一人暮らしの生活費の相場は?
まずは自分の生活費が高いのか安いのかを把握するために、一人暮らしの生活費の相場を確認しましょう。
「生活費」の捉え方は人それぞれですが、ここでは以下の項目を生活費として考えます。
- 食費
- 住居費
- 光熱費
- 保健医療費
- 交通費、自動車関連費
- 通信費
総務省が公表している家計調査(2021年)によると、一人暮らしの生活費の平均額は98,389円です。
内訳は以下のようになっています。
項目 | 金額 |
---|---|
食費(酒類・外食費を含む) | 38,410円 |
住居費 | 22,116円 |
光熱費 | 電気代:5,482円 ガス代:3,001円 他の光熱:651円 上下水道料:2,248円 |
保健医療費 | 7,625円 |
交通費、自動車関連費 | 交通費:2,950円 自動車等関係費:8,753円 |
通信費 | 7,153円 |
(出典:政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 単身世帯 年報 年次 2021年(1-1))
年齢・性別別で見る生活費の相場
先ほどの結果は、一人暮らし全体の生活費の平均額ですが、生活費は年齢や性別によって差があります。
2021年における、年齢と性別別に見た一人暮らしの生活費の平均は、以下の通りです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
~34歳 | 104,218円 | 103,431円 |
35~59歳 | 122,237円 | 100,748円 |
60歳~ | 92,196円 | 86,112円 |
平均 | 105,961円 | 91,764円 |
(出典:政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 単身世帯 年報 年次 2021年(2))
男性と女性の生活費を見てみると、女性の方が平均で14,000円ほど安い結果となりました。
年齢別で見ると、男女ともに35~59歳が高く、男性の122,237円が最も高くなっています。
ご自身の性別や年齢と照らし合わせて、自分の生活費が平均と比べて適正かどうか判断してみてください。
一人暮らしの生活費を節約するポイント
一人暮らしの生活費の平均金額を確認して、「平均より高いから節約しないと……」と思った方もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、一人暮らしの生活費を節約する4つのポイントをご紹介します。
まずは現在の支出を把握する
節約に取り掛かる前に、まずは自分が何にどの程度お金を使っているのか、支出を把握しておくことが大切です。
収支の把握には、家計簿をつけるのがおすすめです。
家計簿をつけると、お金の流れがわかりますし、毎月の出費の中から削減すべき項目も見えてきます。
何も考えずにとにかくお金を使わないよう気をつけるよりも、必要な支出と不要な支出を区別して節約に取り組む方が、効率的に成果を出すことができます。
最近は便利な家計簿アプリもたくさんあるため、自分に合った方法で家計簿をつけて、現在の支出を把握しましょう。
1ヶ月の生活費の予算を決める
生活費を節約したいなら、1ヶ月あたりの生活費の予算を決めるのがおすすめです。
あらかじめ予算を設定することで、その金額内に収めようという意識が働き、無駄遣いが自然と減ります。
1ヶ月の生活費は、先ほどご紹介した平均額を参考に、自分が実際に達成できる範囲の金額を設定しましょう。
給料が入ったら先取り貯金をする
生活費を節約して貯金したいなら、先取り貯金をするのがおすすめです。
月末などに余ったお金を貯金に回している方もいると思いますが、そうなると月によって貯金額が変動しますし、場合によっては全く貯金できない月も発生するかもしれません。
一方で、貯金したい金額を給料から先に取っておく「先取り貯金」なら、毎月確実にお金を貯めることができます。
先取り貯金をする際は、専用の口座を作るのがおすすめです。給料が入ったらすぐに専用口座へ貯金分のお金を移して、そのなかに入っているお金は絶対に使わないと決めておきましょう。
習慣化させることが大切
節約の鍵は習慣化です。
目標とする貯金額は人によって異なりますが、ある程度大きな金額を設定している場合、達成するまでに時間がかかります。
宝くじに当たったり、投資で成功して一気にお金が入ることもあるかもしれませんが、実際のところそのようなことは起こりにくいので、基本的には時間をかけてコツコツ貯めていくことを考えましょう。
時には欲しいものがあっても我慢しなければいけないこともあり、生活費を節約するのはなかなか大変で継続が難しいというイメージがあるかもしれません。
しかし一度習慣化して慣れてしまえば、そこまで苦に感じることもなく、お金を貯めることができるようになります。
たとえば、支払いをする時はポイントが貯まりやすいクレジットカードやキャッシュレス決済を使うことを習慣にするなど、簡単なことからはじめてみてください。
一人暮らしの生活費を節約する方法
先ほど節約のポイントを解説しましたが、次に、一人暮らしの生活費を節約する具体的な方法をご紹介します。
食費を節約する方法
食費を節約したいなら、外食をできるだけ減らして、自炊を増やしましょう。
外食は手軽で便利ですが、自炊をするよりも食費が高くなりがちです。息抜きにたまに行くのは良いですが、基本的には自炊を心がけることが大切です。
食材の買い出しは、1週間に1回ほどにして、まとめ買いをするのがおすすめです。買い物の回数が増えるとお金を使う機会が多くなり、無駄遣いも増えやすくなります。買い物の回数を減らすことで、不要な出費も減らすことができます。
また買い物に行く際は、出かける前に家にあるものを把握したうえで、足りない物だけを買うようにすれば、食品ロスもなくなります。
電気代を節約する方法
電気代を節約したい場合、まずは電気の使い方を見直しましょう。
使っていない場所の照明をつけっぱなしにしていたり、使っていない家電の電源を入れたままにしたりにすると、無駄な電気代がかかります。
また家電のなかには、使っていなくてもコンセントにプラグを挿しているだけで、待機電力がかかるものもあります。
そのため、必要のない照明はこまめに消したり、家電のプラグをコンセントを抜いたりして、無駄な電気代を節約しましょう。
エアコンの設定温度を見直すのも電気代の節約に有効です。エアコンにかかる電気代は設定温度と密接な関係があり、1℃見直すだけでも大きな節約効果が見込めます。
電力会社の変更もご検討ください
電力自由化以降、私たちは好きな電力会社を選べるようになりましたが、電力会社はたくさんあるのでどこを選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、新電力の『エバーグリーン』がおすすめです。
エバーグリーンは下記のような電力会社です。
- 東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員
- 電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力
- 沖縄と一部離島を除く、日本全国に電気を供給
- 初期費用、契約手数料、解約違約金がかからない ※あるく・おトク・でんきを除く
シンプルな通常プランのほかに、以下のようなユニークなプランが揃っています。
CO₂フリープラン
電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになるプラン
プレミアムポイントプラン(Tポイント)
電気料金に応じてTポイントがたまるプラン
プレミアムポイントプラン(dポイント)
電気料金に応じてdポイントがたまるプラン
保険でんき
個人賠償責任保険と電気がセットになったプラン
あるく・おトク・でんき
電気代が歩数に応じるプラン
どれも特色のある、魅力的な内容になっています。
エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。電気代のシミュレーションもできます。
ガス代を節約する方法
ガス代を節約するには、お湯の設定温度を下げたり、料理の仕方を工夫するのが効果的です。
シャワーや手洗い、洗い物などでお湯を出すと、その分ガス代がかかります。お湯の設定温度を下げたり、使用時間を短くすることで、ガス代がカットできます。
また料理をする際は、火加減に注意が必要です。火力が強すぎて鍋やフライパンから火がはみ出していると、その分無駄なガス代がかかっていることになります。火を大きくし過ぎないように気をつけましょう。
また煮込み料理をする際は、圧力鍋などを使うと、時短になるだけでなくガス代の節約にもつながります。
水道代を節約する方法
水道代の節約には、水の出しっぱなしを極力減らすことが大切です。
お風呂で身体を洗っているときや歯磨きをしているときなど、こまめに水を止める習慣をつけましょう。また、市販の節水シャワーを使うのもおすすめです。
一人暮らしの場合、お風呂は湯船にお湯を溜めるよりもシャワーで済ませる方が経済的です。湯船に浸かる習慣がある人は、回数を減らすことからチャレンジしてみてください。
その他の固定費を節約する方法
上記以外に、家賃や通信費、保険料などの固定費を節約することも、生活費を抑えるのに効果的です。
家賃は生活費のなかでも大きな割合を占める項目です。住まいは毎日の生活に関わるため、できるだけ条件の良い家で暮らしたいところではありますが、もし節約したいなら、生活に支障が出ない程度でグレードを下げてみることも検討してみましょう。
引っ越しをする際には、敷金や礼金などの初期費用がかかりますが、家賃自体が下がれば、長い目で見ると大きく節約できる可能性があります。
またスマホなどの通信費や保険は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。 通信費の場合は自分の使い方に合ったプランを選ばないと、無駄な費用をかけてしまっている可能性があります。
最近では格安プランも登場しているので、キャリアを変えずにプランを変更するだけでも通信費を抑えられる可能性があります。
保険についても、加入して何年もたっているなら内容を見直してみましょう。
また複数の保険に加入している場合は、補償内容が被っていないかも確認してみてください。
事故にあったり、病気になったりしたときに、たとえ2つの保険の補償対象であっても、かならずしも両方から保険金が出るとは限りません。そうなると、重複している分の保険料を無駄に支払っていることになります。
一人暮らしの生活費の相場を知って上手に節約しよう
一人暮らしの生活費の平均額は96,137円でしたが、ご自身の生活費と比べていかがでしたでしょうか。
一人暮らしの生活費を節約するためには、食費や光熱費、電気代などを見直して節約に取り組んでみてください。
電力会社の切り替えも、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。