ゲーミングPCとは
ゲーミングPCとは、ゲームを快適にプレーする目的で作られているPCのことです。
ゲーミングPCは一般的なPCと比べ、計算などを行う、いわば「頭脳」のようなパーツであるCPUが高性能です。
加えて、画像をきれいに映すための部品であるグラフィックボードが取り付けられていることも特徴です。
グラフィックボードがあることで、解像度や画像の発色数が上がり、画像が鮮明になります。
メモリについても、一般的なPCが4GBから8GBのものが多いのに対し、ゲーミングPCは16GB以上など、容量が大きいのものがほとんどです。
ゲーミングPCの電気代
ゲーミングPCは、一般的なPCと比べると電気代が高くなる傾向があります。
パソコンに限らず、電化製品の電気代は、「消費電力×使用時間×1kWhあたりの電力量単価」で算出されます。
消費電力はパソコンの機種や稼働状況などによって異なりますが、一般的なPCの場合は、最大時で約160Wほどです。
1時間あたりの電気代を算出すると、消費電力が160Wの場合は下記の通りです。
160W ÷ 1,000 × 1時間 × 27円 = 4.32円
※ 消費電力を1,000で割っているのは、単位を「W」から「kW」へ変換するためです。
※ 電力量単価は目安単価の27円/kWhを使用しています。
一方でゲーミングPCの場合は、消費電力が300W以上になるものが多いです。
上記の計算式で算出すると、消費電力が300WのゲーミングPCの電気代は、1時間あたり8.1円になります。
ゲーミングPCの電気代が高くなるのはなぜ?
なぜゲーミングPCの電気代が高くなるのでしょうか。
電気代の計算式を見るとわかる通り、電気代は消費電力によって大きく左右されます。
ゲーミングPCは一般的なPCに比べ、グラフィックボードや高性能なCPUなど、電力を多く消費するパーツが使われています。
個々のパーツに必要な電力が大きく、それらが積み重なって電気代が高くなるのです。
ゲーミングPCの電気代を節約する方法
ゲーミングPCは一般的なPCに比べて電気代が高くなることがわかりましたが、できるなら電気代を抑えて使いところです。
ここではゲーミングPCの電気代を節約する方法を4つご紹介します。
シャットダウンとスリープを使い分ける
普段から、シャットダウンとスリープを上手に使い分けられているでしょうか?
シャットダウンは、完全に電源を切ることを言います。
一方、スリープはメモリに一時的に内容を記憶させ、素早く復帰できるように待機している状態です。
最も電力を消費するのは、シャットダウンの状態からパソコンを起動させる時です。
スリープ状態や、スリープ状態から復帰させる時の方が、電力は小さくなります。
そのため、パソコンを使用するたびに完全に落としていた電源を立ち上げ直していると、多くの電力を使ってしまうことになるのです。
マイクロソフトによると、中断時間が90分以内であればスリープ、90分以上中断するのであればシャットダウンする方が節電に繋がるとされています。
90分を目安に、シャットダウンとスリープを使い分けましょう。
PCの発熱を防止する
パソコンには、電源ユニットなど発熱する部品が多くあります。
パソコンの発熱を抑えるために冷却ファンが回るのですが、回転数が上がるとその分多くの電力を消費することになります。
そのため、発熱を抑えることが大切になります。
まずはパソコンを置く場所を考えましょう。
暑い場所に置けば、それだけでパソコン自体が熱を持ってしまいます。
直射日光が当たる場所を避けて、通気性の良い場所に置くのが良いでしょう。
また、排熱口の周囲を空けておくことと、排熱口にホコリが溜まらないよう掃除をすることも大事です。
空気の出し入れが上手くいかなくなると、ファンの冷却効率が落ちます。
冷却効率が落ちるとファンが常に全力で稼働しようとして、電気代が上がってしまいます。
画面を暗くする
画面を暗くすることも、電気代を抑えることに繋がります。
マイクロソフトの調査によると、画面の輝度を100%から40%に落とすと、消費電力を約23%減らすことができます。
暗くなりすぎるとゲームに集中できなくなるかもしれませんが、支障が出ない範囲で、できるだけ明るさを落とすように意識しましょう。
電気変換効率の良い電源ユニットを選ぶ
電源ユニットは、コンセントから流れてくる電流(交流)を、パソコンに適した形(直流)に変換するパーツです。
交流から直流に変換する際、100%すべてが変換されるわけではなく、いくらかロスが出ます。
変換効率は電源ユニットの製品ごとに異なり、効率が悪いものを選んでしまうと、その分余計な電力を消費することになります。
そのため電源ユニットは変換効率の良いものを選ぶことが大切です。
電源ユニットの変換効率は80%以上だと優秀とされており、「80PLUS」という認証がついた電源ユニットは変換効率が80%以上ということを示しています。
電源ユニット選びに迷ったら、80PLUS認証を受けているものを選ぶと良いでしょう。
電力会社の見直しもゲーミングPCの電気代節約に効果的!
上記の方法でも電気代を削減できますが、もっと簡単に、そして大きく電気代を抑えたいという人には、電力会社の切り替えがおすすめです。
2016年からスタートした電力自由化により、好きな電力会社を自由に選べるようになりました。
自分の家庭に最適なプランが見つかれば、ゲーミングPCを含め、家庭全体の電気代を大幅に下げられるかもしれません。
電力会社はたくさんあるので、今よりも良いところがないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
エバーグリーンへの切り替えで電気代がおトクになるかも
「電力会社が多すぎて、どこが良いかわからない」という方におすすめなのが、新電力の『エバーグリーン』です。
『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場で国内トップクラスのバイオマス発電事業者である「イーレックスグループ」の一員です。
電力事業20年以上の実績があり、現在では電気契約数20万件以上と多くのご家庭に選ばれています。
電気代を抑えながらゲーミングPCを使おう
ゲーミングPCは一般的なPCより高性能なパーツが搭載されており、電気代が高くなりがちです。
しかし今回ご紹介したい節約方法を意識すれば、電気代を抑えながらゲーミングPCを使用できます。
特におすすめなのが、電力会社の切り替えです。
電気料金そのものを見直せば、ゲーミングPCだけでなく、家庭の電気代が丸ごと安くなるかもしれません。
この機会に一度検討してみはいかがでしょうか?
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