環境に優しい、エバーグリーンの「CO₂フリープラン」
『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力です。
エバーグリーンの「CO₂フリープラン」に加入すると、電気を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。
CO₂フリープランの詳細はこちらからご覧いただけます。
【目次】
EVは4種類
EVとは「Electric Vehicle」の略です。
EVというと、電気だけを使って走る車をイメージしがちですが、本来は、電気を動力源とするさまざまな種類の車を指す言葉です。
「クリーンエネルギー自動車」や「エコカー」と呼ばれることもあります。
EVには、次の4つの種類があります。
- BEV:バッテリー式電気自動車
- HEV(HV):ハイブリッド自動車
- PHEV(PHV):プラグインハイブリッド自動車
- FCEV(FCV):燃料電池自動車
ひとつずつ見ていきましょう。
BEV
BEVとは「Battery Electric Vehicle」の略で、バッテリー式電気自動車のことです。
ガソリンを一切使用せず、電気のみを使って走るのが特徴で、一般的にEVというと、このBEVを指す場合が多いです。
ガソリン車に搭載されているエンジンがない代わりに、バッテリーに充電した電力でモーターを駆動して走行します。
排気ガスをまったく排出しないため環境に優しく、自宅でも充電できるのがメリットです。
代表的な車種には、日産「リーフ」・トヨタ「bZ4X」・レクサス「RZ 450e」・アウディ「e-tron」などがあります。
HEV(HV)
HEVとは「Hybrid Electric Vehicle」の略で、ハイブリッド自動車を指します。HVと表記されることもあります。
ガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターの2つの動力を搭載しているのが特徴です。
BEVと違って、エンジンが発電した電力を使ってモーターを動かすため、外部からの充電は必要ありません。
代表的な車種には、日産「エクストレイル」やトヨタ「RAV4 X」などがあります。
HEVは、電気のみでも走行可能な「ストロングハイブリッド」と、モーターがエンジンの働きをサポートする「マイルドハイブリッド」の2種類に大別されます。
ストロングハイブリッド
BEVのようにモーターのみで走ることもできるタイプです。シリーズ方式とスプリット方式の2種類があります。
・シリーズ方式
エンジンはバッテリーの蓄電のみに使用し、モーターだけで走行輪を駆動させます。
・スプリット方式
走行状態によって、エンジンとモーターを使い分けます。発進時・低速時はモーターのみを使用し、高速時にはエンジンも稼働させます。高速時の燃費にも優れているのが特徴です。
マイルドハイブリッド
エンジンをメインの動力とし、モーターはエンジンのアシストをするタイプです。この駆動方式を、パラレル方式と言います。
大きなエネルギーを必要とする発進時や加速時にモーターが稼働することで、燃費効率をサポートします。
シリーズ方式と同様に、高速時の燃費にも優れているのが特徴です。
PHEV(PHV)
PHEVとは、「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」の略です。プラグインハイブリッド自動車のことで、PHVとも表記されます。
ガソリンと電気を動力源としているのはHEVと同じですが、大きく異なるのは、外部電源から充電できる点です。
HEVよりもバッテリー容量が大きく、モーターで長い距離を走行できるため、エンジンの使用頻度がHEVより少ないのも特徴です。
その分排出ガスを削減できるので、HEVよりもエコな走りを実現できます。
また、ガソリンスタンドと充電スタンドの両方を使えるため、充電スタンドの整備が不十分な山間部などを走る際にも安心です。
車種の例として、トヨタ「RAV4 PHV」・マツダ「CX-60」などが挙げられます。
FCEV(FCV)
FCEVとは「Fuel Cell Electric Vehicle」の略です。燃料電池自動車のことで、FCVとも呼ばれます。
水素と酸素を反応させて電気を作る「燃料電池」でモーターを動かし、走行中には発電時に生成された水だけを排出する、非常にクリーンで環境に優しいEVです。
しかし、車両価格が他のEVに比べて高額で、燃料の補給場所である水素ステーションもまだまだ少ないため、普及には時間がかかるでしょう。
トヨタ「MIRAI」やヒュンダイ「ネッソ」がFCEVの代表的な車種です。
EVのメリット
EVには次のような5つのメリットがあります。
- 地球環境に優しい
- ランニングコストが安く家計にも優しい
- 低騒音・低振動で乗り心地が快適
- 補助金や減税制度を利用できる
- バッテリーは災害時の非常用電源として活用できる
順番に見ていきましょう。
地球環境に優しい
EV最大のメリットは、走行時にCO₂を排出しない(または排出量を削減できる)ことです。
CO₂は地球温暖化の主な原因と考えられており、温暖化が進むと生態系に悪影響が出たり、自然災害の被害が激甚化したりする可能性があります。
また、ガソリン車の排気ガスには、CO₂以外にも、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素化合物(NOx)などが含まれます。
これらの物質は、CO₂と同じく地球環境に悪影響を与えるだけでなく、生物にとっても有害です。
ガソリン車からEVに転換することで、環境にも生き物にも優しいドライブを実現できます。
ランニングコストが安く家計にも優しい
EVの動力源である電気はガソリンに比べると安いので、ランニングコストを抑えられるのもメリットです。
たとえば、燃費20km/Lのガソリン車と、電費7.1km/kWhのEVを比較した場合、1km走行するのにかかるコストは、次のようになります。
車両 | 試算条件 | 1kmあたりのコスト |
---|---|---|
ガソリン車 | 燃費:20km/L ガソリン価格:163円/L |
約8.2円 |
EV | 電費:7.1km/kWh 電気代:31円/kWh |
約4.4円 |
※ガソリン価格は全国平均値(レギュラー)を採用
※電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金の目安単価を採用
EVなどの車両において「一定の電力で走れる距離」を示す値で、ガソリン車の「燃費」にあたる数値のこと。
各自動車メーカーが公表しているモデルごとの「一充電走行距離」を「バッテリー容量」で割ることで求められます。
・電費=一定の電力で走れる距離(km/kWh)
表を見ると、1km走行時のコストはガソリン車が約8.2円であるのに対し、EVは約4.4円とガソリン車の半分程度で済むことが分かります。
年間10,000km走行する場合は、1年間で約40,000円ほどランニングコストに差が出る計算です。
EVの車両価格はガソリン車よりも高い傾向にあるものの、長期的な視点で見れば、EVは家計にも優しい自動車であると言えます。
低騒音・低振動で乗り心地が快適
EVは、ガソリン車と比べると走行中の音が非常に静かです。
EVの動力であるモーターは、駆動させてもエンジンのような大きな音が発生しないため、静粛性に優れた走行を実現できます。
走行中の車内での会話も聞き取りやすく、深夜・早朝に住宅街などの静かな場所を走るときも、周りへの騒音を心配せずに済みます。
エンジンによる振動がないため、乗り心地が快適なのもポイントです。
加速もなめらかなので、高速道路での合流や車線変更もスムーズに行えます。
補助金や減税制度を利用できる
EVの車両価格は、ガソリン車よりも高い傾向にあります。
そのため、国や自治体では、EV購入者の負担額を減らす取り組みとして、補助金の交付や減税制度を設けています。
たとえば、経済産業省では、令和5年度予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」として、EVは上限85万円、小型・軽EVおよびPHEVは上限55万、FCVは上限255万円の補助金を設けています。
また、EV・FCV・PHEVは、エコカー減税により自動車重量税が免税されるほか、グリーン化特例によって自動車税・軽自動車税が約75%軽減されます(2023年6月時点)。
バッテリーは災害時の非常用電源として活用できる
EVに搭載されたバッテリーは、災害時に非常用電源としても活用できます。
2018年にJAFが行った検証によると、EV・PHEV・HEVのいずれの車両も、バッテリーに蓄えられた電気を使って、スマホの充電から消費電力の高いホットプレートまで使用できたことが報告されています。
EV・PHEVに関しては、5時間で約30回程度お湯を沸かすこともできたとのことです。
実際、2019年に台風15号が襲来した際は、停電が長引く被災地に自動車メーカー各社がEVを派遣し、携帯電話の充電やエアコン、冷蔵庫などへの給電を行い、被災生活の負担軽減に貢献した事例もあります。
EVのデメリット
EVの購入を検討する際は、下記のようなデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
- 充電に時間がかかる
- 充電スタンドはガソリンスタンドの6割程度
- 車両本体価格が高い
充電に時間がかかる
EVの充電方法には、普通充電と急速充電の2種類があります。
160km分のバッテリーを充電する場合、普通充電では約7時間~14時間、急速充電では約1時間程度かかります。
急速充電だと普通充電よりも短時間で終わりますが、ガソリンスタンドでの給油が数分で終わることを考えると、EVの充電時間はデメリットと言わざるを得ません。
効率的に充電するためには、昼間の在宅時や夜間の就寝中に自宅で充電したり、レジャーの際には運転の休憩時間を利用して急速充電したりするなど、充電方法をライフスタイルやシーンに合わせて工夫しましょう。
充電スタンドはガソリンスタンドの6割程度
2022年3月末時点で、充電スタンドの設置数は全国で約21,200ヶ所となっています。
国の助成もあり、充電スタンドは年々増えていますが、設置数はいまだガソリンスタンドの6割程度にとどまります。
FCEVの燃料補給設備である水素ステーションに関しては、首都圏・中京圏・関西圏・九州圏の4大都市圏、および4大都市圏を結ぶ幹線沿いを中心に整備が進められていますが、設置数は全国でわずか167ヶ所です(2023年5月時点)。
EVの普及には、充電スタンドや水素ステーションのさらなる増設が不可欠です。
車両本体価格が高い
EVの車両価格は、軽自動車なら200万円台、コンパクトカーなら400万円台、SUVタイプなら400万円~600万円台となっています。
ガソリン車であれば、軽自動車は100万円台、普通自動車の車両価格は200万円台~300万円台で購入できることを考えると、EVの車両価格は高額と言わざるを得ません。
国や各自治体の補助金・助成制度を活用すると、手が届きやすくなるケースもあるため、EVの購入を検討する際は補助金や助成金の情報もしっかりチェックしましょう。
2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、EVシフトが進んでいる
現在、世界各国で、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するための取り組みが進められています。
カーボンニュートラルの実現に向けて、世界規模でEVシフトへの転換が推進されていますが、ガソリン車からEVにシフトすることで、どれほどCO₂削減に貢献できるのでしょうか?
家庭からのCO₂排出量第2位は「ガソリン」
全国地球温暖化防止活動推進センターによると、2021年度の家庭からのCO₂排出量は次の通りです。
- 1位:電気(46.8%)
- 2位:ガソリン(23.0%)
- 3位:都市ガス(9.9%)
ガソリンは家庭からのCO₂排出量の第2位で、割合にして全体の約4分の1を占めています。
つまり、普段乗っている車をガソリン車からEV(特に、CO₂を一切排出しないBEVやFCEV)に変えるだけで、家庭からのCO₂排出量を20%以上も削減できることになります。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、EVシフトがその一翼を担うのは間違いないと言えるでしょう。
国内外で加速するEV導入への動き
ここで、海外および国内におけるEV導入の動きをご紹介します。
【海外】ヨーロッパでは特にEVシフトの動きが盛ん
EVシフトの動きが特に活発なのがヨーロッパです。
2021年7月、EUの欧州委員会は、ガソリン車の新車販売を2035年に事実上禁止する方針を示しました。
その後、2023年3月に「環境に負荷がかからない合成燃料で走るエンジン車は、2035年以降も販売を認める」と当初の方針を一部転換したものの、脱炭素化への姿勢は崩していません。
アメリカでも、2030年までに新車販売に占めるEVの割合を50%に引き上げる目標を掲げています。
また、これを受けて、米ゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、ステランティスは、アメリカ国内の年間EV販売について、2030年までに40%~50%を目指すとする共同声明を発表しました。
さらに、中国では、EV・PHEV・FCEVなどの新エネルギー車(NEV)の販売が、2035年までに全新車販売の50%に達する見通しが示されるなど、各国でEVへの転換が加速しています。
【国内】環境省が推奨する「ゼロカーボンドライブ」
日本では「2035年までに、新車販売の100%をEVなどの電動車に置き換える」ことを政府が2021年に宣言しました。
トヨタやホンダ、日産、マツダなどの国内自動車メーカー各社も、EVシフトに向けた方針を打ち出しています。
また、環境省では、EVの動力源に再生可能エネルギーを活用した「ゼロカーボン・ドライブ」を推進しています。
発電時にCO₂を排出しない再生可能エネルギー(太陽光や風力など)を使って得た電力を、排気ガスを出さないEVの動力源とすることで、走行時のCO₂排出量をゼロにする取り組みです。
再生可能エネルギー由来の電力の調達方法としては、自宅に太陽光発電設備を設置する方法などがありますが、コスト面であまり現実的でないケースも多いでしょう。
そのような場合は、家庭で使用している電気を再生可能エネルギー100%の電力プランに切り替えることで、ゼロカーボン・ドライブを手軽に実践できます。
車だけではなく、電気もCO₂フリーに
「ゼロカーボン・ドライブを気軽に実践してみたい」という方におすすめなのが、新電力『エバーグリーン』の「CO₂フリープラン」です。
家庭の電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになるのが特徴で、CO₂フリープランの電力をEVの動力源にすることで、簡単にゼロカーボン・ドライブを実現できます。
CO₂フリープランに切り替えることで削減できるCO₂排出量は、一般家庭で年間1,785kg-CO₂。
これは、杉の木約130本が1年間に吸収するCO₂量に相当します。
※300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出
※杉の木1本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)
CO₂フリープランへの切り替えは、Webから5分程度で簡単に行えます。
「せっかくEVを購入するなら、ゼロカーボン・ドライブも実践してみたい」という方は、ぜひエバーグリーンのCO₂フリープランを検討してみてください。
今後は車も電気も「地球に優しい」がトレンドに
昨今、大きな注目を集めている環境問題。
美しい地球を次の世代に残すために、国や自治体レベルの施策に加えて、一人ひとりが日々の暮らしの中で地球に優しい選択をすることが求められています。
ガソリン車からEVにシフトすることで、地球温暖化の主要因となるCO₂を大幅に削減することが可能です。
さらに、再生可能エネルギーを使って発電した電力と組み合わせることで、よりクリーンな運転を実現できます。
世界規模でEVシフトが加速する今、車も電気も「地球に優しい」をキーワードに選んでみませんか?
(出典)
- 新電元工業株式会社|EV4種類の違いと基礎知識【BEV・HEV・PHEV・FCEV】
- e燃費|ガソリン価格 都道府県平均
- 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会|よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
- グーネット中古車|電費(でんぴ)|グーネット自動車用語集
- 経済産業省|令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」
- 国土交通省|エコカー減税 (自動車重量税) の概要
- 国土交通省|自動車税のグリーン化特例の概要
- JAF|災害で停電!本当にクルマの電源で家電は使えるの?? 電気自動車・プラグインハイブリッド車など計4種のクルマで検証しました
- 経済産業省 資源エネルギー庁|災害時には電動車が命綱に!?xEVの非常用電源としての活用法
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- クリーンエネルギー自動車AtoZ|充電スポット/水素ステーション
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- 日本経済新聞|EU、35年にガソリン車販売禁止 50年排出ゼロへ包括案
- 朝日新聞デジタル|EU、エンジン車を2035年以降も一部容認 日本メーカー歓迎
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- REUTERS|中国NEV車販売、2035年までに全体の50%に=業界団体
- 日本経済新聞|首相「新車電動化、35年までに」 蓄電池開発など課題も
- SDGs ACTION!|トヨタ自動車、2030年に世界でEV350万台販売へ EVシフト、国内メーカーも対応急ぐ
- 日本経済新聞|スズキ、EVなど電動車開発に2兆円投資 30年度までに
- 環境省|Let’s ゼロドラ!!(ゼロカーボン・ドライブ)