一次エネルギーとは?二次エネルギーと最終エネルギー消費との違いも解説

ライフスタイル
2022年10月27日

私たちの暮らしを支えるエネルギーには、一次エネルギー、二次エネルギーといった種類があります。「聞いたことはあるけれど、実際に詳しく説明はできない」という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、エネルギーの種類について分かりやすく解説します。

目次

そもそも「エネルギー」とは?

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私たちが日々の暮らしで使う「エネルギー」とは、仕事をするための能力のことです。

ここでいう「仕事」とは、モノを動かしたり、光や熱、音を出すことを指します。これらの仕事をこなすために必要なのがエネルギーです。

たとえば、照明や冷蔵庫などには電気エネルギー、ガスコンロは燃焼による熱エネルギー、車や電車はガソリンや電気を使ったエネルギーで動いています。

このように、私たちの暮らしにはエネルギーが密接に関わっているのです。便利な生活はエネルギーによって成り立っているといっても過言ではありません。

エネルギーの種類とは?それぞれの違いって?

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日頃から当たり前のように使っているエネルギーには、いくつかの種類があることをご存知でしょうか。

ここでは、一次エネルギー、二次エネルギー、そして最終エネルギー消費の特徴を見ていきましょう。

電気やガスのもとになる「一次エネルギー」

一次エネルギーとは、自然界で採れるエネルギーのもとのことです。

エネルギーが「仕事をする能力」であるのに対し、一次エネルギーは「エネルギーの資源となるもの」を指します。

一次エネルギーには、石油・石炭・天然ガス・太陽光・風力・水力・地熱といった種類があります。ちなみに原子力も仲間のひとつです。

これらの資源は、石油・石炭・天然ガスの「化石エネルギー」と、太陽光・風力・水力・地熱・原子力の「非化石エネルギー」の2つに分けられることもあります。

この一次エネルギーは、そのままではエネルギーとして使うことはできません。私たちの暮らしで便利に使うには、二次エネルギーに加工する必要があります。

使いやすいよう加工された「二次エネルギー」

二次エネルギーとは、一次エネルギーを使いやすく変換・加工したものを指します。

具体的には、石油や石炭を燃やす火力発電で電気を作ったり、天然ガスを加工して都市ガスやLPガス(液化石油ガス)にしたりと、さまざまな工程を経て二次エネルギーに加工されています。

なぜこのような加工をする必要があるのかというと、便利な暮らしを叶えるためです。

かつて人々は、風力を使って船を動かしたり、薪を燃やしてお風呂を沸かしたりしていました。

しかし今では、一次エネルギーを二次エネルギーに加工することで、ガソリンや電気、ガスを作ることができます。

ガソリンを使えば船はより速く動けるようになり、電気やガスを使うことで私たちは簡単に温かいお風呂に入ることができるのです。

暮らしの中で使われる「最終エネルギー消費」

最終エネルギー消費とは、工場やオフィス、公共交通機関、そして一般家庭などで、実際に消費されたエネルギーのことを指します。

なお、発電所やガス製造所、石油精製工場などの加工時に使われるエネルギー消費は含まれません。

一次・二次エネルギーが「エネルギーそのもの」を指すのに対し、最終エネルギー消費は「使われたエネルギー」のことを指します。

最終エネルギー消費のデータは、日本のエネルギー需要の把握など、さまざまな分野で活用されています。

経済産業省が発表した2020年度の最終エネルギー消費は、2019年度と比べて6.7%減っていました。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大による在宅時間の増加の影響などにより、家庭部門の最終エネルギー消費は増加しています。

このように、最終エネルギー消費を知ることで、日本国民がどのようなエネルギーをどこで消費しているのかを確認することができるのです。

日本が抱えるエネルギー問題

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一次、二次と過程を経たうえで、私たちの暮らしのもとへ届けられるエネルギー。

日々の生活に欠かせない存在ですが、エネルギーは限りある資源です。このままエネルギーを消費し続ければ、いつか資源が尽きてしまうかもしれません。

ここでは、私たちが暮らす日本が抱えるエネルギー問題について考えてみましょう。

一次エネルギーの自給率が極めて低い

日本は石油や石炭、天然ガスなどの一次エネルギーの自給率が極めて低いのが現状です。

2019年度の日本のエネルギー自給率は12.1%です。ヨーロッパ諸国を中心に多くの先進国が加盟する国際機関「OECD(経済協力開発機構)」のなかで比較すると、36ヶ国中35位と低い水準でした。

この自給率の低さをカバーするために、日本はさまざまな国からエネルギー資源を輸入しています。

たとえば、原油は中東地域から、液化天然ガスや石炭はアジアをはじめとする海外から輸入しています。

このように、燃料を海外からの輸入に頼っている状況が続くと、さまざまなリスクが考えられます。

もし輸入先で戦争が起きたり、世界情勢の変化が起きたりすると、資源が輸入できなくなる恐れがあります。

安定供給が叶わず、価格の高騰にも繋がるでしょう。

環境破壊にも繋がる化石燃料への依存

日本ではエネルギー資源を輸入していると説明しましたが、その多くが化石燃料です。

2011年に起きた東日本大震災の影響で、各地の原子力発電所が停止しました。深刻な電力不足に陥り、首都圏では計画停電も実施されました。

この震災以降から、原子力発電の停止を補うように火力発電による供給比率が増加し、これにより日本国内における化石燃料の需要が高まりました。

日本の一次エネルギー供給構成を見ると、震災前に81.2%だった化石燃料への依存度は、2019年には84.8%まで増えています

このまま化石燃料への依存度が高い状態が続くと、地球温暖化の原因となるCO₂の排出量増加も進んでしまうでしょう。

地球の未来を守るためにも、化石エネルギーの依存度を下げて、CO₂増加を食い止める必要があります。

個人でもできるエネルギー問題への取り組み

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エネルギー問題への取り組みは、政府に任せるだけでは不十分です。個人でもできることはあるので、エネルギー問題解決へ向けて、一人ひとりがアクションを起こす必要があるでしょう。

とはいえ、なにから始めたらいいのか分からないという方も多いと思います。そんな方は、まずは「電気」を見直してみませんか?

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※ 300kWh/月×12か月×0.434kg-CO₂/kWh(令和3年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

なぜここまでCO₂排出量を減らせるのかというと、エバーグリーンではFIT(※)電気に環境価値を持つ非化石証書を利用し、実質的に再生可能エネルギー100%での調達を実現しているからです。

※ FIT:再生可能エネルギーの普及を図るため、電力会社に再生可能エネルギーで発電された電気を一定期間、固定価格で買い取ることを義務づけた制度です。

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環境に優しい選択をして未来のエネルギーを守ろう

一次エネルギーは、エネルギーのもとになる資源のことです。ただ、その資源は限りあるものであり、いつか尽きてしまうかもしれません。

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(出典:経済産業省|令和2年度(2020年度)エネルギー需給実績(確報)(令和4年4月15日公表))
(出典:資源エネルギー庁|安定供給 | 日本のエネルギー 2021年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」)
(出典:資源エネルギー庁|第2部 第1章 第3節 一次エネルギーの動向)

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