりません。
新電力だから停電しやすいということはなく、同じ状況に陥れば大手電力会社でも新電力でも停電してしまいます。
もし、新電力を利用していて発電設備の不具合などで停電した場合は、大手電力会社から電力が供給されるので、新電力側のトラブルがあっても電気が途切れることはありません。
値上がりの可能性はある?
現在、比較的安価な電気代を設定している新電力ですが、値上がりする可能性はゼロではありません。
値上がりの要因として主に考えられるのは、大寒波や温暖化などの影響で電気需要が増加することによる電気不足です。
実際にニュースで見聞きされている方もいると思います。
電力会社に電気を売る発電所からの価格が上がる場合や、電力卸売市場の価格が上がった場合、電力会社は利益を出すために値上げを検討しなくてはいけません。
値上がりの影響を受けないためには、単価固定プランなど、市場価格と連動せずに常に電気代が一定になるプランを選ぶのがおすすめです。
エバーグリーンはこんな特徴のある電力会社!
新電力への切り替え先としておすすめしたいのが、『エバーグリーン』です。
エバーグリーンはシンプルな通常プランに加え、ユニークな電力プランを提供しています。
- 「CO₂フリープラン」:電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになるプラン
- 「プレミアムポイントプラン」:電気使用料金に応じてTポイントやdポイントがたまるプラン
- 「保険でんき」:個人賠償責任保険と電気がセットになったプラン
- 「あるく・おトク・でんき」:歩数に応じて電気代が割引されるプラン
また、新電力のデメリットとして、電力会社によっては違約金がかかる場合があると説明しましたが、エバーグリーンでは初期費用・解約違約金は発生しません。
申し込みはWebまたは電話によって5分程度でできるので、手続きも簡単です。
他にも、LINEで電気料金を知らせてくれるサービスや、ガス料金とのセットプランなどもあり、より便利に利用することができます。
エバーグリーンは沖縄・離島を除く全国どこでも利用でき、Webまたは電話で簡単に申し込むことが可能です。
新電力のメリット・デメリットを理解して切替を検討しよう
新電力には、自分に合った電力プランを検討する必要があること、切り替えに手続きや手間がかかることなどのデメリットがあります。
一方で、電気代の節約やおトクなサービス、環境貢献など、メリットも豊富です。
新電力のメリット・デメリットをしっかり理解し、現在の契約内容と照らし合わせながら、ぜひ電力会社の切り替えを検討してみてください。