換気扇はつけっぱなしでも良いって本当?電気代はいくら?

ライフスタイル
2021年5月6日

今回は、「換気扇のつけっぱなし」について解説します。換気扇はつけっぱなしにしても問題ないのか、電気代はどれくらいかかるのかなど、気になる疑問を解消しましょう。

目次

換気扇はつけっぱなしにしても良い

スイッチを入れるだけで空気の入れ替えを行ってくれる換気扇。

感染症の怖さが叫ばれている今の時代、できるだけつけっぱなしにしておきたくなります。

しかし「換気扇を24時間つけっぱなしにしても良いのかな?」と不安になる方も多いようです。

実際のところ、換気扇はつけっぱなしでも良いものなのでしょうか?

結論から言うと、多くの家電と異なり、換気扇はつけっぱなしで問題ありません

それどころか、つけっぱなしの方が良いケースが大半です。

換気扇はあまり電気代がかからないうえに、空気を綺麗にできるなど、たくさんのメリットがある設備です。

のちほど詳しくご紹介しますが、シチュエーションによっては、つけていた方が金銭的におトクなケースすらあります。

さらに最近の住宅では「24時間換気システム」のような、むしろ消してはいけない換気扇まで存在します。

それでは実際のところ、換気扇をつけっぱなしにするとどれくらいの電気代がかかるのでしょうか?

次のパートで、「トイレ」「お風呂」「キッチン」それぞれの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代をご紹介します。

換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代

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換気扇は、「トイレ」「お風呂」「キッチン」など場所によって機種が異なり、電気代も変わります。

今回は『Panasonic』の製品に統一して、それぞれの電気代をご紹介します。

なお、24時間換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代の計算式は、以下の通りです。

消費電力(kW)×電力単価(円/kWh)×24(時間)=換気扇1日あたりの電気代(円)

この計算式で、1日あたりの電気代を求めることができます。

トイレの換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代

まずはトイレの換気扇です。

臭いをこもらせないためにも、普段からトイレの換気扇はつけっぱなしにしている人も多いのではないでしょうか。

トイレの換気扇である「Panasonic FY-08PD9」の定格消費電力は、1.9W(60Hz)です。

まずはこの定格消費電力を1,000で割り、消費電力の単位をWからkWhへ変換します。

1.9(W)÷1,000=0.0019(kWh)

この0.0019(kWh)に電力単価をかけるのですが、電力単価は家庭によって異なります。

ここでは、『全国家庭電化製品公正取引協議会』が設定した目安単価である「27(円/kWh)」と仮定しましょう。

0.0019(kWh)×27(円/kWh)×24(時間)=1.2312(円)

24時間つけっぱなしにしても、1円程度です

定格消費電力は、その製品が全力で稼働したときの電力を指しますので、実際には1円を切る可能性もあるでしょう。

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(出典:Panasonic|FY-08PD9 品番詳細)

(出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)

お風呂の換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代

次に、お風呂用の換気扇「Panasonic FY-13U2」の電気代を計算してみます。

こちらの機種の消費電力は4.6W(60Hz)ですので、以下のようになります。

0.0046(kWh)×27(円/kWh)×24(時間)=2.9808(円)

24時間つけっぱなしにしても、およそ3円の計算です。

【関連記事】お風呂の費用を節約する7つの方法|誰でもできる節約法を紹介

(出典:Panasonic|FY-13U2 取扱説明書)

キッチンの換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代

キッチンの換気扇は、ほかの場所のものと比べると少しだけ消費電力が上がります。

キッチン用換気扇「Panasonic FY-6HZC4」の消費電力は、風量「弱」で15.5W(60Hz)です。

式に当てはめると、以下の通りになります。

0.0155(kWh)×27(円/kWh)×24(時間)=10.044(円)

ほかの場所の換気扇より高いものの、それでも1日に10円ほどしかかかりません。

(出典:Panasonic|スマートスクエアフード 取扱説明書)

換気扇の電気代を節約する方法

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換気扇の電気代は安く、またほぼ一定のパワーで稼働し続けているため、ここからさらに電気代を節約する方法は基本的にありません。

そのため、もし家計の電気代が気になるのであれば、換気扇以外の家電や、あるいは電力会社と契約している電力単価(円/kWh)を見直してはいかがでしょう。

換気扇の電気代を計算するところでご紹介したように、電気代は「消費電力×電力単価」で算出されます。

もし、電力単価を下げることができれば、家庭内のすべての電気代を節約可能です。

ほとんどのケースで、切り替え手続きはオンラインからの申請のみで、工事も必要ありません。

また、切り替えを行っても送られてくる電気自体はこれまでと変わらず、停電しやすくなったり、家電の動作が不安定になったり、なんてこともありません。

換気扇をつけっぱなしにするメリット・デメリット

他の電化製品と比べると、比較的電気代のかからない換気扇ですが、24時間つけっぱなしにするメリットとデメリットを見ていきましょう。

換気扇をつけっぱなしにするメリット

まずは、換気扇をつけっぱなしにするメリットからです。

換気扇のつけっぱなしには、以下の2つのメリットがあります。

空気を綺麗にできる

もっとも大きなメリットは、やはり「空気を綺麗にできること」です。

換気を怠ってしまうと、花粉やハウスダスト、ウイルスなど、健康に悪影響な物質が室内に蓄積します。

結果、鼻水・咳が出たり、頭が痛くなったりと、不調の原因となります。

健康に過ごすためには、ぜひとも換気扇をつけっぱなしにしておきたいものです。

カビ対策になる

換気扇は空気を綺麗にするだけでなく、湿気によって発生するカビへの対策としても機能します。

お風呂場など湿気の多い場所で換気扇を切ると、すぐにカビが生えたり、壁や柱が傷んだりしてしまいます。

掃除の手間がかかるほか、家の寿命を縮めることにもつながりかねません。

また、持ち家の場合ももちろん困りますが、賃貸の場合はカビが原因で退去費用の交渉で不利になる可能性があります。

換気扇をつけっぱなしにすると電気代がかかるとはいえ、上記の通り安く済みます。

高額な退去費用と比較すれば、つけっぱなしにしておいた方が金銭的にメリットがあるかもしれません。

換気扇をつけっぱなしにするデメリット

一方、換気扇をつけっぱなしにするとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

唯一デメリットとして考えられるのは、キッチンなど居室と近い換気扇とエアコンを併用すると、空気が逃げてしまい余分な電気代がかかることです。

もちろん換気扇を動かす為の電気代もかかりますが、上述の通り、長い目で見るとつけっぱなしにした方が金銭面にも良いケースすらあります。

心身の健康も含めてトータルで考えると、つけっぱなしにしておくことの方がメリットは大きいです。

健康に過ごすためにも換気扇はつけっぱなしにしておこう

換気扇は基本的につけっぱなしでも大丈夫で、むしろ24時間換気システムなど消してはいけないケースすらあります。

電気代もあまり高くはありませんので、健康のためにもつけておいてはいかがでしょうか。

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