二酸化炭素を減らすには?個人や家庭で簡単にできる取り組みを紹介

ライフスタイル
2022年3月31日

地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO₂)。国家や企業などはもちろん、個人レベルでもCO₂削減に向けた取り組みが求められています。今回は、家庭などで実践できるCO₂削減の具体的な行動をご紹介します。

目次

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世界、そして日本では、どれくらいのCO₂が排出されているのでしょうか。

世界の排出量

2018年の世界のCO₂排出量は合計で約335億トンでした。

この多くは、石油、石炭など化石燃料の燃焼によるものです。

したがって、工業化の進んだ先進国は排出量が多くなる傾向にあります。

排出量が最も多いのは、約95億トンを排出した中国です。近年の急速な経済発展を反映した格好です。

次に多いのは、約49億トンを排出したアメリカ合衆国ですが、一人当たりの排出量では約15.1トンとなり、主要国の中では最も多くなります。

日本の排出量

2018年度の日本のCO₂排出量は約11億3,800万トン、一人当たりの排出量は約9トンです。

ピークの2013年度と比べると全体で13.6%減少しており、その後も減少傾向は続いています。 それでも、世界的にみると排出量は多く、世界の総排出量の3.2%を占めています。

排出部門別でみると、工場などの産業部門が最も多く、全体の35%を占めます。

家庭部門は15%で産業部門に比べると少ないですが、一定の割合を占めています。

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CO₂は、代表的な温室効果ガスであり、増えると地球温暖化が加速します。

世界の気候変動に関する学術機関「国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第5次報告書では、このまま地球温暖化が進むと、今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8度上昇すると予測しています。

温暖化の進行により、以下に挙げるような弊害がすでに現れています。対策をしないと、さらに深刻化すると危惧されています。

海面上昇

世界平均海面水位は、この100年間ですでに17センチ上昇しています。近年になるほど上昇の傾向が加速しています。

今後、IPCCの予測通り温暖化が進めば、北極圏に位置するグリーンランドや南極大陸の氷河が溶けることで、今世紀末には海面が最大で82センチ上昇すると言われています。

海面の上昇により、高潮の危険性が高まり、淡水に塩水が混じるなどの被害が起こります。

特に南太平洋にあるツバルやキリバスなどのサンゴ礁の島国は、国土の消失が危ぶまれています。

生態系の変化

気温の変化により、動物、植物の生態系が変化します。

特に農作物や魚介類に対する影響は、人間の生活に直接波及してきます。

日本では、すでに夏の高温により、コメが白く濁ったり、亀裂が生じたりといった品質悪化が発生しています。

果物では、温州ミカンの皮が色あせるなどの被害が出ています。

今後さらに温暖化が進むと、病害虫の増加などにより穀物生産が減少することも懸念されているのです。

そうなると、世界規模での深刻な食糧難を招く恐れがあります。

また、沖縄など亜熱帯・熱帯の海では、サンゴが色あせて白く見える「白化」という現象が起きています。これは海洋汚染のほか、海水温の上昇が原因と考えられています。

異常気象

近年、地球温暖化の影響と思われるゲリラ豪雨が増加しています。

日本では、20世紀初頭と比べ、過去30年で日降水量200mm以上の大雨となる日数が1.5倍に増えているのです。

さらに、台風、ハリケーン、サイクロンなどの熱帯性低気圧が強大化し、世界各地で甚大な被害を与えるようになる可能性があります。

また、異常気象や気候変動により降水パターンが変わると、内陸部など地域によっては乾燥化、砂漠化が進む可能性があります。

熱中症、伝染病の増加

夏の熱中症が増えています。日本全国が猛暑に見舞われた2007年は、熱中症で救急搬送された人の数が、多くの都市で過去最高を記録しました。

また、温暖化が進むことで、ネッタイシマカなどの感染症を媒介する虫の生息域が広がります。

そうなると、マラリア、デング熱などの深刻な感染症に見舞われる地域が拡大してしまう恐れがあるのです。

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地球温暖化の影響が深刻さを増す中、CO₂を減らすために個人や家庭でできることはたくさんあります。

例えば下記のような取り組みです。

  • 待機電力を減らす
  • エアコンの設定温度を見直す
  • LEDを使う
  • 環境に優しい電気を使う
  • 公共交通機関を使う
  • エコバッグを利用する
  • 簡易包装の商品を積極的に買う
  • シャワーの利用時間を減らす

待機電力を減らす

家電製品は、使っていなくてもコンセントに接続していればわずかながら電気を消費します。

その電力を「待機電力」と言います。

家電製品を長時間使わないときは、コンセントからプラグを抜いておくことで無駄な待機電力をカットすることが可能です。

頻繁に抜き差しするのが面倒な人には、節電タップがおすすめです。節電タップにはコンセント口一つひとつにスイッチがついており、プラグを抜き差ししなくても、簡単に電源のオンオフを切り替えることができます。

待機電力については、こちらの「待機電力の電気代はどれくらい?待機電力が多い家電製品や節約方法も紹介」で詳しく解説しています。

エアコンの設定温度を見直す

目安として、冷房は28度、暖房は20度に温度設定することがおすすめです。

冷暖房の温度設定を2度変えるだけで、1日当たり約90グラムのCO₂をカットすることができると言われています。

冬場はカーテンをこまめに開け閉めして太陽光を室内に入れることで、室内の温度をある程度保つこともできます。

クールビズ、ウォームビズを自宅で取り入れるのも効果的です。

ただし夏場の場合、高齢者や子どもなど、熱中症のリスクが高い人がいる場合は、ためらわずにエアコンを使うことも重要です。

LEDを使う

照明器具は、エネルギー消費量の少ないLEDを選ぶようにしましょう。

もちろん、使わない部屋の電気をこまめに消すことも大切です。

家族みんなで同じ部屋で過ごし、冷暖房や照明の使用を減らすことも立派な省エネです。

LEDについては、こちらの「LED照明の電気代は安い!他の照明との違いやメリット・デメリット、選び方まで詳しく解説」で詳しく解説しています。

環境に優しい電気を使う

太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーは、発電時にCO₂などの温室効果ガスを排出しない(または増やさない)のが特徴です。

そのため再生可能エネルギーを取り入れることでCO₂の排出削減につながります。

住宅用太陽光発電パネルを設置すれば、環境に優しい電気を自宅で使うことができます。

また、電気自動車も排ガスを排出しないクリーンな乗り物です。クリーンエネルギーで発電した電力を充電すれば「ゼロカーボンドライブ」を実現することができます。

公共交通機関を使う

通勤や買い物で車の使用を控え、鉄道やバスなどの公共交通機関を利用することも効果的です。

電車やバスなどの公共交通機関は、一度にたくさんの人を乗せることができるので、一人ひとりが自家用車で移動することと比べると、一人当たりの温室効果ガスの排出量が小さくなります。

もし往復8キロの車の運転を週2日控えると、年間約184キログラムのCO₂削減につながると言われています。

また、車を利用する場合でも、アイドリングストップを実践するなど、エコな運転を心掛けましょう。

1日5分アイドリングストップを行うだけで、CO₂を年間約39キログラム減らすことができるという試算も出ています。

エコバッグを利用する

2020年7月から全国一律でレジ袋が有料化されました。

レジ袋はプラスチックでできていることから、買い物の際にエコバッグを使うことで、CO₂削減に貢献することができます。

ただし、エコバッグを作る際もCO₂が排出されるため、1度や2度使う程度ではCO₂削減につながりません。

少なくとも綿製で50回以上、厚手のプラスチック製で10回以上使うようにしましょう。

簡易包装の商品を積極的に買う

ごみの焼却や処理は、多くのCO₂排出を伴います。

スーパーで肉や魚介類、野菜などを買う際は、省包装のものを選ぶようにしましょう。

シャワーの利用時間を減らす

シャワーの時間を1分短くすることで、1日当たり70グラムのCO₂削減が期待できます。

湯を出しっぱなしにせず、こまめに止めることが大切です。

また、風呂の残り湯を洗濯や庭の水やりに使いましょう。

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エコな電気を選ぶことも、CO₂を減らすための重要な取り組みの一つです。

新電力『エバーグリーン』では、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしています。エバーグリーンに切り替えることで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

エバーグリーンは下記のような電力会社です。

  • 東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員
  • 電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力
  • 沖縄と一部離島を除く、日本全国に電気を供給

エバーグリーンの申し込みはWebから5分程度で完了します。

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みである「パリ協定」では、以下のような世界共通の長期目標を掲げています。

  • 世界の平均気温の上昇を、産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
  • そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる

この実現に向けて、世界の多くの国や地域が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目標に掲げています。

これらの目標達成は、決して簡単なものではありません。

それだけに、いかに一人ひとりが当事者意識を持ってCO₂削減に取り組めるかが達成の鍵となります。

パリ協定は、開発途上国を含む全ての参加国に、CO₂排出削減の努力を求めています。

私たちも、地球に住む一員としての自覚を持ち、CO₂削減を実践していきましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典: JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター|データで見る温室効果ガス排出量(世界))
(出典:JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター|データで見る温室効果ガス排出量(日本))
(出典:JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター|地球温暖化の影響予測(世界) )
(出典:環境省|温暖化から日本を守る適用への挑戦)
(出典:三菱商事|サンゴ礁の危機)
(出典:幕別町|CO2削減のため、日常生活でできること)
(出典:本宮市|家庭でできる取り組み10項目(二酸化炭素の排出量削減))
(出典:資源エネルギー庁|今さら聞けない「パリ協定」 ~何が決まったのか?私たちは何をすべきか?~)

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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