まずはお金が貯まる仕組みを知っておこう
貯金を増やすには、お金が貯まる仕組みを知っておく必要があります。
お金が貯まる仕組みはシンプルで、「収入-支出=貯蓄」です。
つまり、収入より支出が少ない状態にして、余剰資金を作るということになります。
上記の式を見ればわかるとおり、貯金を増やすには、
- 収入を増やす
- 支出を減らす
という2つのアプローチがあります。
すぐに収入を増やすのはなかなかハードルが高いので、まずは無駄な出費をできるだけなくして、支出を減らすことが大切です。
貯金をする前にやっておきたいこと2つ
貯金をする前にやっておきたいことが2つあります。
- 収入や支出、資産を把握する
- 目標金額を設定する
収入や支出、資産を把握する
貯金を始める前に、まずは現時点の収入や支出、資産をきちんと把握しましょう。
毎月の収入と支出を把握すれば、現実的にどのくらいの貯金ができそうか、無駄なお金を使っていないかなどを確認することができます。
また、支出を見るときは、「使途不明金」がないかチェックしましょう。
使途不明金とは、何に使用したのか把握できていないお金のことです。
使途不明金をなくし、毎月何にお金を使っているのかをきちんと知ることで、節約ポイントが見えて貯金につながります。
目標金額を設定する
貯金をする際は、目標金額を決めるようにしましょう。
ただ漠然と貯金するのではなく、具体的な数字を設定することで、意識や行動が変わり、お金をきちんと貯められるようになります。
最初から実現不可能な金額を設定するとゴールが遠く感じられて挫折しやすくなるので、まずは「生活費の3ヶ月分貯める」「100万円貯める」など、近い未来に実現できそうな金額を設定すると良いでしょう。
そしてその目標を達成できたら、次は「生活費の6ヶ月分貯める」「200万円貯める」など、目標金額を吊り上げていくと実現しやすくなります。
最初に「1,000万円貯金する」と決めて、そこからさらに「1年で100万円貯める」など、細かい目標を立てていくのもおすすめです。
貯金を増やすためにおすすめの方法10選
貯金を増やすにはさまざまな方法がありますが、ここではおすすめの方法を10個ご紹介します。
- 1.
家計簿をつける
- 2.
先取り貯金をする
- 3.
電力会社、ガス会社を切り替える
- 4.
スマホの契約を見直す
- 5.
保険を見直す
- 6.
外食を減らし自炊を心がける
- 7.
銀行口座を使い分ける
- 8.
クレジットカードを活用する
- 9.
ふるさと納税を活用する
- 10.
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)を活用する
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 家計簿をつける
先ほど説明した通り、貯金をする上で、収入と支出を把握することはとても大切です。
収入と支出の把握におすすめなのが、家計簿です。
家計簿をつけると収支がひと目で確認できるようになり、お金の使い方の改善が可能になります。
家計簿をつけることに面倒臭そうなイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし最近では、スマホアプリなどでも簡単に家計簿をつけられるので、自分に合った方法を探してみてください。
家計簿アプリであれば、クレジットカードや銀行口座との連携ができるものも多いので、手軽に家計簿をつけられて、継続しやすいかもしれません。
2. 先取り貯金をする
先取り貯金とは、毎月一定の金額を、収入から差し引いて先に貯金する方法です。
毎月貯金額を決めずに、収入から支出を引いて残った金額を貯金する、という人もいますが、これだと毎月の貯金額が安定せず、思うように貯金ができないケースがあります。
一方、先取り貯金であれば、先取りした貯金分をないものとして生活するので、お金が残らず貯金ができないという心配がありません。
もちろん、先取り貯金をしたお金を使ってしまわないよう、しっかりルールを守る必要がありますが、確実にお金を貯められる方法のひとつです。
3. 電力会社、ガス会社を切り替える
貯金をするためには、当然その元手となるお金が必要です。
収入を増やすのは簡単ではありませんが、節約して支出を抑えることは比較的簡単にできます。
まず最初に取りかかりたいのが、光熱費などの固定費の見直しです。
固定費は毎月支払う費用なので、一度見直すと大きな節約につながります。
最近は電力会社やガス会社を自由に選べるようになりました。
電力事業・ガス事業に取り組む会社も増えており、各社からそれぞれ魅力的なプランが登場しています。
ご自身に合った電気のプランを選びましょう。
4. スマホの契約を見直す
スマホなどの通信費も固定費のひとつです。
スマホの契約にはさまざまなプランがあり、安くて魅力的なプランも数多く登場しています。
そのため、当初の契約内容のまま使い続けているとしたら、無駄な費用をかけてしまっている可能性があります。
まずは現在契約しているキャリアのプランを見直してみましょう。
2021年に入り、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から月額3,000円以下という、格安の新プランが登場しました。
現在3大キャリアのスマホを利用している人は、格安の新プランに変更するだけでも、通信費の大幅なカットが期待できます。
また、格安SIMに切り替えると、さらに通信費を安く抑えられる可能性もありますので、ぜひ一度見直しをしてみてください。
【関連記事】通信費の節約方法を4つご紹介!スマホもネットも賢く使おう
5. 保険を見直す
保険に加入してから何年も経過しているのなら、一度内容を見直してみることをおすすめします。
今加入しているものよりも良い保険商品が登場しているかもしれません。
また複数の保険に加入している場合は、補償内容に重複がないかも確認してみてください。
病気になったり事故が起きたとき、たとえ2つの保険で補償対象となっていても、必ず両方から保険金が出るわけではありません。
そのため、保険内容が重複していると無駄な保険料を支払っている場合もあります。
6. 外食を減らし自炊を心がける
外食は手軽に美味しいものを食べられる一方で、自炊するよりもお金がかかるケースがほとんどです。
外食が好きな方もいるでしょうし、それ自体が悪いわけではありませんが、少しでも出費を抑えたいなら、自炊の割合を増やすことをおすすめします。
外食費と自炊費をあらかじめ設定しておくと、無駄な出費を抑えやすくなります。
また、友人や恋人、家族など、誰かと食事を楽しみたいときや、気分転換をしたいときに外食をするなど、ある程度ルールを決めておくのも良いでしょう。
7. 銀行口座を使い分ける
銀行口座は、下記のように目的別に3つを使い分けると、お金が貯まりやすくなります。
- 給与が振り込まれる口座(生活費の支払いなどに使う)
- 貯金用の口座
- 緊急出費用の口座
上記のように分けることで、「使ってもいいお金」と「手をつけてはいけないお金」の区別ができるようになります。
「気づいたら貯金に回せるお金がなくなっていた」というようなことを防ぐことができ、毎月しっかりと貯金できるようになるでしょう。
8. クレジットカードを活用する
クレジットカードの活用も貯金を増やすために有効な手段です。
多くのクレジットカードの場合、使うたびにポイントを貯めることが可能です。
貯めたポイントを支払いに充てたり、商品やマイルへの交換などに使えます。
また、クレジットカード払いをすると、支払い履歴が残るので、何にいくら使ったか一目で確認することができる点も魅力のひとつです。
9. ふるさと納税を活用する
ふるさと納税は、好きな自治体に寄附を行い、その金額に応じて所得税と住民税の控除が受けられる制度です。
元々は、「自分の生まれ育った自治体の税収を支えよう」という趣旨で考えられた制度ですが、実際は自分の故郷に限らず、日本全国の好きな自治体に寄付することができます。
ふるさと納税には返礼品がもらえるメリットがあるだけでなく、所得税と住民税を抑える節税効果も得られます。
最近はふるさと納税の情報を集約したサイトもあり、サイト内で簡単にシミュレーションすることも可能です。
気になる方は一度サイトを覗いてみると良いでしょう。
10. つみたてNISAやiDeCo(イデコ)を活用する
「つみたてNISA」とは、長期の積立・分散投資を通じた資産形成を後押しするために設けられた制度です。
年間40万円(※)まで非課税で投資ができます。
また非課税期間は最長20年間続きます。
※ 新規投資額で毎年40万円
※ 非課税投資枠は20年間で最大800万円
個人型確定拠出年金制度(iDeCo)を活用して老後資金を貯めるのもおすすめです。
iDeCoは公的年金に加えて給付が受けられる年金制度です。
掛け金を自分で設定でき、その掛け金を使って投資信託などの金融商品を選んで運用していきます。
iDeCoの掛け金は全額所得控除対象となり、さらに運用益が非課税となります。
一般的な投資の場合、運用益に税金がかかるため、iDeCoはとてもおトクです。
ただし、つみたてNISAもiDeCoも、一般的な投資と同じように元本割れのリスクもありますので、そのことを踏まえて取り組みましょう。
現状を見直し少し工夫するだけで貯金はできる
今回は貯金を増やすための方法をご紹介しました。
10個紹介しましたが、まずは毎月支払っている固定費の見直しから取り組むのがおすすめです。
固定費を一度見直して支払い金額が下がると、その後ずっとその効果が持続するので、大きな節約になり、結果的に貯金を増やすことにつながります。
ぜひ検討してみてください。
(出典:国税庁|No.1155 ふるさと納税(寄附金控除) )
(出典:総務省|よくわかる!ふるさと納税)
(出典:金融庁|つみたてNISAの概要)
(出典:厚生労働省|iDeCoの概要)