リデュースとは?リサイクル・リユースとの違いや具体例を紹介

ライフスタイル
2022年1月27日

ごみ減量化に向けた「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)のうち、リデュースはごみの発生源を絶つという意味で非常に重要です。今回は、リデュースの意味や具体例、企業の取り組みなどをご紹介します。

目次

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リデュースとは、「減らす」「縮小する」という意味の英単語で、ごみの発生を抑制することを意味します。

最も身近な例として、消費者が廃棄物の量を物理的に減らすことが挙げられます。

その他、企業が製品を作るときに使う資源の量を少なくすること、製品の耐久性向上、長寿命化などもリデュースに含まれます。

リユース、リサイクルとの違い

リデュースに似た言葉に、「リユース」「リサイクル」があります。

リユースは、使用済みの製品を、ごみとして処理せずに繰り返し使うことを意味します。

リサイクルは、廃棄物から使える部分を取り出して、原材料やエネルギー源として利用することです。

それに対しリデュースは、ごみそのものを出さない取り組みです。

リサイクルもリユースも、ごみを処理する際に費用やエネルギーが発生します。

一方、リデュースはごみの発生源を絶つため、リサイクルやリユースよりも無駄な費用・エネルギーが発生しません。

そのような観点から、3Rの中でも、リデュースはとりわけ重要なのです。

3Rについては、こちらの「3Rとは?言葉の意味や私たちにできる取り組みを簡単に解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

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私たちがすぐに始めることができるリデュースの取り組みとして、エコバッグの活用、マイボトルやマイカップの利用、食品ロスの防止などがあります。

エコバッグの活用

中でも最も身近な取り組みが、買い物でレジ袋の代わりにエコバッグを使うことです。

レジ袋の原料は、ポリエチレン合成樹脂などのプラスチックです。エコバッグを使うことにより、プラスチックごみの排出を抑えることができます。

スーパーやコンビニエンスストアでは無料でレジ袋が提供されていました。

しかし2020年7月から全国一律でレジ袋が有料化され、エコバッグの活用は生活に欠かせなくなりつつあります。

エコバッグにもプラスチック製のものが多いですが、一つのものを長く使うことで環境負荷の軽減に貢献することができます。

国連環境計画(UNEP)は、マイバッグは綿製で50回以上、厚手のプラスチック製で10回以上使わないと、一般的な薄手のプラスチック製のレジ袋を1回で使い捨てる場合に比べて、環境負荷が高くなると指摘しています。

レジ袋有料化の背景については、こちらの「レジ袋有料化の背景は?プラスチックごみの現状や世界の規制についても紹介」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

マイボトル、マイカップ

ペットボトルなどの使い捨て容器のごみをリデュースするためには、学校や職場、外出先に水筒などのマイボトルを持って行くことがおすすめです。

給水や給茶のスポットがある場所では、マイカップを使って水分を取ることもできます。また、魔法瓶のような保温機能の高いボトルなら、冷やしたり温め直したりといった必要がなく、エネルギーの節約にもなります。

2019年のG20大阪サミットでは、会期中のペットボトルの使用が原則禁止になりました。

社内でのペットボトルを禁止している企業もあります。

食品ロスを防ぐ

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品、食材のことです。

売れ残ったり、賞味期限を迎えたりすることで、ごみとなってしまいます。

環境省の推計によると、日本における2019年度の食品ロスの発生量は約570万トンでした。

これは、国民1人あたりがお茶碗一杯分のご飯を毎日捨てている量に近い数字です。

また、東京都世田谷区が家庭ごみの組成を分析したところ、可燃ごみの約3%が未開封や手つかずの食品だと推計されました。

食品ロスを家庭で防ぐためには、安いからといって食品を買いすぎず、使い切ることのできる量を買うことが重要です。

また、野菜や肉などの傷みやすい商品は早めに使い、使い切れないときはゆでたり冷凍したりして、調理に工夫をしてみましょう。

もちろん外食でも、食べきれる量だけを注文しましょう。

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家庭だけではなく、供給者である企業もリデュースの取り組みが不可欠です。

たとえば食品ロスへのアプローチとしては、適正量の生産、仕入れなどが求められます。

それ以外にも、簡易包装の採用、商品の耐久性向上など、できる取り組みは数多くあります。

簡易包装を採用する

家庭から出されるごみの容積のうち、実に6割以上を容器包装廃棄物が占めています。

企業が簡易包装を採用し、消費者が簡易包装の商品を選ぶことで、リデュースの取り組みは進みます。

簡易包装の例として、百貨店によるお中元・お歳暮での包装省略化、たばこのカートン包装の廃止、化粧品容器においてケース内側の中枠の削除などが挙げられます。

また、酒の量り売りや、スーパーで売られている生鮮食品のトレイ廃止なども取り組まれています。

耐久性を上げる

製品の耐久性向上、長寿命化などもリデュースにつながる立派な取り組みです。

自動車、パソコン、家具など、精密機械や大型の商品でありながら生活に身近なもので実践されるのが効果的です。

また、生産を合理化することで、製造工程で出る廃棄物の発生を抑えることもできます。

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リデュースが求められている背景には、ごみ処理に費用がかかることをはじめ、プラスチックごみによる海洋汚染、地球温暖化の原因となるCO₂などの温室効果ガスの増加といった課題があります。

高額な処理費用

事業活動によって排出されるごみを産業廃棄物というのに対し、家庭から出るごみを一般廃棄物と呼びます。

一般廃棄物は市町村が処理することとなっており、処理費用は税金でまかなわれます。

さいたま市を例に取ると、2018年度のごみ処理にかかった費用は年間で約170億円です。

市民1人当たり1万3000円の税金が使われていることとなります。

海洋汚染

ごみによる環境汚染で、特に近年クローズアップされているのが、海洋プラスチックごみの問題です。

海洋プラスチックごみは、環境や景観の悪化だけでなく、船の航行への障害、漁業への悪影響など、さまざまな問題を引き起こしています。

特に生態系に深刻な影響を与えているのが、マイクロプラスチックと呼ばれている5ミリ以下の小さなプラスチック類です。

生物がマイクロプラスチックを誤って食べることで、体に被害が及んだり、摂食障害を引き起こしたりすることが報告されています。

毎年約800万トンのプラスチックごみが海洋に流出しているとされており、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという試算もあります。

またマイクロプラスチックが浮遊し、北極や南極で観測されたとの報告もあり、事態は深刻です。

プラスチック問題については、こちらの「プラスチック問題とは?プラスチックごみがもたらす影響や家庭でできる取り組みなどを解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

温室効果ガスの増加

一般廃棄物は、市町村などが運営する焼却施設で燃やして処理されます。

その際、温室効果ガスであるCO₂を排出します。ごみが増えると、当然排出されるCO₂の量は増えます。

温室効果ガスが増えると、地球の気温が上がり、海水面の上昇をはじめ、豪雨の頻発や台風の強大化といった異常気象などを引き起こすと考えられています。

その他、農作物の品質低下、漁獲量の変化、感染症の拡大など、私たちの生活にかかわるさまざまな問題を引き起こすと言われています。

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地球上で起きているこれらの環境問題に対して、さまざまな取り組みが行われています。

ごみの有料化

家庭ごみの処理の有料化が全国で広がりつつあります。

2017年時点では、全国の市区の6割弱が有料化を実施しています。

ごみを出す際に、自治体が指定する有料の袋を使うことにより、排出量に応じた処理費用を住民が負担することとなります。

ごみの有料化により、ごみの減量化や分別に対する意識を高めることができるとされています。

また、受益者負担の観点からも公平性が確保されます。

ストローなどの廃止

プラスチックごみの排出を抑えるため、ファストフード店やカフェなどでプラスチック製のストローを廃止する動きが広がっています。

教育現場でも、給食の牛乳を飲むためのストローの提供をやめる学校が現れています。

また、欧州議会は、ストローや食器など使い捨てプラスチック製品を禁止する規制案を可決し、2021年から施行されています。

脱炭素社会への転換

CO₂をはじめとした地球上の温室効果ガスの実際の排出量と、吸収量・除去量を均衡させる「カーボンニュートラル」の実現により、脱炭素社会へ転換することが求められています。

カーボンニュートラルを達成するには、電力などのエネルギーの消費を減らすことが大切です。

それと同時に、CO₂を排出しない発電方法を選ぶことも重要となります。

木くずや間伐材などを資源として燃やして発電する「バイオマス発電」は、元々空気中から取り込まれたCO₂を再度放出するものとみなされます。

トータルで見ると大気中のCO₂を増やさないことから、特に注目されています。

カーボンニュートラルについては、こちらの「カーボンニュートラルとは?意味や考え方をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

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地球に優しい暮らしを送りたいという方に知ってもらいたいのが、新電力『エバーグリーン』です。

エバーグリーンは下記のような電力会社です。

  • 電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力
  • 東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員
  • 親会社のイーレックスは日本有数のバイオマス発電事業者
  • 沖縄と一部離島を除く、日本全国に電気を供給

エバーグリーンでは、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。

エバーグリーンの電気を使うことで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

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※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

沖縄と一部離島を除く、日本全国から申し込み可能で、しかもWebから5分程度で手軽に申し込むことが出来ます。

エバーグリーンの電気プランについてもっと知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

リデュースは、企業、市民が一丸となって取り組むことが重要です。

私たちは、家庭ごみの排出を減らすことはもちろん、リデュースに注力している企業の商品やサービスを積極的に使うことも心掛ける必要があります。

電気についても、地球に優しい発電プランを見極め、選ぶことが重要です。

リデュースの実践と併せて、エバーグリーンの電気プランへの切り替えもをぜひ検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
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    CO₂排出量が実質ゼロの電気

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