温水洗浄便座の電気代の相場
それでは早速、温水洗浄便座の電気代を確認しましょう。
ここでは4つのメーカーの温水洗浄便座をピックアップし、それぞれの電気代を計算してみました。
なお、温水洗浄便座にかかる電気代は、以下の方法で計算できます。
電気代(年間) = 年間消費電力量(kWh/年)× 電力単価(円/kWh)
電力単価は電力会社やプランによって異なりますが、ここでは新電力目安単価の27円/kWhを使っています。
製品 | 年間消費電力量 | 電気代 |
---|---|---|
【TOTO】 アプリコットTCF4833系 |
66kWh | 148.5円/月 1,782円/年 |
【Panasonic】 温水洗浄便座 ビューティ・トワレ AWMシリーズ |
66kWh | 148.5円/月 1,782円/年 |
【LIXIL】 シャワートイレ New PASSO |
104kWh | 234円/月 2,808円/年 |
【TOSHIBA】 SCS-TRK2000 |
135kWh | 303.8円/月 3,645円/年 |
※年間消費電力量は、2012年度基準の省エネ法の測定方法に基づき計算されたもの
※各製品とも、節電機能を使用した場合の年間消費電力量を使用
上記の通り、温水洗浄便座の電気代は、1ヶ月で約150円〜約300円、年間で約1,800円〜約3,700円という結果になりました。
なお、温水洗浄便座にかかる電気代は、機種や使い方によって異なります。
そのため、上記の結果はあくまで参考として考えてください。
(出典:Panasonic|比較表 | 温水洗浄便座(ビューティ・トワレ))
(出典:LIXIL|シャワートイレ New PASSOのWEBカタログ)
温水洗浄便座の電気代を節約する方法
先ほど4つのメーカーの温水洗浄便座の電気代をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
電気代は機種や使い方によって異なるものの、上記4つの場合は年間で約1,800円〜3,700円の電気代がかかるということがわかりました。
この結果を見て、高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、電気代はできる限り抑えたいところです。
そこでここでは、温水洗浄便座の電気代を節約する方法をご紹介します。
使用していないときはフタを閉めておく
温水洗浄便座のフタは、開けたままにしておくと熱が空気中に放出されてしまい、再度温めるのに余計な電気代がかかります。
そのため電気代を節約したいなら、使用しないときはフタを閉めておくことが大切です。
『一般社団法人 省エネルギーセンター』の「家庭の省エネ大事典」によると、使用しない時に温水洗浄便座のフタを閉めておくと、年間で34.9kWhの省エネになるとされています。
1kWhあたりの電力単価を27円と仮定すると、1年間で約942円もの節約になる計算です。
機種や開閉頻度によって節約効果は異なりますが、少しでも電気代が抑えられるように、使用しないときはフタを閉めておきましょう。
夏場や長時間使用しないときは電源を切る
温水洗浄便座の便座を温める機能は、冬の寒い時期には快適な機能ですが、夏場は必要ないと感じる人も多いのではないでしょうか。
そのような場合、夏場など便座を温める必要性を感じない時期や、長期間使用しないときは電源を切って電気代がかからないようにしましょう。
また機種によっては使用しない時間帯の電力を最小限に抑えるような機能もあるため、それらを積極的に活用するのもおすすめです。
設定温度を低くする
温水洗浄便座の温度設定は、高ければ高いほど消費電力が増加するため、電気代が高くなります。
つまり、便座の温度設定を低く設定することで、電気代の節約になるということです。
先ほどご紹介した『一般社団法人省エネルギーセンター』の「家庭の省エネ大事典」では、便座の温度設定を「中」から「小」へ一段階低く設定すると、年間で26.4kWhの省エネになるという試算結果が出ています。
1年間の電気代で考えると、約713円節約できることになるのです。(電力単価を27円/kWhとして計算した場合)
便座の設定温度を1段階だけ下げたり、夏場はスイッチをオフにするなど、少しの工夫が節電につながります。
ぜひ実践してみてください。
(出典:一般社団法人 省エネルギーセンター|家庭の省エネ大事典 BATH&TOILET)
節約機能付きの製品を使う
私たちがトイレを使用するのは、1日のうち約50分ほどと言われています。つまり、1日の大半はトイレを使用していないということです。
使っていない時間も便座を温め続けるなどしていると、無駄な電気代が発生していることになります。
各メーカーはこの点に対処しはじめており、今では使う時だけ便座を温めるような機能を持つものや、タイマー設定ができる温水洗浄便座などが登場しています。
たとえば、『TOTO』の「ウォシュレット・アプリコット」には、「瞬間暖房便座」や「タイマー節電」機能が搭載されており、従来の製品と比較して年間で約5,100円も節約できると公表しています。
このように省エネ機能を備えた温水洗浄便座を使えば、大幅に電気代をカットできる可能性があります。
もちろん購入コストはかかりますが、毎月の電気代は節約可能です。最新機種には他にもトイレを快適に利用できるさまざまな機能が搭載されているため、買い換えを検討してみても良いかもしれません。
電力会社を見直す
ここまで温水洗浄便座の使い方や買い替えによって節電が可能であることをご紹介しました。
しかし、実は他にも電気代を削減できる方法があります。それが電力会社の見直しです。
2016年からスタートした電力自由化によって、今ではたくさんの企業が電力事業に参入しています。
その結果、各社からバラエティー豊かな電気料金プランが登場しており、自分に合ったプランに切り替えることで、温水洗浄便座のみならず、家庭の電気代を丸ごと節約できる可能性があるのです。
電力会社の切り替えと聞くと、大変そうなイメージを持たれるかもしれません。しかし、切り替えの申し込みはインターネットだけで完結するところも出てきています。
これまで一度も電力会社の見直しについて考えたことがないという方は、ぜひ一度検討してみることをおすすめします。
電力会社を見直すなら『エバーグリーン』!
「電力会社が多すぎて、どこが良いのかわからない…」という方におすすめなのが、新電力『エバーグリーン』です。
エバーグリーンは東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の電力会社です。
沖縄と一部離島を除く全国の家庭に電気を供給しており、電気契約数は20万件を超えました。
エバーグリーンの大きな魅力のひとつは、シンプルな通常プランだけでなく、下記のようなユニークな電気プランがあることです。
- 「CO₂フリープラン」:電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになるプラン
- 「プレミアムポイントプラン」:電気料金に応じてTポイントやdポイントがたまるプラン
- 「保険でんき」:個人賠償責任保険と電気がセットになったプラン
- 「あるく・おトク・でんき」:歩数に応じて電気代が安くなるプラン
そのほか、エバーグリーンには次のような特徴があります。
- 初期費用、契約手数料、解約違約金がかからない(※あるく・おトク・でんきを除く)
- LINEで電気料金のお知らせが届くサービスがある
- 電気と都市ガスの両方を契約すればセット割引が適用される
エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ公式ホームページをご覧ください。
温水洗浄便座の世帯普及率は80%
温水洗浄便座は、1967年に現在の『LIXIL』が国産初の製品を発売して以来、日本国内に広く普及していきました。
一般家庭はもちろん、オフィスビルや商業施設、ホテルなどにも採用され、今では日本人の生活に密着したものとなっています。
内閣府の「消費動向調査」(令和3年3月実施調査結果)によると、二人以上の世帯での温水洗浄便座普及率は、80.3%でした。
また、二人以上の100世帯あたりの温水洗浄便座保有数は113.2台と、一般家庭で幅広く使用されていることがわかります。
(出典:一般社団法人 日本レストルーム工業会|各種統計-統計・資料)
温水洗浄便座のメリット
温水洗浄便座は、一般家庭でも欠かせないアイテムになってきていますが、なぜこれほどまでに普及しているのでしょうか。
ここでは温水洗浄便座のメリットを簡単におさらいしましょう。
トイレットペーパーの使用回数が減る
温水洗浄便座を使うと、トイレットペーパーの使用量を減らすことができます。
用を足した後、温水洗浄便座の洗浄機能を使えばある程度の汚れを洗い流してくれるため、何度もトイレットペーパーで拭かなくても綺麗にすることができます。
トイレットペーパーの使用回数が減ると、トイレットペーパーの購入費用を抑えられ、家計の節約につながるのが嬉しいポイントです。
また、トイレットペーパーで拭く回数が少なくなることで、デリケートな肌へのダメージを軽減できるというメリットもあります。
寒い冬でも快適にトイレを使える
寒い冬に冷えた便座に座ると、ひんやりして体が冷えてしまいます。「便座が冷たかったら嫌だな…」と、座ることを躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか?
しかし温水洗浄便座には便座を温める暖房機能が付いているものが多く、冬でも快適にトイレを使用できます。
冬でも嫌な思いをせずにトイレを使用できることも、メリットのひとつと言えるでしょう。
電気代を抑えながら快適に温水洗浄便座を使おう
温水洗浄便座は便利な反面、相応の電気代がかかっています。
もし電気代が気になる場合は、使用しないときはフタを閉めるなど、この記事でご紹介した節約方法を実践してみてください。
特に効果的かもしれないのは電力会社の見直しです。
電力会社を見直して電気料金そのものが安くなれば、温水洗浄便座のみならず、家庭のあらゆる電気代を抑えることができます。
この機会にぜひ検討してみてください。