テレワークで電気代が高くなりがち?
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を予防するために、オフィス勤務からテレワークに移行した方も多いのではないでしょうか。
自宅で仕事ができることにはメリットもありますが、これまで職場にいた時間を自宅で過ごすことになると、当然電気代が高くなります。
パソコンをはじめ、照明やエアコンなどを使う時間が多くなり、また食事などに使う家電製品の使用頻度も多くなるでしょう。
テレワークにかかる電気代の取り扱いは、企業によって異なります。その理由は、仕事にかかっている電気代なのか、生活にかかっている電気代なのかの判断が難しいからです。
電気代を経費として取り扱い、会社が負担してくれる場合もありますが、全額勤務者負担となる場合もあるので、勤めている職場のルールを確認してみましょう。
テレワークでかかる電気代
テレワークで自宅から仕事をする場合、どのような部分に電気代がかかってくるのでしょうか。主な機器の電気代と、電気代以外にかかる費用も合わせてチェックしていきましょう。
パソコン
テレワークに欠かせないアイテムがパソコンです。
パソコンにかかる電気代は、1kWhあたりの消費電力と電力単価を掛け合わせることによって求められます。
ここではデスクトップパソコンとノートパソコンの電気代を確認してみましょう。
デスクトップパソコンの例として、「LAVIE Home All-in-one HA970/RAシリーズ」の電気代を計算してみます。
消費電力は標準時40W、最大時90Wとなっており、電力単価を27円と仮定すると、1時間あたり約1~2.5円の電気代がかかります。
一方、ノートパソコンの「LAVIE VEGA LV950/RAL」は、標準時9W、最大時95Wの消費電力なので、電力単価が27円の場合は、1時間あたり約0.2~2.6円の電気代がかかる計算です。
標準時の電気代を比べると、1日8時間使用・勤務日を22日とすると、デスクトップパソコンは176円/月、ノートパソコンは35.2円/月となります。
デスクトップパソコンの方が電気代が高くなる傾向がありますが、使用時間や機種によってはノートパソコンでも電気代がそれなりにかかってくるでしょう。
(出典:LAVIE|Home All-in-one HA970/RAシリーズ)
照明
これまでオフィスにいた時間を自宅で過ごすことになるので、照明を使う時間も増えます。日中であればそれほど照明は必要ありませんが、夕方からの使用時間は増えるでしょう。
各照明の具体的な電気代は以下の通りです。ここでは『パナソニック』のLED照明、『ヤザワ』の白熱電球、蛍光灯を例にしています。
- LED照明(消費電力26.8W):1時間あたり約0.7円、1ヶ月あたり約130円
- 白熱電球(消費電力60W):1時間あたり約1.6円、1ヶ月あたり約282円
- 蛍光灯(定格消費電力32W):1時間あたり約0.9円、1ヶ月あたり約152円
※電力単価は27円、1日の点灯時間は8時間、勤務日は22日と仮定
実際には、朝から夕方まで点灯し続けることは少ないですが、勤務時間の間ずっと点灯したとすると、月に約130~280円ほどの電気代がかかります。
3種類の照明で違いがわかるように、照明選びでも差が出る点も注目したいポイントです。
また、夜に仕事をする時間が増えた場合は、さらに照明を使う機会が多くなります。照明をつける時間に応じて、その分電気代が多くかかってしまうので注意が必要です。
(出典:Panasonic|LEDシーリングライト HH-CF0844A)
エアコン
部屋で仕事をする際、快適な環境を保つためにエアコンで温度管理を行う方が多いでしょう。
寒いときは暖房、暑いときは冷房を使用しますが、テレワークで家にいる時間が増えることで、エアコンの使用時間も多くなります。
例として、「三菱ルームエアコン FZシリーズ MSZ-FZ4021S」の電気代を見てみましょう。こちらのエアコンの消費電力は、冷房940W・暖房960Wです。冷房・暖房それぞれの電気代は、以下の通りです。
- 冷房:1時間あたり約25円、月約4,400円
- 暖房:1時間あたり約26円、月約4,576円
※電力単価は27円、1日の点灯時間は8時間、勤務日は22日と仮定
室温や設定温度、モード、部屋の広さなど、さまざまな影響を受けるので、上記の計算通りではありませんが、テレワーク中にエアコンをフル活用すると、電気代は多くかかるでしょう。
(出典:三菱電機|三菱ルームエアコン FZシリーズ MSZ-FZ4021S)
その他家電製品
仕事に関わる電気代以外にも、自宅にある多くの家電製品を使う機会が増えます。
食事をするために電子レンジを使ったり、食器洗い乾燥機を使用したりすることによって、テレワークに移行する前に比べると電気代がかかりやすいです。
他にも、休憩時間にテレビを見たり、電気ポットでお湯を沸かしたりするなど、自宅にいる時間が多くなることで使用する家電製品が増えるため、使い方には気をつける必要があります。
電気代以外にも多くの費用がかかる
テレワークにかかるのは、電気代だけではありません。インターネットの通信費用や水道光熱費などもかかります。
また、自宅でのテレワークを快適にするために、オフィス家具やパソコン周辺機器などを揃えると、初期費用が必要です。
電気代以外にも費用がかかるので、できる部分から節約することが大切になります。
テレワークでかかる電気代を節約するポイント
テレワークでは、あまり意識せずに電化製品を使用していると、電気代が高くなってしまいます。そのため、賢く使用して節約することが大切です。
ここでは4つの節約術をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
【テレワークの電気代を節約する方法】
- 必要最低限の広さの部屋を使う
- パソコンを消すときはスリープモードを活用する
- エアコンは自動運転に設定する
- LED照明に付け替える
必要最低限の広さの部屋を使う
仕事をする部屋選びも、電気代の節約に関わります。
スペースが広いと、照明やエアコンなどの消費電力が増えるので、電気代が多くかかりやすいのです。
電気代を節約するためには、必要最低限の広さの部屋を使いましょう。家電製品も必要最低限の使用量に抑えられるので、電気代を節約できます。
ただし、趣味や娯楽関係のものが多くある部屋は、かえって仕事がはかどらないこともあるので、仕事のしやすさもしっかりチェックして部屋を選びましょう。
パソコンを消すときはスリープモードを活用する
パソコンは、立ち上げる際に消費電力が大きくなるので、その都度シャットダウンすると電気代がかかりやすいです。
次の日に使用する場合であれば、スリープモードにする方が電気代の節約になります。パソコンを使う機会に合わせて、平日はスリープモード、休日前にシャットダウンといったように使い分けるのがおすすめです。
また、標準時とスリープ時の消費電力に大きな差があります。
▼デスクトップパソコン「LAVIE Home All-in-one HA970/RAシリーズ」
標準時:約40W(1時間あたり1.08円)
スリープ時:約3.4W(1時間あたり0.09円)
▼ノートパソコン「LAVIE VEGA LV950/RAL」
標準時:約9W(1時間あたり0.2円)
スリープ時:約0.4W(1時間あたり0.01円)
※電力単価27円と仮定
休憩などでパソコンを使わない時間ができた場合は、スリープモードにすると省エネになります。
(出典:LAVIE|Home All-in-one HA970/RAシリーズ)
エアコンは自動運転に設定する
エアコンの電気代を節約するために、消費電力の少ない「弱運転モード」を使用する方も多いと思います。
しかし、実は弱運転モードにするとかえって電気代がかかる場合があるので注意が必要です。弱運転モードだと、室内温度を設定温度まで上げるために時間がかかってしまい、電気代が多くかかります。
おすすめは、「自動運転モード」です。
自動運転は、設定温度まで上昇するのが早く、設定温度になった後は消費電力を抑える省エネ運転に移行する便利な機能です。余計な電力消費を抑えられるので、部屋の温度を適正に保ちつつ、電気代を節約できます。
LED照明に付け替える
前述したように、白熱電球や蛍光灯に比べて、LED照明は消費電力が低いのが特徴です。
一般電球の消費電力54Wに対して、電球型LEDランプの消費電力8Wほどであり、大幅に消費電力を抑えることによって、電気代の節約を期待できます。
また、初期費用は比較的高いものの、寿命は他の照明器具に比べると圧倒的に長く、将来的なコストは安いです。
一般的な電球の寿命が約1,000時間のところ、電球型LEDランプの寿命はおよそ40,000時間といわれており、約40倍の差があります。買い替えの頻度が少なくなるので、購入にかかる必要も節約可能です。
電気代を節約できる以外にも、点灯してからすぐに明るくなったり、紫外線の量が少なかったりするなどのメリットもあります。電気代を節約しながら、仕事がしやすいように照明環境を整えられるでしょう。
テレワークの電気代を節約するには電力会社の切替もおすすめ!
テレワークの電気代を節約するためには、節約術を実践することはもちろん、電力会社の切り替えも効果的です。
電力会社を切り替えれば、テレワークにかかる電気代だけでなく、普段の生活にかかる電気代も節約できる可能性があります。
電力会社を切り替えるポイントやおすすめの電力会社をチェックしていきましょう。
電力会社の切り替え先を選ぶポイント
さまざまな電力会社があるので、切り替える際は電気料金やサービスを比較・検討する必要があります。
切り替え先を選ぶポイントは、以下の2つです。
- セット割引やキャンペーンをチェックする
- 違約金の有無を確認する
電力会社によっては、ガス料金や携帯料金などとのセット割引、キャンペーン、ポイントサービスなどがあります。上手く活用することによって、電気代やその他の費用が安くなるので、切り替え先を検討する際にチェックしましょう。
また、現在契約している電力会社の違約金も要チェックです。契約期間途中の解約に費用がかかる場合があるので、どのくらい費用がかかるかを確認して切り替えのタイミングを見極めましょう。
新しく契約する電力会社の違約金についてもあらかじめ確認することが大切です。違約金が設定されている場合、再度切り替えする際にコストがかかってしまいます。
将来的に切り替えが必要になったときのために、違約金のかからない電力会社に切り替えるのがおすすめです。
電力会社の切り替え先にはエバーグリーンがおすすめ
電力会社の切り替え先として、おすすめしたいのが『エバーグリーン』です。
『エバーグリーン』では、歩数に応じて電気代が割引になる「あるく・おトク・でんき」、電気料金に応じてTポイントやdポイントがたまる「プレミアムポイントプラン」や個人賠償責任保険がセットになった「保険でんき」など、ライフスタイルに合わせて選べるユニークなプランが用意されています。
また、5分でできる簡単な申込手続や、LINEで電気料金を通知する便利なサービスがあるのも特徴です。
テレワークにかかる電気代を節約しよう
テレワークに移行することによって、普段オフィスで働いていた時間を自宅で過ごすことになります。そのため、パソコンやエアコン、照明などにかかる電気代が高くなりがちです。
電気代を節約するためには、最小限の広さの部屋を使ったり、エアコンを自動運転にするなどの工夫が必要になります。