オーブンには3種類ある
オーブンには3つのタイプがあります。
まずはそれぞれの特徴を知って、違いを確認しましょう。
オーブンレンジ
オーブンレンジは、電子レンジにオーブン機能が付いた調理器具です。
「レンジ」も「オーブン」も「食べ物を温めて調理する」という点では同じですが、レンジはマイクロ波を使って食材を内側から加熱し、オーブンは対流熱で外から加熱して食材全体をまんべんなく焼くという違いがあります。
オーブンレンジのメリットは、1台でレンジ機能とオーブン機能が使えるところです。
一方で、オーブン機能が加わる分、一般的な電子レンジに比べると価格が高くなりやすい特徴があります。
なお最近では多くの電子レンジにオーブン機能が付いています。
オーブントースター
オーブントースターは名前に「オーブン」と入っているためややこしいのですが、対流熱で中まで火を通すオーブン機能ではなく、表面を焼くことが目的の「トースト機能」に特化した調理器具です。
オーブントースターはその名の通り、元々はトーストを作るために開発されました。しかし今ではトーストだけでなく、お菓子作りや簡単な料理を作る際にも使われています。
機能がトーストのみのため、一般的なオーブンレンジなどに比べると安く手に入るのが特徴です。
スチームオーブン
スチームオーブンは、高温に加熱した水蒸気で食品を温める「スチーム機能」が付いたオーブンです。蒸し調理をする際にピッタリの調理器具と言えるでしょう。
またスチーム機能を使えば不要な油や塩分を取り除けるため、ヘルシーな料理を作る際にも活躍します。
グリル機能が付加されたハイスペックなものもあり、本体価格は比較的高くなります。
オーブンの電気代は?
続いて、オーブンの電気代がどれくらいかかるのか、3つのタイプごとに見ていきましょう。
※オーブンの電気代は、「オーブンの消費電力(W)÷ 1,000 × 利用する時間(h)× 電気代単価(円/kWh) 」で計算
※電気代単価を目安単価の27円/kWhを使用
オーブンレンジの電気代
オーブンレンジには様々な製品がありますが、ここでは『Panasonic』の「オーブンレンジ エレック NE-MS267」を例にして電気代を計算してみます。
この製品の場合、オーブン機能を利用した際の消費電力は1.22kW(1,220W)です。
1時間オーブンを利用した場合の電気代を計算すると、約33円となります。
(出典:Panasonic|オーブンレンジ エレック NE-MS267)
オーブントースターの電気代
オーブントースターは出力を変更することができる製品が多いです。
たとえばグラタン調理は1,000W、ホイル焼きは740Wなど、調理内容によって使い分けます。
『象印』の「オーブントースター こんがり倶楽部/EQ-AG22」で電気代を計算してみましょう。
1,000Wで1時間オーブンを使用した場合は約27円、740Wで1時間オーブンを使った場合は約20円となります。
(出典:象印|オーブントースター こんがり倶楽部/EQ-AG22)
スチームオーブンの電気代
『Panasonic』の「スチームオーブンレンジ NE-BS607」には、オーブンやレンジ機能に加えてスチーム機能も付いています。
この製品のオーブン機能の消費電力は1.22kW(1,220W)で、1時間使った場合の電気代は約33円です。
一方でスチーム機能を使用した場合の消費電力は650Wで、1時間あたり約17.5円となります。
(出典:Panasonic|スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS607)
オーブンの電気代を節約する方法
上記の通り、オーブンの電気代は1時間あたり約20〜33円ほどです。
オーブンは便利なアイテムなので、電気代はできるだけ安く抑えたいところでしょう。
そこでここでは、オーブンの電気代を節約する方法をご紹介します。
余熱を有効活用
「余熱」とは、調理したあとにオーブン内に残る熱のことです。
この余熱を効果的に使うことで、オーブン機能を使う時間を短くすることができ、電気代の節約に繋がります。
なお、同じ読み方をする言葉に、「予熱」があります。「予熱」はオーブン内部の温度をあらかじめ調理に最適な温度に温めておくことであり、「余熱」とは異なります。
発酵機能は最小限に
パンを焼くときに、オーブンの発酵機能を使って一次発酵・二次発酵を行う方も多いのではないでしょうか。しかし、オーブンの発酵機能を使ってしまうとその分電気代がかかります。
そこで、発酵不要のパンのレシピを参考にしたり、発酵回数が1回で済むパンを作るなどの工夫が、電気代節約に有効です。
また、パンの発酵ができる専用の機器も販売されています。消費電力は100〜200W程度のものがほとんどで、オーブンの発酵機能よりも電気代が安く済みます。
本体を購入する費用は必要ですが、電気代の節約という面では、発酵はオーブンではなく発酵器で行う方がおトクになるでしょう。
電力会社を見直す
上記2つを行っても、下げられる電気代はそこまで大きくありません。
もっと大幅に電気代を下げたい場合は、電力会社の見直しも視野に入れてみましょう。
電力会社を切り替えて電気料金そのものが下がれば、オーブンのみならず、ご家庭の電気代全体が丸ごと安くなる可能性があります。
電力会社の切り替えは、Webから5分程度で完了するところも増えています。
今まで電気の契約を見直したことがないという方は、ぜひ一度検討してみてください。
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オーブンの電気代は工夫次第で安くなる
オーブンの電気代は余熱の有効活用や調理時の工夫によって、ある程度抑えることができます。
しかし一番効果的な節約方法は電力会社の切り替えやプラン変更です。オーブン以外の電気代も抑えられて、大きな節約効果が得られます。
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