個人でできるSDGsの取り組み|日常生活に取り入れられる10個の例をご紹介

ライフスタイル
2023年8月10日

持続可能な社会を実現するための世界全体の目標、「SDGs」。目標を達成するには、政府や企業だけでなく、私たち個人の取り組みも重要です。ただ何をすればいいのか分からない方もいるでしょう。この記事では、個人でできる取り組みをご紹介します。

目次

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。

そんなSDGsでは17の目標が設定されています。

個人でできるSDGsの取り組みを行う前に、SDGsにはどのような目標があるのか知っておくことが重要です。

まずはSDGsの17の目標を確認しましょう。

目標1 貧困をなくそう あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2 飢餓をゼロに 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3 すべての人に健康と福祉を あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 質の高い教育をみんなに すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5 ジェンダー平等を実現しよう ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
目標6 安全な水とトイレを世界中に すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8 働きがいも経済成長も 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の安全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう 強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの促進を図る
目標10 人や国の不平等をなくそう 国内及び各国家間の不平等を是正する
目標11 住み続けられるまちづくりを 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12 つくる責任 つかう責任 持続可能な消費生産形態を確保する
目標13 気候変動に具体的な対策を 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 海の豊かさを守ろう 持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15 陸の豊かさも守ろう 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の促進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様化の損失を阻止する
目標16 平和と公正をすべての人に 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

(出典:外務省|持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組)

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『Sustainable Development Report 2024』では、最新のSDGsの達成・進捗状況を確認することができます。

このレポートを見ると、日本の達成状況は166ヵ国中18位です。

17の目標別に見ると、下記の目標は達成できているとされています。

  • 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう

他の目標はまだ達成に至っておらず、なかでも下記5つが特に改善が必要とされているものです。

  • 目標5 ジェンダー平等を実現しよう
  • 目標12 つくる責任 つかう責任
  • 目標13 気候変動に具体的な対策を
  • 目標14 海の豊かさを守ろう
  • 目標15 陸の豊かさも守ろう

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2030年までにSDGsを達成することは、国や企業による取り組みだけでは難しいのが現状です。

私たち個人の行動もとても重要で、一人ひとりが意識することで、SDGsの目標達成に近づきます。

ただ、「自分に何ができるのわからない」という方も多いでしょう。

そこで、個人でできるSDGsの取り組みをいくつかご紹介します。

1.節電・節水を心掛ける

節電・節水はすぐにでも実践できることのひとつで、SDGs目標13などの達成に繋がる行動です。

電気や水は、作られるときから使うまでの間に、たくさんのエネルギーが消費されます。

その際に多くの温室効果ガスが排出され、地球温暖化の原因となっています。

まずは使っていない家電の電源を切ったり、シャワーの水を出しっぱなしにしないなど、無駄遣いをなくすことから始めましょう。

【関連記事】電気代を節約する3つの方法とは?節約術のポイントを解説

【関連記事】水道代が高い原因は?主な原因とおすすめの節水方法10選

2.マイバックやマイボトルを活用する

SDGs目標12や目標14の達成のために、日々の買い物やカフェに行く際は、マイバックやマイボトルを持って行くようにしましょう。

マイバックやマイボトルを活用することで、プラスチックごみの削減に貢献できます。

2016年1月に発表された世界経済フォーラムの報告書によると、世界のプラスチック生産量は1964~2014年の50年間で20倍以上に増えていて、さらに今後20年間で倍増すると予想されています。

プラスチックごみによる海洋汚染問題が特に深刻です。

プラスチックが河川などを流れて海に大量に流出しており、その量は毎年800万トン以上になるといわれています。

このペースが続けば、2050年には海のプラスチックごみの重量が魚の重量を上回る計算になるのです。

プラスチックごみが海に流れると、海が汚れるだけでなく、海の生き物やそれを食べる私たち人間などにもさまざまな悪影響を与えてしまいます。

プラスチックごみを減らすために、マイバックやマイボトルを持ち歩き、プラスチック袋をはじめ、使い捨てプラスチック製品の使用を削減するように意識しましょう。

【関連記事】プラスチック問題とは?プラスチックごみがもたらす影響や家庭でできる取り組みなどを解説

3.フードロスを減らす

フードロスを減らすことも、SDGs目標12の達成に繋がります。

食材や食品は、食べ切れる量だけを買うようにして、できるだけフードロスを減らすように心掛けましょう。

農林水産省によると、本来は食べられるのに捨てられる食品、いわゆるフードロスの量が、2018年には日本だけで年間600万トンになっています。

これは一人あたりで考えると、年間で約47㎏となり、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。

フードロスを減らすためには、買った食材や食品はきちんと使い切ること、安いからといって大量買いをせずに消費できる量だけを買うなどを意識することがコツです。

また家庭でのフードロスだけではなく、食材を買う店で食品ロスが起こらないように考えるのも大切です。

たとえば、賞味期限のことを考えて、商品を奥から取るのではなく、店が並べている賞味期限が近い順から買ったり、賞味期限が近くなった値引き商品を買うなど、ちょっとした行動をするだけでもフードロスを減らすことに繋がります。

4.再利用・リサイクルを積極的に行う

ゴミを減らし、再利用やリサイクルを行うことも重要です。

ゴミが減ると、焼却処分による環境への悪影響を軽減することができます。

さらに資源を有効的に繰り返し使うことで、限りある資源を減らさずに暮らし続けることができるのです。

ごみをきちんと分別して処理したり、リサイクルを積極的に行うなど、日々の暮らしで意識してみてください。

再利用・リサイクルは、SDGs目標13や目標14、目標15などと関連しています。

【関連記事】3Rとは?言葉の意味や私たちにできる取り組みを簡単に解説

5.できるだけ公共交通機関を利用する

電車やバスなどの公共交通機関は、たくさんの人を一度に運ぶことが可能です。

そのため、一人ひとりが車を使って移動するより、一人当たりの温室効果ガスの排出量が少なくなります。

また自転車は化学燃料を使わずに移動できるため、とてもクリーンな乗り物です。

自家用車を使わなければいけないシーンもあると思いますが、できるだけ公共交通機関や自転車、徒歩で移動するようにしましょう。

これらの取り組みは、SDGs目標13の達成に繋がります。

6.家事を平等に分担する

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まだまだ日本では、「夫が外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えを持っている人が多く、ジェンダー問題において日本は世界的に遅れていると言われています。

総務省の「平成28年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもを持つ夫の家事や育児に費やす時間は、2016年は共働き世帯で82分、夫が仕事をして妻は仕事をしていない世帯で74分となっています。

2006年以降は増加傾向にありますが、妻と比較すると、夫が家事や育児に費やす時間はまだまだ少ないのが現状です。

家庭内でジェンダー平等を考えるなら、夫と妻が仕事や家事、育児を協力し合って、同じ様に分担するのが理想です。

日本ではまだまだ達成度が低いとされるSDGs目標5を前へ進めるためにも、まずは夫婦で、お互いが負担にならない程度に家事を分担できるよう話し合ってみましょう。

(出典:男女共同参画局|第2節 コロナ下で顕在化した男女共同参画の課題~生活面~)

7.災害に対する備えをしておく

SDGs目標11(住み続けられるまちづくりを)では、災害などがあっても早く回復できる街づくりに着目しています。

私たち個人ができることは、災害に対する備えをしておくことです。

災害に対する備えとしては、たとえば下記のようなものがあります。

  • 家具の置き方を工夫して、地震が起きても倒れにくいようにする
  • 災害が起こっても慌てないように、日頃から避難経路を確認しておく
  • 緊急時の連絡方法を家族や友人間で決めておく
  • 飲料水や非常食などの備蓄をしておく

これらの備えをしておくことで、SDGs目標11を達成するだけでなく、自分たちの命を守ることにもつながります。

8.認証マーク入りの商品を購入する

地球環境や労働環境に配慮して作られた製品・サービスに付与される「認証マーク」というものがあります。

認証マークが付いた商品を積極的に購入することでもSDGs目標14や目標15の達成に貢献できます。

認証マークにはさまざまな種類がありますが、以下が一例です。

MSC認証
持続可能な漁業で獲られた天然の水産物のみに付けられるマーク

ASC認証
環境に大きな負担をかけず、労働者と地域社会にも配慮した養殖業を認証したマーク

FSC認証
環境や地域社会に配慮して適切に管理された森林から作られた製品に付けられるマーク

9.フェアトレード商品を購入する

フェアトレード商品を購入することは、SDGs目標1や目標8に関係してきます。

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」という意味です。

現代では安くて品質の良い商品が簡単に手に入るようになりました。

しかし安い価格で販売されているものの中には、人件費や原料が安価な発展途上国で作られているものがたくさん存在しています。

安く手に入って喜んでいる人たちがいる一方で、その安さを実現させるために、適切な対価が生産者に払われていないケースが発生しています。

そこで登場したのが、フェアトレードです。

発展途上国で作られたものや原料を適正な価格で買い、生産者の労働環境や生活を改善することがフェアトレードの目的です。

フェアトレード商品を購入することで、途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入できるため、生産者や労働者の生活の改善と、開発途上国の自立を促すことに繋がります。

10.持続可能なエネルギーを使う

日本の主なエネルギー源は、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料です。

ただこれらの資源は無限にあるわけではなく、いつかは尽きてしまいます。

たとえば確認できている石油埋蔵量の可採年数は、2019年時点で49.9年とされており、いつまで使い続けられるかは分かりません。

この「資源枯渇問題」への対策として期待されているのが、再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・バイオマスなど、資源がなくならないとされているエネルギーです。

また、温室効果ガスを排出しない(もしくは増加させない)という特徴もあり、地球温暖化の防止にも効果があるとして注目されています。

最近では、再生可能エネルギーによる電力供給を行っている電力会社が増えています。

そのような電力会社の電気プランを選ぶことも、SDGsの目標7や目標13の達成に貢献できるひとつの方法です。

【関連記事】再生可能エネルギーにはどんな種類があるの?それぞれの特徴を知ろう

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※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

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2030年までにSDGsの目標を達成するには、国や企業だけでなく、私たち個人の取り組みも重要です。

個人ができる取り組みとして、節水・節電を心掛けたり、マイバックやマイボトルを活用することなどがあります。

少し意識するだけで生活に取り入れられることがたくさんあるので、ぜひできることから始めてみましょう。

また再生可能エネルギーを選ぶことも、SDGsの目標達成につながります。

『エバーグリーン』の電気なら、地球温暖化防止に貢献できます。

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(出典)

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