【目次】
引越しで洗濯機を運ぶ際の事前準備
まずは、引越しで洗濯機を運ぶときに必要な事前準備を確認しておきましょう。
下記の3つです。
- 採寸をする
- 付属品を確認する
- 水抜きを行う
採寸をする
洗濯機が新居に設置できない、搬入できないといった最悪の事態を避けるため、以下の5箇所は必ず採寸し、メモしておきましょう。
- 洗濯機本体のサイズ(幅・奥行き・高さ)
- 新居の洗濯機設置スペースのサイズ
特に、洗濯機を置く防水パンの内寸は重要です。 - 蛇口の位置と高さ
設置スペースの床から蛇口までの高さを測り、給水ホースが届くか、洗濯機本体と干渉しないかを確認します。 - 搬入経路の最も狭い場所の幅
玄関ドア、廊下、階段、エレベーターのドアなど、洗濯機が通過する場所で最も狭い部分の幅を確認します。洗濯機本体の幅+10cm程度の余裕があると安心です。 - 排水口の位置
排水口が洗濯機の真下にあるか、横にあるかで設置方法が変わる場合があります。位置を確認しておきましょう。
付属品の確認
取り外したホースやコード類は、引越しの荷物に紛れて失くしやすいものです。ビニール袋などにまとめて入れ、「洗濯機付属品」と書いて洗濯槽の中に貼り付けておくなど、紛失しない工夫をしましょう。
【特に注意すべき付属品】
- 給水ホース・排水ホース
- 給水ホースの接続部品(ニップルなど)
- 取扱説明書・保証書
【ドラム式洗濯機は必須!】輸送用固定ボルト
ドラム式洗濯機は、輸送中の振動で洗濯槽(ドラム)が揺れて故障するのを防ぐため、「輸送用固定ボルト(または輸送用固定金具)」でドラムを固定する必要があります。
- いつ使う?:旧居で運び出す直前に取り付け、新居で設置する際に取り外します。
- もし紛失したら?:メーカーの公式サイトや家電量販店で取り寄せ購入が可能です。引越し当日までに必ず準備してください。
水抜きを行う
新居に洗濯機を運ぶときは、事前に水抜きをしておく必要があります。
洗濯機の内部に水が残ったままだと、運搬中の水漏れや故障の原因になります。
水抜きの方法は、下記のとおりです。
【洗濯機の水抜き方法】
- 1. 洗濯槽の中身を空にする
- 2. 水道栓を閉めて、洗濯をスタートさせる
- 3. 2を行うと給水ホースの水が抜けるため、そこで電源を切る
- 4. 給水ホースを取り外す
- 5. 電源を入れて、脱水運転を行う
- 6. 脱水が終わった後、洗濯槽の中の水気をタオルなどで拭き取る
- 7. 排水ホースを排水口から抜く
- 8. 排水ホースを外すと、本体側から水が出てくるため、タオルなどで拭き取る
(出典:Panasonic|【引越し】家電はどうするのが正解?準備のコツと新たに購入する際のポイント
水抜きはいつやる?ベストなタイミングは「引越しの前日」
最後の洗濯が終わった後、引越しの前日夜に水抜き作業を行うのが最もおすすめです。作業自体は30分程度で終わりますが、ホース内に残った水が自然に抜ける時間も考慮すると、前日に済ませておくと当日の朝に慌てずに済みます。
もし水抜きをしなかったらどうなる?
水抜きを怠ると、輸送中の水漏れや故障の原因になります。具体的には、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- 輸送中の水漏れ:他の家具や家電、段ボールを濡らしてしまい、破損やカビの原因になります。
- 本体の故障:内部に残った水が輸送の振動で電子部品にかかり、故障につながる恐れがあります。
- 搬出・搬入作業を断られる:水漏れのリスクがあるため、引越し業者によっては作業を断られるケースもあります。
洗濯機の運び方は3択!
洗濯機を新居へ運ぶ方法は、主に3つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
① 引越し業者にオプションで依頼する場合
引越し全体の依頼に含めて、洗濯機の運搬・設置もまとめてお願いする方法です。最も一般的で安心感のある選択肢と言えるでしょう。
- メリット:
- 運搬から設置まで、すべてプロに任せられるので手間がかからない。
- 万が一、輸送中に洗濯機が破損した場合でも、引越し業者の補償を受けられることが多い。
- 水抜きやホースの取り付けなど、面倒な作業も対応してくれる場合がある(※オプション料金や対応範囲は業者によります)。
- デメリット:
- 自分で運ぶ場合に比べて費用がかかる。
- 業者によっては、取り付け・設置に追加料金が発生することがある。
② 運送業者に単品で依頼する場合
引越しとは別に、洗濯機だけを単品の「大型家電」として輸送してもらう方法です。すでに他の荷物は運び終えている場合や、知人から譲り受ける際などに便利です。
- メリット:
- 洗濯機一つからでも依頼できる。
- プロの配送員が運んでくれるので、自分で運ぶより安全。
- デメリット:
- 引越し全体の依頼に含めるよりも、一点あたりの輸送費は割高になる傾向がある。
- 業者によっては、設置作業は別料金、または対応していない場合がある。
③ 自分で運ぶ場合
レンタカーを借りたり、友人に手伝ってもらったりして、自力で運ぶ方法です。手間はかかりますが、費用を最も抑えることができます。
- メリット:
- 業者に支払う費用がかからず、最も安く済ませられる。
- 自分の好きなタイミングで作業できる。
- デメリット:
- かなりの重量があるため、怪我や事故のリスクが伴う。
- 壁や床、洗濯機本体を傷つけても自己責任となる。
- 運搬を手伝ってくれる人手や、積載できる車(軽トラックなど)が必要。
【自分で運ぶ場合の注意点】
自力で運ぶ際は、必ず洗濯機を縦向きのまま運んでください。横向きや逆さまにすると、内部の機械が故障したり、残った水がこぼれたりする原因になります。運搬には、毛布やタオルなどの緩衝材と、洗濯機を固定するためのロープ、そして台車を用意すると安全です。
初心者でも簡単!新居での洗濯機の設置手順
新居に洗濯機を運び込んだら、いよいよ設置です。業者に依頼しない場合は、以下の手順で正しく取り付けましょう。作業を始める前に、必ず洗濯機の取扱説明書を確認してください。
- 1.設置場所に置く
洗濯機を防水パンの中に、ガタつかないように水平に置きます。多くの洗濯機には、脚の高さを調整できる機能が付いています。
- 2.排水ホースを取り付ける
排水ホースを排水口にしっかりと差し込みます。ホースが折れ曲がったり、ホースの先端が水に浸かったりしないように注意してください。臭いや水漏れを防ぐため、接続部分をビニールテープや専用のバンドで固定するとより安心です。
- 3.アース線を取り付ける
感電や漏電を防ぐための非常に重要な作業です。コンセントにあるアース端子のカバーを開け、ネジを緩めてアース線を接続し、ネジを締めて固定します。
- 4.給水ホースを取り付ける
まず、蛇口に「ニップル」と呼ばれる接続部品を取り付けます。その後、ニップルに給水ホースを「カチッ」と音がするまでしっかりと接続します。
- 5.電源プラグを差し込み、試運転をする
すべての接続が終わったら、蛇口をゆっくり開け、電源プラグをコンセントに差し込みます。最後に、一番短いコースで試運転を行い、給水・排水部分から水漏れがないかを入念に確認して完了です。
洗濯機の引っ越しでよくあるトラブルと対処法
どんなに準備をしても、予期せぬトラブルは起こり得ます。ここでは、洗濯機の引っ越しでよくある4つのトラブルとその対処法をご紹介します。
新居の蛇口の形が合わない
原因:
蛇口の形状は様々で、旧居で使っていた給水ホースの接続部品(ニップル)が新居の蛇口に合わないケースです。
対処法:
内見の際に蛇口の写真を撮っておくとスムーズです。もし形が合わなければ、蛇口の形状に合ったニップルをホームセンターや家電量販店で購入する必要があります。
防水パンに洗濯機が収まらない
原因:
採寸ミスで、洗濯機の脚が防水パンの内側に収まらない、または排水口の位置と洗濯機の排水ホースの位置が合わないといったケースです。
対処法:
洗濯機の脚の高さを上げる「かさ上げ台」を設置することで、問題を解決できる場合があります。かさ上げ台を使えば、脚の位置をずらしたり、排水ホースのためのスペースを確保したりできます。
運搬後にエラーが出て動かない
原因:
ドラム式洗濯機の場合、輸送用固定ボルトを外し忘れている可能性が最も高いです。また、洗濯機が水平に設置されていない場合も、安全装置が作動して運転が止まることがあります。
対処法:
まず、輸送用固定ボルトが取り付けられたままになっていないか確認してください。次に、水準器アプリなどを使って洗濯機が水平になっているかを確認し、ガタつく場合は脚の高さを調整しましょう。
備え付けの部品(エルボ)を間違えて持ってきた
原因:
排水ホースと排水口をつなぐL字形の部品「エルボ」は、多くの場合、物件の備え付け品です。これを誤って新居に持っていくと、退去時に原状回復費用を請求されることがあります。
対処法:
荷造りの際に、エルボが物件の備品かどうかを管理会社などに確認しておきましょう。もし誤って持ってきてしまった場合は、速やかに旧居の管理会社へ連絡し、返却方法を相談してください。
引越しのタイミングで洗濯機を買い替えるのも◎
洗濯機は安い家電ではないので、今使っている洗濯機を新居へそのまま持って行こうと考える人は多いかもしれません。
しかし、引越しで洗濯機を持ち運ぶのは大変で、引越費用もかかってしまいます。
そこで、引越しのタイミングで洗濯機を新しいものに買い替えるのもおすすめです。
最新の洗濯機は省エネ性能に優れたものも多く、節電にも繋がります。
特にドラム式は節水・節電性能に優れているので、これまで縦型の洗濯機を使っていたという人は、ドラム式に買い換えるだけで、電気代と水道代が安くなるかもしれません。
引越しは電気代を安くできる絶好のタイミング
引っ越しは、電気やガスの契約を見直す絶好のチャンスです。
もし電力会社やガス会社を切り替えて料金そのものが安くなれば、これまでと同じように電気・ガスを使っていても、毎月の光熱費がグッと安くなるかもしれません。
数ある電力会社・プランの中でも、新生活を機にシンプルで分かりやすい料金体系にしたい方には、エバーグリーンの「スマートゼロプラン」がおすすめです。
このプランの最大の特徴は、毎月固定でかかる「基本料金」が0円であること。これにより、お支払いは実際に使った電気の分だけとなり、無駄がありません。
さらに、電気の使用量が増えても料金単価が変わらない一律料金を採用しているため、電気代を気にせず快適な新生活を送ることができます。
エバーグリーンについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページを覗いてみてください。
しっかり事前準備をして洗濯機をスムーズに運ぼう
引越しのときに洗濯機を新居へ持って行くなら、事前準備が大切です。
この記事でご紹介した手順を参考に、しっかりと準備を行ってください。
また、引越しで洗濯機を運ぶ際の注意点も意識して、トラブルなく運搬しましょう。
引越しは、電気やガスの契約を見直すチャンスでもあります。
エバーグリーンをはじめ、今ではさまざまな電力会社・ガス会社がありますので、ぜひこの機会に切り替えも検討してみてください。