ケミカルリサイクルとは?メリットや課題をわかりやすく解説

ライフスタイル
2022年1月5日

廃プラスチックの処理問題が深刻化している昨今では、ケミカルリサイクルが注目されています。環境問題の解決に大きく貢献するリサイクル方法ですが、仕組みがいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は、ケミカルリサイクルの特徴や仕組み、そしてケミカルリサイクルの課題や問題点などについても解説します。

目次

ケミカルリサイクルとは、廃プラスチックをさまざまな手法で科学的に分解し、製品の原料などに再利用するリサイクル方法のことです。

ケミカルリサイクルの手法には、下記のような種類があります。

  • 原料・モノマー化:廃プラスチックを原料やモノマーに戻して再利用
  • 高炉原料化:廃プラスチックを高炉で還元剤として再利用
  • コークス炉化学原料化:廃プラスチックを製鉄所のコークス炉などで再利用
  • ガス化:廃プラスチックをガスにして化学工業で原料として再利用
  • 油化:廃プラスチックを油に戻して再利用

国内の廃プラスチックの総排出量は、2020年時点で822万トンほどです。

そのうち、全体の3%にあたる27万トンの廃プラスチックをケミカルリサイクルで処理しています。

廃プラスチックの処理問題が世界中で深刻化している昨今で、ケミカルリサイクルは地球環境にやさしいリサイクル方法のひとつとして注目されています。

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ケミカルリサイクルと同様に、資源をリサイクルできる方法として「マテリアルリサイクル」と「サーマルリサイクル」があります。

これらのリサイクル方法は、一体どのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、それぞれのリサイクル方法の特徴を解説します。

マテリアルリサイクルとは

マテリアルリサイクルは、廃プラスチックをプラスチックのまま原料にし、新たな製品を作るリサイクル方法のことです。

マテリアルは英語で「物」という意味で、その名の通り、物から物へリサイクルすることを指します。

廃プラスチックに混ざったごみなどを取り除き、細かく粉砕して洗ったものや、高熱で溶かした後に粒のように加工したものを原料にし、さまざまな製品へ再利用されます。

しかし、この方法で作られた原料は衛生面やニオイなどの課題があり、飲料用のペットボトルには再利用されていません。

一方、そうした問題を科学的方法でクリアしたケミカルリサイクルなら、使用済みのペットボトルから新たな飲料用ペットボトルを作ることができます

【関連記事】マテリアルリサイクルとは?種類や具体例、課題などをご紹介

サーマルリサイクルとは

サーマルリサイクルは、廃棄物を焼却する際に発生する「熱エネルギー」を回収して利用するリサイクル方法です。

回収された熱エネルギーは、温水プールなどに活用されています。

【関連記事】サーマルリサイクルとは?メリットや問題点をわかりやすく解説

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ケミカルリサイクルは環境負荷を大きく軽減できるリサイクル方法のひとつであり、ケミカルリサイクルによって処理される廃プラスチックの量は増えています。

しかし今後もケミカルリサイクルによる処理量を増やしていくためには、下記のような課題があります。

【ケミカルリサイクルの課題】

  • 廃プラスチックを安定的に確保すること
  • プラスチック添加物の処理技術の課題
  • コストの問題

プラスチックには難燃剤などの添加物がついています。

難燃剤が使われたプラスチックを焼却すると、ダイオキシンなどの有害ガスが発生するため、適切に処理する必要があります。

環境汚染につながらないためにも、プラスチック添加物の処理技術の確立は課題のひとつです。

またケミカルリサイクルをするためには、設備が必要になります。

現状、設備が大型になることや、また、鉄鋼業や石化コンビナートに隣接する形で局地的に建設されているため、設備投資額や輸送コストが高くなりやすく、経済面の改善も課題となっています。

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ここまでケミカルリサイクルについてお伝えしてきましたが、環境問題を解決するために、私たちが個人でできることはあるのでしょうか?

ここでは、自分たちで取り組める、環境問題解決のためのアクションをご紹介します。

プラスチックごみを出さない生活を心がける

ケミカルリサイクルは環境問題を解決する有効な方法のひとつですが、まずはそもそも廃プラスチックの量を減らすことが重要です。

そのため私たち個人としては、日々の生活の中でプラスチックごみを減らす行動が大切になります

たとえば普段からマイバッグを持参したり、タッパーを活用してラップの使用頻度を減らすこともできるでしょう。マイスプーンやマイボトルを持ち歩くのも良いアクションです。

こうした一つひとつの小さな行動で、プラスチックごみを削減できます。

とはいえ、完全にプラスチックごみを出さない生活を送るのは難しいのが現状です。

そんなときは、家庭で出るプラスチックごみをしっかり分別することを心がけましょう

普段の生活で出るプラスチックごみは、きちんと分別すればリサイクルの資源として活用できます。

【関連記事】プラスチック問題とは?プラスチックごみがもたらす影響や家庭でできる取り組みなどを解説

環境にやさしいエネルギーを選ぶ

環境問題を解決するためには、私たちの生活で欠かせない「電気」の見直しも大切な行動です。

現在主流の火力発電では、発電時にCO₂(二酸化炭素)が多く発生します。

CO₂が増えすぎると地球温暖化につながるため、そのことが問題視されています。

地球環境を守るためにはCO₂が発生しないエネルギーを選ぶことが重要であり、そこで注目を集めているのが、再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーは、太陽光や風、バイオマスなどをエネルギー源としています。

火力発電のように化石燃料を燃やすことがないことから、発電時にはCO₂が発生しません。(もしくは増やしません。)

しかし、風力発電で電気を作りたいからといって、自宅に風車を設置するのはあまり現実的ではありません。

また、太陽光パネルの設置は可能ですが、コストがかかります。

そこでおすすめしたいのが、再生可能エネルギーを積極的に扱う電力会社を選ぶことです。

そうすれば、私たち個人でも、手軽にクリーンなエネルギーを選択することができます。

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今では再生可能エネルギーを積極的に扱う電力会社が増えました。

新電力の『エバーグリーン』も、そのうちのひとつです。

エバーグリーンは下記のような電力会社です。

  • 東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員
  • 電力事業20年以上の実績
  • 沖縄と一部離島を除く、日本全国どこからでも申し込み可能

エバーグリーンでは、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。エバーグリーンの電気に切り替えることで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

エバーグリーンへの切り替えで削減できる年間CO₂排出量は、一般的な家庭で1,562kg-CO₂です。これは杉の木約112本が1年間に吸収する量に相当します。

※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

エバーグリーンは、初期費用・契約手数料、解約違約金がかかりません。(あるく・おトク・でんきを除く)

また、お申し込みはWebから5分程度で完了します。

エバーグリーンについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

ケミカルリサイクルは、科学の力を使ってさまざまな手法で資源を再利用できるリサイクル方法です。

環境問題解決に大きく貢献するケミカルリサイクルですが、課題も存在しています。

環境問題を解決するには、ケミカルリサイクルだけでなく私たちの行動も大切です。

プラスチックごみを減らす行動をしたり、環境に優しいエネルギーを選ぶなど、できることからはじめましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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