飲食店の水道光熱費は平均いくら?削減方法もご紹介

ライフスタイル
2022年5月30日

「光熱費を下げて少しでも利益をアップさせたい」。飲食業者なら誰でも思うことです。今回は、飲食店の水道光熱費の相場や削減方法をご紹介します。

目次

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飲食店の水道光熱費は、実際にどれくらいかかっているのでしょうか。

ここでは、事業者規模ごとの平均年額と、売り上げに対する割合を見ていきましょう。

中小企業庁は2018年に行った「中小企業実態基本調査」で、宿泊業、飲食サービス業の水道光熱費の金額を調べています。

企業規模別の水道光熱費の年額は、下記の表の通りです。

従業員数 5人以下 6~20人 21~50人 51人以上
調査企業数 44,316 30,496 7,987 4,883
水道光熱費総額 73,701 102,771 81,457 210,346
1社平均額 1.66 3.37 10.20 43.08

(金額単位:百万円)
(出典:中小企業実態基本調査 平成30年確報(平成29年度決算実績) 確報 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp))

1社当たりの水道光熱費を算出すると、5人以下の小規模な企業では年間約166万円です。 これに対し、51人以上の規模では約4,300万円かかっています。

もっとも、この調査結果にはホテルなども含まれています。 私たちが想像する小さな飲食店の水道光熱費は、年間数百万円と考えるのが妥当でしょう。

売り上げに占める水道光熱費の割合は、どれくらいでしょうか。

株式会社シンクロ・フードが飲食店に対して行った調査によると、「3%以下」の回答が全体の26.2%で最多となっています。

【売り上げに対する水道光熱費の割合】

  • 3%以下:26.2%
  • 4%:16.4%
  • 5%:21.1%
  • 6%:8.0%
  • 7%:6.5%
  • 8%:7.6%

(出典:飲食店に対し、水道光熱費の削減に関する調査を実施。86.2%の飲食店が電気代の削減に「興味あり」と回答|株式会社シンクロ・フードのプレスリリース (prtimes.jp))

飲食店には、水道やガスを多く使うラーメン店や、料理の提供が少ないバーなどさまざまあり、水道光熱費は業態により差があります。

それでも調査結果を見る限り、水道光熱費は売り上げの3~7%程度で、5%以内に収まっていれば優秀だと言えるでしょう。

飲食店の経営においては、店舗面積当たりいくら売り上げているかが重視されます。

目安として、1坪~(約3.3平方メートル、畳で換算すると2畳分)当たりの売上額を示す「坪売上高」が月額20万円以上なら、優良店舗と考えられています。

坪売上高が月額20万円の優良店舗の場合、水道光熱費を売り上げの5%とすると、1坪当たりの水道光熱費は月額1万円が目安です。年額だと、1坪当たり12万円かかる計算になります。

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飲食店の水道光熱費、特に大きなウエートを占める電気代などの光熱費を節約するには、次のような方法があります。

設備の手入れや更新に加え、経理やプランの工夫で費用の圧縮を図るのが効果的です。

【設備の手入れ・更新】

  • 照明器具の取り替え
  • 空調設備のメンテナンス
  • 省エネ型空調の導入
  • 冷蔵庫や製氷機の使い方の見直し

【経理・プランの工夫】

  • 月ごとの予算額を設定する
  • 動力プランへの切り替え
  • おトクな電力会社へ切り替える

照明は、飲食店の印象やイメージを大きく左右します。

そして、法律や条例により、一定の明るさを確保することが定められています。

それだけに、電球形蛍光ランプやLEDランプを使い、電気代を低く抑えることが求められます。

たとえば、54ワットの白熱電球を12ワットの電球形蛍光ランプに交換した場合、年間約2,270円の電気代を節約することができます。(年間2,000時間使用、電力単価27円/kWhの場合)

さらに、9ワットのLEDランプに交換した場合だと、年間で2,430円の電気代をカットすることができます。

消費電力の中で大きな比重を占めるのが、空調設備の使用による消費です。

飲食店は熱源が多く、空調負荷が多くなりやすいため、空調にかかる電気代は膨らむ傾向にあります。

しかし空調設備のメンテナンスをするだけで、消費電力を抑え、電気代を節約することができます。

フィルターは定期的に清掃しましょう。さらに、年に1回程度は専門業者に依頼し、室内機内部や室外機のフィンの洗浄をしてもらうと良いでしょう。

また、焼き肉店、中華料理店など、油をたくさん使ったり煙を多く発生させたりする店舗では、洗浄頻度を上げる必要があります。

さらに、空調を省エネ型のものに交換することも、経費削減につながります。

消費電力が少なく抑えられている空調のほか、最近では人がいないときに自動で省エネ運転するエアコンなどもあります。

冷蔵庫は、食品の出し入れを素早く行うことで開閉時間を減らしましょう。

冷蔵庫の扉を1日100回開閉すると、50回の場合に比べ約15%も電力消費量が増加すると言われています。

また家庭と同様、詰め込みすぎにも注意が必要です。

製氷機も、ふたの開閉を少なくすることが大切です。

さらに、フィルターの清掃などもこまめに行いましょう。

電気代に限ったことではありませんが、商売や企業経営において、何にどれだけお金を使ったかを把握することは重要です。

先ほど紹介した株式会社シンクロ・フードの調査では、水道光熱費の節約に取り組む事業者がみられた一方で、6.2%が「売上に占める水道光熱費の割合を把握していない」と答えています。

光熱費の月額、年額の予算を設定し、実際に使った額を月ごとに、あるいは年ごとに照らし合わせることで、コスト削減意識が醸成されます。

予算をオーバーするということは、節約ができていない、または予算の設定が甘いことを意味します。

絶えずチェックをして、見直していきましょう。

電力会社を新電力に検討してみませんか?

多くの電力会社は、主に家庭用の電気料金プランである「従量電灯」以外に、小規模な店舗などの施設で使われる「動力プラン」を用意しています。

業務用のエアコンや冷蔵庫、フライヤーなど、多くのパワーが必要な機器を使う場所で適用されるプランです。

こちらの「動力プラン」の見直しを行うことで電気代を削減できる可能性があります。

電気の小売業への参入が全面自由化されたことにより、今や消費者が電力会社を選べる時代です。

飲食店にはエバーグリーンの動力プラン

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新電力『エバーグリーン』は、一般家庭向けの従量電灯だけでなく、動力プランも提供しています。

エバーグリーンは、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある、老舗の新電力会社です。

親会社のイーレックスは、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、エコな電気の供給に貢献し、信頼と実績を積んできました。

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

電気を賢く選んで営業利益アップを

売り上げに対する水道光熱費の割合を5%とした場合、年商1億円の飲食店における水道光熱費は、年間で約500万円です。

これを1割削減すると、50万円の年間利益確保につながります。

売り上げをアップさせるには時間がかかりますが、ムダなコストをカットする事はすぐにでもできます。

様々な見直しをして、飲食店の経営改善につなげていきましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典:中小企業実態基本調査 平成30年確報(平成29年度決算実績) 確報 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp))
(出典:飲食店に対し、水道光熱費の削減に関する調査を実施。86.2%の飲食店が電気代の削減に「興味あり」と回答|株式会社シンクロ・フードのプレスリリース (prtimes.jp))
(出典:業種別業界別トピックス「飲食店の費用構造と費用のコントロール」(2019年10月) | 一般社団法人 東京都中小企業診断士協会 中央支部 (rmc-chuo.jp))
(出典:照明 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト (meti.go.jp))
(出典:農林水産省|一般飲食店における省エネルギー実施要領)
(出典:ダイキンプロショップ|飲食店舗 業務用エアコン)

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