【目次】
グラファイトヒーターとは?
グラファイトヒーターは、“グラファイト”という黒鉛の発熱体を利用した暖房器具です。大きくまとめると遠赤外線ヒーターに分類され、縦長でコンパクトな形状の商品が多いという特徴があります。
グラファイトヒーターの大きなメリットとして「速暖性」が挙げられます。一般的な暖房器具と比較して立ち上がりが早く、起動してから放熱までの時間が短いことが最大の魅力です。
また、暖房器具を使用すると空気の乾燥が気になるものですが、グラファイトヒーターは空気を燃焼する仕組みではないため乾燥しにくい特徴もあります。乾燥肌の方や赤ちゃん、お年寄りの方がいるご家庭では嬉しいポイントとなるでしょう。
一方、グラファイトヒーターは部屋全体を暖めるには不向きな暖房器具です。さらに、弱モードであっても身体の同じ部分を暖め続けることで低温やけどになる恐れがあります。使い方を工夫しながら、便利にグラファイトヒーターを利用しましょう。
グラファイトヒーターの電気代はどれくらい?
グラファイトヒーターは、家電製品のなかでは消費電力が比較的大きいといわれています。実際にどのくらいの電気代が想定されるのか、確認していきましょう。
暖房器具は強弱を設定できるものが一般的です。グラファイトヒーターも250~800W程度の消費電力で強弱を変えながら運転することができます。今回は「400W(弱)で4時間+800W(強)で4時間」使用した場合の電気代を算出します。
電気料金の算出には、電力量(kWh)を用いて求めることが一般的です。電力量(kWh)は、以下の計算式で求めることができます。
消費電力(W)×時間(h)÷1,000=電力量(kWh)
今回は、グラファイトヒーターを「400W(弱)で4時間+800W(強)で4時間」使用するケースですので、電力量は下記のようになります。
400(W)×4(時間)÷1,000=1.6(kWh)
800(W)×4(時間)÷1,000=3.2(kWh)
1.6(kWh)+3.2(kWh)=4.8(kWh)
また、電気料金は目安単価の1kWhあたり31円(税込)として計算を行います。電気料金は、以下の計算式で求められます。
電力量(kWh)×1kWh単価(円)=電気料金
これより、グラファイトヒーターを「400W(弱)で4時間+800W(強)で4時間」使用した場合の電気代は、4.8(kWh)×31(円)=148.8(円)となります。1か月あたりでは、およそ4,464円です。
それでは、ほかの暖房器具の電気代はいかがでしょう。エアコンの暖房による消費電力は600~800W、カーボンヒーターは350~1,200W、オイルヒーターは500~1,200Wが一般的です。グラファイトヒーターと同様に、これらの製品の電気代を算出してみます。
消費電力はそれぞれ上記の中間値とし、エアコンは700W、カーボンヒーターは775W、オイルヒーターは850Wで計算します。
それぞれの製品を8時間使用した場合、エアコンはおよそ173.6円、カーボンヒーターはおよそ192.2円、オイルヒーターはおよそ210.8円の電気代がかかります。比較するとグラファイトヒーターの電気代が特別高いわけではないことがわかるでしょう。
ただし、エアコンは部屋全体を暖めることができるので、局所的に暖めるグラファイトヒーターと比べると、グラファイトヒーターの方が割高と言えるかもしれません。
グラファイトヒーターの電気代を節約する方法は?
起動後すぐに暖かくなるグラファイトヒーターですが、経済的に使用するためにはエアコンなど部屋全体を暖める暖房器具と併用する必要があります。
エアコンと併用すれば、局所的にしか暖まらないグラファイトヒーターのデメリットと、暖まるまでに時間を要するエアコンのデメリットを補い合うことが可能です。エアコンで室内が暖まったら、グラファイトヒーターの電源を切ることで節電効果が期待できるでしょう。
また、グラファイトヒーターには対応畳数が想定されている製品や、タイマー付きのもの、首振り運転ができるものなど幅広い商品が販売されています。使用する部屋の大きさやニーズに応じて商品を選ぶことも大切です。
電気代を節約したいなら電力会社の切り替えがおすすめ!
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それぞれの電力会社では、創意工夫を凝らした電気プランを展開しています。ご家庭の基本料金や従量料金などと比較して、よりメリットを感じられれば電力会社の切り替えがおすすめです。
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特徴を理解して、グラファイトヒーターを賢く利用しよう
今回は、グラファイトヒーターの特徴やかかる電気代、電気代を節約する方法についてご紹介してきました。
速暖性のあるグラファイトヒーターは、冷えた身体をすぐに暖められるおすすめの暖房器具と言えます。一方、局所的に暖めることを得意としているので、室内全体を暖めるには不向きです。エアコンなど室内を暖める暖房器具と併用しながら、賢くグラファイトヒーターを利用しましょう。
グラファイトヒーターは使い方を工夫することで、電気代を安く抑えられるかもしれません。しかし、暖房器具は消費電力が大きく、電気代が高くなってしまう恐れもあります。電気代をおトクにするなら、電力会社の切り替えがおすすめです。
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