ロボット掃除機の電気代はどれくらい?
ロボット掃除機は充電時間が長いため、電気代が高くつくイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、実際はバッテリー駆動のため消費電力が非常に少なく、電気代は意外にも安いという特徴があります。具体的な数字で見ていきましょう。
ロボット掃除機の消費電力
ロボット掃除機の消費電力は、メーカーやモデルによって異なりますが、一般的に約20W~90W程度です。
【ロボット掃除機の消費電力比較表】
メーカー | 機種 | 充電時消費電力 |
---|---|---|
Panasonic | RULOシリーズ | 約17W~33W |
Narwal | Freo Z10 | 約45W |
Narwal | Freo X Ultra | 約65W |
DREAME | X50 RCEXE0105 | 約87W |
ロボット掃除機は、バッテリー駆動で長時間稼働するようにつくられた家電です。エネルギー効率の良いモーターや制御システムが採用されているため、消費電力を低く抑えられます。
また、ロボット掃除機は待機時にも電力を消費します。待機電力は約4W程度で、これも1日の電気代に影響します。
ロボット掃除機の1回の充電・使用にかかる電気代
実際にロボット掃除機の電気代を計算してみましょう。一般的に、電気代は以下の計算式で求められます。
電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
一般的なロボット掃除機の充電にかかる電力は約20W~90W(約0.02kW〜0.09kW)で、1回の充電時間はおよそ3時間です。1kWhあたりの電気料金単価を31円/kWhとして計算すると、電気代は次のようになります。
【充電にかかる電気代】
0.02(kW) × 3(h) × 31(円/kWh) = 約1.86円
0.09(kW) × 3(h) × 31(円/kWh)= 約8.37円
上記より、ロボット掃除機の充電1回あたり電気代は、約1.86円~8.37円です。
続いて、待機電力(約0.004kW)の電気代も計算してみましょう。
【待機電力の電気代】
0.004(kW) × 20(h)(1日のうち充電・稼働以外の時間) × 31(円/kWh) = 約2.48円
上記より、1日あたりの電気代は、充電と待機電力を合わせて約4.34円~10.85円。駄菓子1個程度の金額に収まる安さです。
1ヶ月・1年間の電気代の目安
ロボット掃除機の1日あたりの電気代をもとに、月間・年間の電気代を計算してみましょう。
- 1ヶ月:4.34円~10.85円 × 30日 = 130.2円~325.5円
- 1年間:4.34円~10.85円 × 365日 = 約1,584円~3,960円
ロボット掃除機を毎日使っても、年間の電気代は4,000円以下というのが実態です。「週3日だけ」など、掃除の頻度が少なければさらに電気代は抑えられます。
ロボット掃除機と一般的な掃除機の電気代比較

ロボット掃除機と一般的な掃除機では、消費電力に大きな差があります。この差が電気代にどのように影響するのか、詳しく比較してみましょう。
消費電力の差は10倍〜60倍
一般的なキャニスタータイプの掃除機の消費電力は、約700W~1,200Wが主流で、ロボット掃除機(20W~90W程度)と比べると約10倍~60倍の差があります。
エアコン(6畳タイプ)の暖房時の消費電力が約170W~1,250Wであることを考えると、一般的な掃除機はエアコンに匹敵するほど電力を消費する家電製品と言えます。
掃除1回あたりの電気代の差
ロボット掃除機と一般的な掃除機の電気代を比較する際は、そもそも実際の使用時間に違いがあることを考慮する必要があります。
一般的な掃除機は短時間・高出力で使用することが多いのに対し、ロボット掃除機は長時間・低出力で稼働するのが特徴です。
この点を踏まえて、掃除1回あたりの電気代をそれぞれ計算してみましょう。
- 一般的な掃除機:消費電力約700~1,200W(0.7kW〜1.2kW)、1日15分(0.25時間)使用の場合
0.7(kW) × 0.25(h)× 31(円/kW) = 約5.43円
1.2(kW) × 0.25(h)× 31(円/kW) = 約9.3円
掃除1回あたりの電気代:約5.43円〜9.3円
- ロボット掃除機:充電消費電力約20~90W、1回3時間充電する場合(待機電力も含む)
掃除1回あたりの電気代:約4.34円~10.85円(前述の計算通り)
1回の掃除で比較すると、一般的な掃除機とロボット掃除機の電気代はほぼ同等か、場合によってはロボット掃除機の方が高くなることもあります。
ただし、家の広さなどによって、一般的な掃除機の使用時間がこれよりも長くなると、ロボット掃除機の方が電気代が安くなる可能性もあるでしょう。
ロボット掃除機の総合的なランニングコスト
電気代だけでなく、メンテナンスに必要な消耗品や、バッテリー交換などを含めた総合的なランニングコストも見てみましょう。
ロボット掃除機は電気代が安い一方で、定期的にメンテナンスをする必要があります。ロボット掃除機の主な消耗品と交換頻度は以下の通りです。
- バッテリー:約2年程度に1度の交換が必要。費用は2,000円~13,000円程度
- フィルター:3~6ヶ月に1度の交換が推奨されており、費用は1セットあたり3,000円~5,000円程度
- ブラシ:半年~1年に1度の交換が推奨され、費用は1セットあたり2,000円程度
一方、一般的な掃除機の場合、紙パック式のものであれば1~2ヶ月に1回程度の頻度で紙パックの交換が必要です。費用はメーカーによって大きく異なり、数枚入って200円~4,000円程度が相場です。
ロボット掃除機と一般的な掃除機のランニングコストを比較すると、次のようになります。
【年間のランニングコスト比較】
項目 | ロボット掃除機 | 一般的な掃除機(紙パック式) |
---|---|---|
電気代 | 約1,584円~3,960円 | 約1,982円~3,395円 |
消耗品費(年換算)※ | 約16,000円〜24,000円 | 480円〜9,600円 |
バッテリー(年換算) | 約1,000円〜6,500円 | – |
合計(概算) | 約18,584円~34,460円 | 約2,462円~12,995円 |
※消耗品費算出の前提条件は下記の通り
- フィルターは3ヶ月に1度の交換を想定(12,000円〜20,000円/年)
- ブラシは半年に1度の交換を想定(4,000円/年)
- 紙パックは月に1度の交換、1パック5枚入りを想定(480円〜9,600円/年)
消耗品を含めると、一般的な掃除機の方がランニングコスト全体では安くなる可能性があります。
しかし、ロボット掃除機には「掃除の手間を省ける」という大きなメリットがあることも事実です。購入を検討する際には、こうしたコスト以外の側面にも目を向けてみましょう。
ロボット掃除機を利用するメリットは?

ロボット掃除機は初期費用やランニングコストがかかる一方で、時間を節約できる点が大きな魅力です。
1日15分の掃除時間を節約できるとして、1年間で約91時間(約3.8日)を他のことに使えるようになります。
また、忙しくてこまめに掃除機をかけられない場合でも、ロボット掃除機が定期的に掃除をしてくれることで、快適な室内環境を保ちやすくなります。
ハウスダストが溜まるのを防いでアレルギー症状の軽減につながるなど、健康面でのメリットも考慮すると、ロボット掃除機の魅力度はさらに高まるでしょう。
ロボット掃除機の電気代を抑えるには
ロボット掃除機はもともと消費電力が少ない家電ですが、効率的に使うことでさらに電気代を抑えられます。
例えば、毎日ではなく週2~3回程度の使用に抑えることで、電気代を削減できます。ロボット掃除機が効率よく室内を掃除できるよう、なるべく床に物を置かないよう心がけるのも大切です。
また、ダストボックスのごみをこまめに捨てたり、フィルターを定期的に清掃したりして吸引力を維持することで、無駄な電力の消費を防げます。
エバーグリーンのエコな電気で、もっと環境に優しく

ロボット掃除機の省エネ性能を最大限に活かすなら、使用する電気自体も環境に優しいものを選んでみませんか?
『エバーグリーン』では、再生可能エネルギー100%で発電されたCO₂フリーの電気をすべてのプランで提供しています。
ここでは、エバーグリーンの特徴・メリットをわかりやすくご紹介します。
CO₂排出量が実質ゼロのエコな電気
近年注目されている地球温暖化は、温室効果ガスであるCO₂が原因となって引き起こされます。CO₂は火力発電所や自動車からだけでなく、実は家庭からも排出されています。
そして、家庭のCO₂排出量の約半分は電気に由来するもの。
エバーグリーンのエコな電気に切り替えることで、家庭の電気使用で発生するCO₂排出量が実質ゼロになるため、普段通りの生活をしながら手軽に温暖化対策に貢献できます。
ロボット掃除機はもともと環境に優しい省エネ家電ですが、電気の「質」を変えることで、さらに環境に配慮できます。
エコにおトク・安心をプラスしたプラン
エバーグリーンでは通常プランの他、エコな電気に安心・おトクを組み合わせたプランもご用意しています。
- ライフスタイルプラン:
一定の電力使用量まで定額料金となる「固定料金」プラン。毎月の電気代変動を気にせず、日々の節電から解放されたい方にぴったりです。 - あるく・おトク・でんき:
歩数に連動して電気料金が割引されるプラン。健康づくりをしながら同時に環境保護にも貢献できます。 - 保険でんき:
電気と個人賠償責任保険がセットになったプラン。自転車保険の代わりにもなるため、不測の事態に備えられます。
自分のライフスタイルに合ったプランを選んで、環境に優しい生活を実践しましょう。
省エネを実践して環境に優しい生活を
近年省エネ化が進むロボット掃除機。消耗品などのランニングコストはかかるものの、消費電力が少ない分、電気代は抑えやすいのがメリットです。
掃除前の片付けや定期的なメンテナンス、使用頻度の見直しなどを行うことで、さらに電気代を削減して効率よく使用できます。
ロボット掃除機の省エネ効果を最大限に活かすなら、ぜひエバーグリーンのエコな電気への切り替えをご検討ください。
私たち一人ひとりの小さな選択が、未来の地球を守ることにつながります。
- 出典:
- Panasonic|ロボット掃除機 ルーロの充電にかかる電気代は
- Narwal|【新発売】Narwal Freo Z10 ロボット掃除機
- Narwal|Narwal Freo X Ultra ロボット掃除機
- Manuals.Plus|DREAME X50 Series Robot Vacuum and Mop User Manual
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会|よくある質問 Q&A
- Panasonic|掃除機・クリーナー 比較表
- Midea|S8+ Robotic Vacuum Cleaner
- Midea|I5C Robot Vacuum Cleaner
- HITACHI|仕様:ルームエアコン Wシリーズ
- 国立研究開発法人国立環境研究所|日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2022年度)確報値