炊飯器の保温にかかる電気代は?すぐにできる節電方法もご紹介

ライフスタイル
2021年7月30日

この記事では、炊飯器の保温機能にかかる電気代をご紹介します。炊飯器は毎日の食卓に欠かせない便利な調理家電ですが、保温にかかる電気代を意識して使っている方は、あまり多くないかもしれません。すぐにできる節電方法も紹介するので、ぜひ実践してみてください。

目次

炊飯器には大きく分けて、IH炊飯器、圧力IH炊飯器、マイコン炊飯器の3種類があります。

ここでは、『ZOJIRUSHI』の炊飯器を例に、それぞれの保温モードにかかる電気代をご紹介します。

なお、電気代は下記の計算式で算出できます。

消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(h)× 使用日数 × 1kWhあたりの電力量単価(円)

※消費電力を1,000で割っているのは、単位をWからkWへ変換するためです。

1kWhあたりの電力量単価は、電力会社やプランによって異なりますが、ここでは目安単価の31円/kWhを使用しました。

IH炊飯器の電気代

IH炊飯器の特徴は、電磁誘導加熱で釜を発熱させ、全体に均一に熱が伝わることです。

高い火力で短時間で炊き上げるので、ムラが少なくふっくらと炊きあがります。

一度に多くの量を炊く場合も、熱が全体にしっかりと伝わるので、美味しく炊くことができます。

『ZOJIRUSHI』のIH炊飯器「NW-HA18」の保温にかかる消費電力は、1時間あたり20.4Whです。

保温モードを6時間使用した場合、電気代は約3.8円かかります。

これを毎日使用すると、1ヶ月(30日)で約114円、1年間で約1,366円になります。

(出典:ZOJIRUSHI|IH炊飯ジャー 極め炊き/NW-HA10、NW-HA18 商品仕様)

圧力IH炊飯器の電気代

圧力IH炊飯器は、炊く際に釜に圧力をかける仕組みになっています。

その圧力を瞬時に抜くことで、お米が釜の中でかき混ぜられ、ムラなく炊き上げることが可能です。

もちもちとした、弾力のあるご飯になります。

『ZOJIRUSHI』の圧力IH炊飯器「NW-LB18」は、保温モードを1時間使用すると21.8Whの消費電力がかかります。

6時間保温した場合の電気代は、約4.1円です。

毎日使用した場合、1ヶ月(30日)で約122円、1年間で約1,460円かかります。

(出典:ZOJIRUSHI|炎舞炊きNW-LB 商品仕様)

マイコン炊飯器の電気代

マイコン炊飯器は、火力がIH炊飯器より弱いので、一度に多くのお米を炊くのにはあまり向いていません。

しかし、ふんわりとした柔らかい食感のご飯を炊くことができます。

また機能がシンプルで、価格も比較的手が出しやすいものが多いです。

『ZOJIRUSHI』のマイコン炊飯器「NL-DS18」の保温モードは、1時間あたり21.7Whの消費電力が発生します。

この炊飯器の保温モードを6時間使用した場合、約4円の電気代がかかります。

1ヶ月(30日)で約121円、年間で約1,453円かかる計算です。

(出典:ZOJIRUSHI|マイコン炊飯ジャー 極め炊き/NL-DS10、NL-DS18 商品仕様)

(出典:UP LIFE|マイコン炊飯器とIH炊飯器の違いは何?失敗しない炊飯器の選び方)

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上記の通り、1日6時間使った場合、炊飯器の保温にかかる電気代は約3〜4円です。

そこまで大きな金額ではないものの、できるなら電気代をさらに抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、今すぐにできる、炊飯器の電気代を抑える方法を4つご紹介します。

保温時間を短くする

保温機能は便利ですが、使い過ぎには要注意です。

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2020年版」によると、省エネのためには、保温時間は4時間までを目安にすべきと記載されています。

4時間を超えるなら、冷凍や冷蔵保存し、食べるときに電子レンジで温めるほうが節電になります。

また、もし7時間以上保温する場合は、2回に分けて炊いたほうが消費する電力が少なくすみます。

【関連記事】電子レンジの電気代ってどのくらい?計算方法や抑えるためのコツをご紹介!

(出典:資源エネルギー庁|省エネ性能カタログ 2020年版)

省エネ機能を利用する

炊飯器の中には、「エコ炊飯」や「エコ炊き」といった機能がついているものがあります。

これらの省エネモードは、火力をおさえることで、通常の炊飯モードより電力の消費を少なくできます。

積極的に使用することで節電につながるでしょう。

ただ、通常より火力を押さえて炊くため、少し硬めに炊きあがる場合があります。

(出典:Panasonic|よくある質問「エコ炊飯」コースとは)

こまめにプラグを抜く

こまめにコンセントからプラグを抜き、待機電力を消費しないことも節電につながります。

資源エネルギー庁によれば、1日に保温モードを7時間を使用してプラグを挿したままにする場合と、炊飯後に保温モードを使用せずプラグを抜いた場合とでは、年間で約1,240円の節約になるとしています。

使用しないときはコンセントからプラグを抜くようにしましょう。

【関連記事】待機電力の電気代はどれくらい?待機電力が多い家電製品や節約方法も紹介

(出典:経済産業省 資源エネルギー庁|省エネ性能カタログ 2020年版)

炊飯回数を減らす

頻繁にお米を炊いている方は、炊飯回数を減らすだけでも節電効果が期待できます。

炊飯回数を減らすためには、一度に最大容量を炊き、小分けにして冷凍もしくは冷蔵保存すると良いでしょう。

こまめに炊くより、節電・時短が叶います。

また、食べる時間に合わせてタイマー予約をして炊飯すると、無駄な保温時間が発生せずに済むので、上手に使うことをおすすめします。

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炊飯器の電気代を抑えるには、保温時間を短くしたり、省エネ機能を使うなど、こまめな節電を心がけることも大切です。

しかし、あまり大きな効果は期待できません。

もし大幅に電気代を節約したいのであれば、契約している電力会社やプランを見直して、家全体の電気代を根本から見直すことをおすすめします。

家の中には炊飯器以外にも様々な家電があり、その一つひとつに合わせて節電していくのは少し大変です。

しかし電気代そのものが安くなれば、家の電気代が丸ごとおトクになります。

もしかしたら、今契約している電力会社よりも、もっとおトクな電力会社があるかもしれません。

今ではさまざまな電力会社があるので、ご家庭に合った電力会社を探してみてください。

【関連記事】電力会社・電気料金の選び方とは?プランや比較方法を解説

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