海洋汚染の原因とは|現状や影響、私たちにできることまで解説

ライフスタイル
2023年5月18日

世界的に海洋汚染の問題が深刻になっており、SDGsにおいても対策が盛り込まれています。海洋汚染問題を解決するためには、国単位の取り組みだけでなく、個人での取り組みも欠かせません。この記事では、海洋汚染の原因や、防止するために私たちができることを解説します。

目次

海洋汚染は環境問題のひとつで、文字通り、海が汚染されることを言います。

人間が出したごみや排水などが原因となって、世界中の海で汚染が起きています。

海洋汚染の問題は、ただ海が汚れることだけにとどまりません。

海で暮らす生き物の住処が減ったり、有害物質の影響を受けた海産物が人間の身体に入ったりするなど、多方面に影響を及ぼします。

海洋汚染の原因や現状、影響について、次の項目で詳しく見ていきましょう。

EG_156_2.png

海洋汚染とは何か理解したところで、次に原因を理解していきましょう。

海洋ごみ

海洋ごみとは、人間が出したごみが海に流れついたもののことを言います。

特に問題となっているのが、プラスチックごみです。

プラスチックは生ゴミなどとは違い、自然には分解されません。

外部からの衝撃などで小さくなることはあっても、完全にはなくならず、数百年も消えずに存在し続けることもあると言われています。

そのため、ごみとして海などに流れ出ると、そのまま溜まり続けてしまうのです。

プラスチックごみは海の生態系を壊してしまいます。

海の生き物がビニール袋などを食べ物と間違えて飲みこむケースが増えており、最悪の場合、体内に異物が溜まって死に至ります

また、プラスチックを摂取した海の生き物を人間が捕獲して食べることによって、人間の体内に入る可能性もあるのです。

プラスチックごみの問題については、こちらの「プラスチック問題とは?プラスチックごみがもたらす影響や家庭でできる取り組みなどを解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

船やタンカーなどから漏れた油

海洋汚染の原因には、ごみの排出だけでなく、船舶やタンカーなどから漏れる油も含まれます。

海上保安庁の「令和2年の海洋汚染の現状について」によると、油による海洋汚染は286件起きています。

船舶海難や不適切なタンク計測などが原因です。

流出した油は海に広がり、簡単に回収することができません

海難事故は避けることが難しいものの、操作ミスなど人為的な流出はできるだけ避ける努力が求められます。

工場排水

工場排水も海洋汚染の原因になっています。

水俣病やイタイイタイ病をはじめとする公害が起きたことから、日本では工場排水への規制が強化されました。

その結果、件数こそ少なくなっていますが、工場排水による海洋汚染は完全にはなくなっていません。

工場排水は、赤潮の原因にもなります。

赤潮とはプランクトンが異常に発生する現象であり、魚の呼吸に影響を与え、大量死滅させてしまいます。

生活排水

家庭から排出される生活排水も海洋汚染の原因のひとつです。

洗い物をしたときにキッチンから出る排水、トイレから出る排水、洗面所で歯磨きをした後の排水などが、海洋汚染につながっています

「BOD」という指標をご存知でしょうか?

BODは水の汚れの度合を表す指標のひとつで、微生物が水中の有機物を分解する際に使う酸素の量のことです。

水に含まれる酸素は、魚など、水中に住む生物にとって必要不可欠なものです。

微生物が水中の有機物の分解にたくさんの酸素を使うと、水中の酸素が少なくなり、魚の窒息死などにつながります。

そのため、BODが高いほど環境への負荷が大きいということになります。

BODが高いものには、使用済みの天ぷら油やマヨネーズなどがあります。

これらを排水として流さないよう意識したいところです。

生活排水は家庭での取り組み次第で改善できるものなので、個人一人ひとりの意識が大切です。

海上保安庁の令和2年の報告によると、油による海洋汚染は286件、廃棄物による海洋汚染は158件でした。

前年比でどちらも10件以上増えています。

また海に流出しているプラスチックの量は、世界全体で毎年800万トン以上といわれています。

このペースが続くと、2050年には海のプラスチックの量が魚の量を上回る計算になります。(重量ベース)

海洋汚染防止のために世界中でさまざまな対策が行われていますが、国の施策だけでなく、家庭でもできることに取り組むことが必要です。

ここでは、家庭でできる海洋汚染防止の対策をご紹介しますので、できることから始めましょう。

プラスチックごみを出さないようにする

海洋汚染の原因の中でも、海洋プラスチック問題が最も深刻です。

先ほど紹介した通り、今のペースが続くと、2050年までに海洋プラスチックの量が魚の量を上回ると予測されています。

海洋プラスチックを減らすためには、日頃からプラスチックごみを排出しないことが大切です。

使い捨てのストローやペットボトル、レジ袋を使わないようにし、紙製のストローやマイボトル、マイバッグを使いましょう。

どうしても廃棄しなくてはならないプラスチック製品は、積極的にリサイクルすることが大切です。

海や川のごみを拾う・ボランティアに参加する

海へのごみの流出を防ぐためには、海や川、街にあるごみを拾うことが大切です

外出時にごみを見つけたら、見て見ぬふりをせず、積極的に拾いましょう。

ボランティア活動に参加し、ゴミ拾いやリサイクル活動などを手伝うのも大切な取り組みです。

MSC「海のエコラベル」が付いている海産物を購入する

MSC「海のエコラベル」とは、海洋環境に配慮した漁業や養殖業で生産された海産物に表示されるマークです。

海洋汚染に気遣っている海産物である証拠であり、購入するだけで海洋環境の保全に貢献できます

普段から購入している海産物を、MSC「海のエコラベル」が付いている海産物に切り替えていきましょう。

EG_156_3.png

地球環境を取り巻く問題は、海洋汚染だけではありません。

地球温暖化も深刻であり、すでにさまざまな影響が出ています。

地球温暖化対策として、エコな電気に切り替えてみませんか?

再生可能エネルギーを利用している電力プランであれば、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出を抑えながら電気を使えます。

今ではさまざまな電力会社があり、積極的に再生可能エネルギーを扱っている会社も登場しています。

そのような会社に切り替えるだけでも、温室効果ガスの削減を期待できるでしょう。

たとえば新電力の『エバーグリーン』では、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。エバーグリーンの電気に切り替えることで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

エバーグリーンへの切り替えで削減できる年間CO₂排出量は、一般的な家庭で1,562kg-CO₂です。これは杉の木約112本が1年間に吸収する量に相当します。

※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

『エバーグリーン』は東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員です。

親会社である『イーレックス』は、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、エコな電気の供給に取り組んでいます。

エバーグリーンについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

環境に優しいエバーグリーン。WEB CMも公開中!

海洋汚染の原因は、海洋ごみや船舶から流出した油、工場排水、生活排水などです。

中でも海洋ごみと生活排水は私たちにとって身近なものであり、日々の生活が海洋汚染に直結しています。

海洋汚染を少しでも抑えるためには、プラスチックごみをできるだけ出さない、ゴミ拾いをする、MSC「海のエコラベル」の貼られた海産物を購入するなど、できることから始めることが大切です。

また、海洋汚染だけでなく、地球温暖化も見逃せません。

『エバーグリーン』の電気なら、二酸化炭素の排出量が実質ゼロになります。

これを機に、ぜひ切り替えをご検討ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

インスタグラムでもお役立ちコラム配信中!

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

電気のご契約は
こちらをご覧ください

社会環境を脅かす気候変動の改善を促す脱炭素社会の実現に向けた取り組みについて、一緒に考えてみませんか

詳しく見る