車の排気ガスについて解説!影響や対策も

ライフスタイル
2024年7月31日

移動手段のひとつとして欠かせない自動車ですが、自動車から排出される排気ガスが及ぼす影響について考えたことはありませんか?この記事では、自動車の排気ガスの成分や、人体や環境に及ぼす影響、私たちができる排気ガス軽減のアクションについて解説します。

目次

自動車の排気ガスに含まれる成分は、地球環境や人体へ悪影響を与えると問題視されています。

では、自動車の排気ガスには、いったいどんな成分が含まれているのでしょうか。ここでは、自動車の排気ガスに含まれる主な成分についてご紹介します。

・窒素酸化物(NOx)
一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)を総称して、窒素酸化物(NOx)と呼びます。窒素酸化物(NOx)は、物が燃える際には必ず発生する成分です。

・二酸化炭素(CO₂)
石油や石炭などを燃焼すると発生する成分です。地球温暖化を引き起こす要因である温室効果ガスのひとつであり、地球環境への悪影響が懸念されています。

・炭化水素(HC)
エンジン排出ガス成分のうち、有機系の化合物(HとCの化合物)の総称です。

・一酸化炭素(CO)
炭素が燃焼する際に、酸素が不十分な環境で不完全燃焼を起こすと発生します。人が吸い込むと、血液の酸素運搬能力が低下し、酸素不足に陥るなど重大な健康被害が起こるとされています。

・二酸化硫黄(SO2)
軽油内の硫黄がエンジンで燃焼すると、ほとんどが二酸化硫黄(SO2)になり、大気中に放出されます。放出されると硫酸雨の原因物質になります。

・サルフェート(SO4:硫酸塩)
ディーゼル車の排ガス処理装置として触媒を搭載すると、サルフェートに変化します。

・ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは揮発性有機化合物(VOC)として分類されます。VOCは、環境中に放出されたときに、その大部分が大気中に気体として移動する有機化合物です。

・ダイオキシン
ディーゼル車の燃料には1ppm弱の塩素(CI)が含まれています。この燃料を高温で燃焼させるとダイオキシン、ジベンゾフラン、コプラナーPCBが発生します。

・浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter、SPM)
主な発生源はディーゼル車の排出ガスに含まれる黒煙などです。大気中に浮遊する粒子状の物質(浮遊粉じん、エアロゾルなど)のうち、粒径が10μm以下のものを指し、微小なため大気中に長時間滞留するのが特徴です。

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ご紹介したとおり、自動車の排気ガスには、さまざまな有害物質が含まれています。

この排気ガスに含まれる成分は、地球環境や私たちの人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

ここでは、自動車の排気ガスがもたらす環境や人体への影響の一部をご紹介します。

環境への影響

まずは、自動車から排出される二酸化炭素(CO₂)の増加による、地球温暖化への影響です。

地球温暖化の一因とされている温室効果ガスは、さまざまなものがあります。

なかでも、日本が排出する温室効果ガスの9割は二酸化炭素(CO₂)であり、そのうち約6割が運輸・産業・家庭などから排出されています。(2018年時点)

地球温暖化が進むと、地球全体の気温が上昇し、極端な気象現象によるインフラ機能停止や、干ばつによる食料不足、水資源の不足などのリスクが考えられます。

地球温暖化を食い止めるためにも、CO₂の削減は私たちの急務ともいえるでしょう。

次に懸念されているのが、酸性雨による生態系や建造物への悪影響です。

自動車の排気ガスに含まれる、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)を起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込むと、強い酸性を示します。この現象が「酸性雨」です。

酸性雨は、河川や湖沼、土を酸性化して生態系に悪影響を及ぼしたり、コンクリートを溶かしたりして、建造物や文化財などに大きな被害を与えます

人体への影響

私たち人体への影響として身近なのが「光化学スモッグ」です。

光化学スモッグは、大気が安定しており、弱風で日照が強く、気温が高いなどの気象条件がそろったときに、地表近くの「光化学オキシダント濃度」が高まる現象です。

この光化学オキシダントとは、自動車などから排出される窒素酸化物(NOx)と炭化水素(HC)が紫外線を浴びることで生成される汚染物質です。

光化学スモッグは、目やのどへの刺激を引き起こすことがあり、目がチカチカしたり、涙が出たりするなど、人体に深刻な被害を与えます

光化学スモッグが発生しているかは、上空がかすんでいて、白いもやがかかった状態になっているかで確認できます。

ほかにも、お住まいの自治体が発令する「光化学スモッグ注意報」などでも確認可能です。

【関連記事】光化学スモッグとは?原因や影響をわかりやすく解説

日本における二酸化炭素(CO₂)の総排出量のうち、自動車を含む運輸部門からの排出は、1億8,500万トンにものぼります。これは、日本のCO₂総排出量の17.7%を占めています。

運輸部門の内訳を見てみると、自家用乗用車からのCO₂排出量が45.7%と、自動車からのCO₂排出量がいかに多いかが分かります

このように、自動車からのCO₂排出量が多いのが、日本の現状です。

地球環境や人体への影響を減らすためにも、CO₂を含む自動車の排気ガスを減らすのが日本の課題といえるでしょう。

日本では、現在自動車の脱炭素化を目指しています。

脱炭素化とは、再生可能エネルギーなどを利用し、地球温暖化の一因になるCO₂などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにし、持続可能な地球環境を作るための取り組みです。

自動車の脱炭素化を実現させるために、日本や世界では、自動車の電源化を進めています

自動車の電動化とは、100%電気で動く「電気自動車(EV)」、ガソリンと電気の両方を活用する「ハイブリッド自動車(HV・HEV)」や「プラグイン・ハイブリッド自動車(PHV・PHEV)」、水素で発電して走行する「燃料電池自動車(FCV・FCEV)などが挙げられます。

【関連記事】EVの種類や特徴、メリット・デメリットを知ろう!「環境に優しい」を未来のスタンダードへ

日本や世界では、自動車の電動化目標を定めており、具体的な目標は以下のとおりです。

目標年度 目標
日本 2035 電動車(EV・PHV・FCV・HV):100%
EU 2035 EV・FCV:100%
※欧州委員会提案
アメリカ 2030 EV・PHV・FCV:50%
中国 2035 HEV:50%
EV・PHV・FCV:50%
※自動車エンジニア学会発表
イギリス 2035 EV・FCV:100%

現在の日本では、EV・FCVの国内普及率がどちらも1%足らずと伸び悩んでおり、自動車の電動化を普及させるのが急務とされています。(2017年度 新車乗用車販売台数)

上記の自動車の電動化のほかにも、環境省では「ゼロカーボン・ドライブ」という取り組みもおこなっています。

ゼロカーボン・ドライブとは、太陽光や風力発電など、再生可能エネルギーを使って発電した電力と、電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車を活用した、走行時のCO₂排出量がゼロになるドライブを推進する取り組みのことです。

走行するための電力となる再生可能エネルギーの調達源はさまざまですが、家庭や事業所に設置した太陽光発電設備などで自家発電する方法があります。

自家発電と電動化された自動車を組み合わせることで、CO₂排出をしないゼロカーボン・ドライブが可能になります

【関連記事】エコドライブとは?効果や具体的な運転方法を解説

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自動車から排出されるCO₂排出を減らすために、ガソリン車から電動化した自動車への切り替えや、再生可能エネルギーを家庭に導入したいという方も少なくないはずです。

しかし、金銭的な理由で自動車を買い替えられない方や、自宅に太陽光発電設備などはつけられない…という方は多いのではないでしょうか。

環境が整っていなくても、各小売電気事業者が提供する、再エネ電力メニューに切り替えることで、CO₂削減に貢献できます。

なかでも、『エバーグリーン』が提供する電気料金プランは、家庭で使う電力がすべてCO₂ゼロになるのが特徴です

エバーグリーンでは、FIT(※)電気に環境価値を持つ非化石証書を利用し、実質的に再生可能エネルギー100%での調達を実現しています。

※FIT:再生可能エネルギーの普及を図るため、電力会社に再生可能エネルギーで発電された電気を一定期間、固定価格で買い取ることを義務づけた制度。

エバーグリーンへの切り替えだけで、家庭での電力使用時にCO₂排出量がゼロになるため、すぐに電動自動車に切り替えられない方や、太陽光発電設備をつけられない家庭にぴったりです。

エバーグリーンへの切り替えは、難しい手続きは必要ありません。

ご契約中の電力会社の検針票とクレジットカードをお手元にご用意いただき、ウェブかお電話で最短5分で申し込めます。

エバーグリーンについて詳しく知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

自動車は、毎日の生活に欠かせない移動手段のひとつです。しかし、地球環境や人体に悪影響を及ぼすガスを排出しながら、日々走行しています。

少しでも地球環境への負担を減らすためには、CO₂フリーな電気に切り替えることもひとつの手段です。

この機会にぜひエバーグリーンのクリーンな電気に切り替え、CO₂排出削減に貢献しませんか?

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(出典)

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