SDGsの目標12とは?現状や取り組み事例を解説

ライフスタイル
2021年9月30日

SDGsには17の目標がありますが、その中のひとつ目標12「つくる責任 つかう責任」は、私たちの生活に密接しています。この記事では、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に注目し、日本の取り組み事例や私たちができることなどをご紹介します。

目次

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。

日本語に直すと「持続可能な開発目標」という意味になります。

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として、2015年に国連サミットで採択されました。

SDGsは17の目標と169のターゲットで構成されており、先進国・途上国を問わず、「誰一人として取り残さない」ことを基本理念としています。

【関連記事】SDGsとは?意味や17の目標をわかりやすく解説

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SDGsには17の大きな目標がありますが、目標12は「つくる責任 つかう責任」です。

私たちは日々たくさんの資源やエネルギーを消費して暮らしています。

しかし、地球のエネルギーや資源には限りがあります。

私たちが使っている資源・エネルギーは、地球が作り出せる量の1.5倍ともいわれており、このまま進むと、最終的には資源が枯渇してしまうかもしれません。

この状況を改善するために考えられたのが、目標12「つくる責任 つかう責任」です。

SDGs目標12のターゲット

目標12には11個のターゲットが設けられています。

資源や食糧の生産・消費を、今後も持続できるようにするための指針として考えられたターゲットです。

ポイントをあげると、次の通りです。

  • 天然資源を効率よく使う
  • 食品ロスを減らす
  • ゴミの量を減らす
  • 持続可能な取り組みを意識して促進する

【目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲット】

12-1 持続可能な消費と生産の10年計画※を実行する。先進国がリーダーとなり、開発途上国の開発の状況や対応力も考えに入れながら、すべての国が行動する。
12-2 2030年までに、天然資源を持続的に管理し、効率よく使えるようにする。
12-3 2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす。また、生産者からお店への流れのなかで、食料が捨てられたり、失われたりすることを減らす。
12-4 2020年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学物質やあらゆる廃棄物(ごみ)を環境に害を与えないように管理できるようにする。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできるかぎり小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす。
12-5 2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。
12-6 とくに大きな会社やさまざまな国で活動する会社に、持続可能な取り組みをはじめ、会社の成果を報告する定期的なレポートに持続可能性についての情報をふくめるようにすすめる。
12-7 国の政策や優先されることにしたがって、国や自治体がものやサービスを買うときには、それが持続可能な形で行われるようすすめる。
12-8 2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする。
12-a 開発途上国が、より持続可能な消費や生産の形をすすめられるよう、科学的および技術的な能力の強化を支援する。
12-b 地域に仕事を生み出したり、地方の文化や特産品を広めるような持続可能な観光業に対して、持続可能な開発がもたらす影響をはかるための方法を考え、実行する。
12-c 資源のむだづかいにつながるような化石燃料(石油など)に対する補助金の仕組みを変える。そのために、各国の状況に応じて、税金の制度を改正したり、有害な補助金があれば環境への影響を考えて段階的になくしたりして、化石燃料が適正に売り買いされるようにする。そのとき、開発途上国の状況や必要としていることなどを十分に考え、貧しい人や影響を受けるコミュニティが守られるようにして、開発にあたえる影響をできる限り小さくする。

※持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み:各国からの拠出金で設立された基金を通じて、二酸化炭素の排出を減らすライフスタイルと持続可能な消費と生産を実現する社会の仕組みを作ることを目指した計画

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SDGsの目標12で大きな課題となっているのが、食品ロスです。

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことで、食べ物を無駄にするだけでなく、環境にも悪い影響を与えてしまいます。

農林水産省によると、平成30年度の日本の食品ロスは、1年間で600万トンと推計されています。

そのうち、324万トンが事業活動を伴って発生する「事業系食品ロス」で、276万トンが各家庭から発生する「家庭系食品ロス」でした。

企業だけでなく、私たちの家庭からもたくさんの食品ロスが発生していることがわかります。

また、ゴミの総排出量を減らすことも、目標12を達成するために重要な問題です。

環境省が発表した情報によれば、平成30年度の産業廃棄物の総排出量は、約3億7,883万トンとなっています。

これは前年度に比べ、約471万トン減少しています。

減少していることは喜ばしいことですが、さらに今後も少なくしていけるよう取り組むことが必要でしょう。

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SDGsの目標12を達成するために、日本では様々な取り組みが行われています。

国レベルの取り組みとしては、令和元年に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました。

これは食品ロスの削減へ向けて作られた法律で、たとえば食品ロスの削減に対して理解や関心を深めるために、毎年10月を「食品ロス削減月間」、10月30日を「食品ロス削減の日」とすることなどが定められています。

民間企業においてもさまざまな取り組みが実施されています。

たとえば『イオン株式会社』では、グループ全体で「食品廃棄物半減」への取り組みを行っています。

3R(リデュース、リユース、リサイクル)によって、2025年までに廃棄物を半減させることを目指した取り組みです。

【関連記事】3Rとは?言葉の意味や私たちにできる取り組みを簡単に解説

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国や企業の取り組みをご紹介しましたが、SDGsの目標12の達成には私たち個人の行動も大切です。

そこでここでは、SDGsの目標12を達成するために、私たち個人ができることをご紹介します。

消費期限・賞味期限の近い商品を買う

消費期限が過ぎてしまったものは、廃棄されることが一般的です。

もし期限前に食べられるのであれば、消費期限が近いものを選んで買うことで食品ロスの削減に貢献できます。

消費期限が近いものから買うと、お店で処分される食べ物の量を減らすことにつながるからです。

また、消費期限と似た言葉に、「賞味期限」があります。

賞味期限は「おいしく食べることができる期限」であり、この期限が過ぎても食べられないわけではありません。

あまりにも時間が立ち過ぎると食べない方が良いケースもありますが、賞味期限が切れたからといって、すぐに廃棄しないよう心がけましょう。

エコな電気を選ぶ

エコな電気とは、太陽光やバイオマスなどの再生可能エネルギーを使って発電された電気のことです。

再生可能エネルギーは資源が枯渇せず、また、温室効果ガスの排出がない(または増加させない)のも大きな特徴です。

再生可能エネルギーが普及すれば、天然資源を効率よく使うことを目指しているSDGs目標12の達成につながりますし、地球温暖化の防止なども期待できます。

今ではさまざまな電力会社があり、積極的に再生可能エネルギーを扱っている会社も登場しています。

電気の契約をそのような会社に切り替えることも、家庭でできることのひとつです。

たとえば新電力『エバーグリーン』では、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。

エバーグリーンの電気を使うことで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

エバーグリーンへの切り替えによって削減できる年間CO₂排出量は、一般的な家庭で1,562kg-CO₂です。これは杉の木約112本が1年間に吸収する量に相当します。

※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

エバーグリーンについて詳しく知りたいという方は、ぜひ一度エバーグリーンの公式ホームページをご覧ください。

リサイクル・リユースを意識する

ゴミを減らすために大切なのが、リサイクルとリユースです。

きちんとリサイクルされるためには、まずは私たち一人ひとりがしっかりとゴミを分別しなければいけません。

回収後に資源としてリサイクルができるように、自治体のルールにしたがって、きちんと分別してゴミを捨てるよう心掛けましょう。

また、リユースも意識してみてください。

リユースとは、同じものを繰り返し使うことです。

不要になったものはすぐに捨てるのではなく、誰か他に必要としている人へ譲るなど、リユースできないか考えましょう。

フリマアプリやリサイクルショップを活用するのも良い方法です。

【関連記事】リユースとは?意味や具体例をわかりやすく紹介

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するために、世界中でさまざまな取り組みが行われています。

国や企業が努力していますが、私たち個人の取り組みも大切です。

まずは、大きな課題となっている食品ロスを減らすため、消費期限・賞味期限の近いものを購入するなど、できることから実践しましょう。

また、エコな電気を選ぶことも、限られた資源を効率よく使うという面で重要です。

実質的に再生可能エネルギー100%で電気を調達しているエバーグリーンなら、地球に優しい暮らしができます。

ぜひこの機会にご検討ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

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