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一人暮らしの固定費の内訳
生活費は固定費と変動費に分けることができます。
変動費は、日用品代や娯楽費など、その月によって金額が変わったり、発生しなかったりする費用です。
一方、固定費は、家賃や通信費など、毎月発生する費用です。また、金額に変動はあるものの、水道光熱費や食費なども毎月かかるので、固定費と言えるでしょう。
一人暮らしの固定費の平均金額
一人暮らしの場合、固定費は平均でどのくらいかかるものなのでしょうか。
総務省統計局の家計調査では、各支出の平均金額を公表しています。
ここでは家計調査のデータをもとに、一人暮らしの固定費の平均金額を見ていきましょう。
一人暮らし全体
家計調査の結果によると、2021年における一人暮らし全体の固定費の平均金額は、以下の通りです。
項目 | 平均 |
---|---|
住居費 | 22,117円 |
通信費 | 7,125円 |
交通費 | 17,486円 |
水道光熱費 | 11,358円 |
食費 | 38,410円 |
合計 | 96,496円 |
(出典:e-Stat|家計調査 家計収支編 単身世帯 表番号001)
※ 住居費が低い理由は、持ち家世帯も含む平均値のため
※ 交通費は自動車等関係費、自動車等購入費、自転車購入費、自動車等維持の合計
年齢別
上記の表は一人暮らし全体の平均金額のため、さまざまな年代の方が含まれています。
自分と同じくらいの年齢の平均金額を知りたいという人もいると思いますので、年齢別のデータも見てみましょう。
項目 | 34歳以下 | 35~59歳 | 60歳以上 |
---|---|---|---|
住居費 | 35,956円 | 27,841円 | 13,867円 |
通信費 | 6,929円 | 8,568円 | 6,455円 |
交通費 | 18,243円 | 22,554円 | 14,580円 |
水道光熱費 | 7,564円 | 11,471円 | 12,747円 |
食費 | 35,418円 | 42,108円 | 37,629円 |
合計 | 104,110円 | 112,432円 | 85,278円 |
ぜひご自身の年齢と上記の結果を照らし合わせてみてください。
一人暮らしにかかる固定費を節約するコツ
実際にかかっている固定費が平均金額を超えている場合、節約できる可能性が大いにあるでしょう。固定費を抑えることができれば、家計に余裕が生まれるはずです。
ここでは、家賃、光熱費、通信費、食費の4つの固定費について、節約のコツをご紹介します。
家賃を抑える
家賃は、手取り収入の3分の1以下が望ましいと言われています。3分の1を超えると、その他の固定費や変動費に充てるお金が減り、家計を圧迫してしまうので注意が必要です。
まずは、自身の手取り収入の3分の1を目安に、無理のない家賃の物件を探しましょう。
入居する際は、家賃だけではなく、敷金や礼金、前家賃などの初期費用もかかります。敷金・礼金なしの物件、一定期間家賃がかからないフリーレント物件などを選ぶと、より費用を抑えることが可能です。
光熱費を削減する
光熱費を削減するためには、電気やガスの使い方を見直しましょう。
電気代は、電化製品を賢く使うことで抑えられます。エアコンの温度を適切に設定したり、照明をこまめに消したりするのがポイントです。
電化製品の中には、使っていなくてもコンセントにプラグが挿さっているだけで待機電力が発生するものがあります。使っていない時間は電化製品のプラグをコンセントから抜く癖をつけましょう。
ガスは、お風呂でお湯を沸かしたり、ガスコンロを使って調理したりすると消費されます。
お風呂では、お湯の設定温度を下げる、湯船の水位を下げる、シャワーをこまめに止めるなど、お湯の使い方を見直すと、ガス代を節約可能です。
キッチンでは、ガスコンロの火力を落としたり、調理時間を短くしたりすると、節約につながります。また、お湯で食器を洗う場合もガスを使うため、可能な限り水を使うことでガス代の削減が期待できます。
通信費を見直す
通信費とは、携帯電話の料金やインターネットの使用料などのことです。
携帯料金は、大手のキャリアから格安SIMに乗り換えることで削減できます。また、最近は大手キャリアからも格安プランが登場していますので、プランを変えるだけでも通信費を下げることができる可能性があります。
インターネット料金についても、契約するプロバイダやプランなどを比較することで、より安い料金でインターネットを利用可能です。
ただし、携帯電話やインターネットは、安いプランほど通信速度や通信容量の制限が厳しくなる傾向があります。料金だけでプランを決めると不便になる可能性があるので、機能や使い勝手も考慮して見直しを進めましょう。
食費を節約する
食費を節約するためには、なるべく自炊するのがおすすめです。外食メインの食事よりも費用を抑えやすく、コストパフォーマンスの高い食材を使えば、さらに食費を節約できます。
スーパーの特売を活用したり、週1回食材をまとめ買いしたりするのも、食費の節約に効果的です。
ただ、特売やタイムセールで安く売られているからと、不必要に買いすぎてしまうと、逆に費用がかさむ結果になりかねません。家に何が残っているのか、何を買うべきなのかを把握したうえで、無駄のない買い物を心掛けましょう。
一人暮らしの固定費を賢く節約しよう
一人暮らしの生活費を節約するときは、固定費に注目しましょう。
毎月発生する家賃や光熱費、通信費などを安く抑えることができれば、家計に余裕が出てきます。
固定費は、一人暮らしのライフスタイルによって異なります。
まずは自分の固定費の内訳を把握し、見直せる部分から節約を始めてみましょう。